道路を問う
道路建設と巨額財源、そのあるべき姿を考える
【政治】『道路族のドン』環境族に!? 植林活動乗り出す2008年5月18日 朝刊 自民党の二階俊博総務会長=似顔=が、地球温暖化対策の一環として、インドネシアでマングローブ一万本の植林に乗り出している。 二階氏は、福岡市内の外国産木材輸入会社の元社長が「産地に恩返しを」と進めているマングローブ植林事業に共鳴。 自ら率いる二階派に実行委員会を設け、同派議員やその支持者らにも協力を呼び掛けている。来月には、同派議員の現地視察も計画している。 運輸相などを務めた二階氏は「道路族のドン」と呼ばれるが、最近の講演では、道路行政に言及しなくても、マングローブ植林の意義を訴えることを欠かさないなど、「環境族」に転身したかのような力の入れよう。 背景には、環境問題に熱心な福田首相を、党執行部として側面支援することで、政権浮揚を図る狙いがあるとみられるが、党内の一部には「道路特定財源を環境税にする話がある中、議論の主導権を握るための布石では」との見方もある。
|