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百日ぜき:県内でも流行、患者数は全国2位 /広島

 今年に入り、全国で百日ぜきが流行。県内は1月から5月4日までの患者報告数が138件と、千葉県の279件に次いで全国2位の高水準となっている。10~20代の感染が増えているのが特徴という。乳児が感染すると重症化し、死に至ることもあるため、県健康対策課は早めの医療機関の受診など注意を呼びかけている。【上村里花】

 同課が県内の72小児科での定点報告をまとめたもので、昨年同期の報告数は14件だったが、今年は10倍近い138件に上り、既に昨年1年間の報告数94件を超え、過去5年間でも最多となった。1医療機関当たりの患者数も0・28人と、全国平均(0・07人)を上回り、県内の過去5年間の平均(0・01人)も大きく上回っている。

 地区別では、1医療機関当たりの平均が、広島地域(大竹市と廿日市市)4・14人▽備北地域(庄原市と三次市)4・0人▽広島市2・92人▽尾三地域(尾道市、三原市、世羅町)2・0人--となっている。年齢別では、20歳以上43%▽10~14歳21%▽5~9歳17%--など。

 百日ぜきは、風邪のような症状から次第にせきがひどくなるのが特徴で、せきやくしゃみによるだ液の飛まつにより感染する。同課は「今後さらに県内で流行が拡大する可能性がある。定期予防接種対象者(生後3カ月~7歳児)はできるだけ早く接種を済ませてほしい。また、成人の場合は気づかずに周囲に感染を広げてしまうことがあるため、せきが続く場合には早めに医療機関を受診するようにしてほしい」と話している。

毎日新聞 2008年5月17日 地方版

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