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Windows Server 2003 Tips
Web サーバー構築

Windows Server で動作する Web サーバーはどのぐらいあるでしょうか。私が確認しただけでも、

IIS 6.0ApachelighttpdAN HTTPD04WebServerBlack Jumbo DogAbyss Web Server X1

※ 2008 年 4 月現在 lighttpd の Windows 版バイナリーは入手不可です。もしご入用な場合 コチラ からダウンロードして下さい。

我が家ではインターネット公開用およびイントラネット用の 2 つの Web サーバーが、ひとつの Windows Server 上で動いています。ここでは純国産 Web サーバー AN HTTPD を利用してローカルエリア内でホームページを公開する方法について説明致します。

※ Perl 、PHP はすでにインストールされているものとします。

☆ AN HTTPD インストールとサービス開始

公式サイト

AN HTTP Server Home Page

から httpd142p.zip をデスクトップ上にダウンロード、解凍します。

デスクトップ上にできた httpd142p フォルダを C:¥Program Files の中にコピー、フォルダの名前を an_httpd にリネームして下さい。

an_httpd フォルダを開き

httpd.exe をダブルクリック、 サービスを開始します。もし Windows セキュリティの重要な警告というダイアログが表れたときはあわてず " 後で確認する " をクリックしておきます。

インターネットエクスプローラーを起動してアドレス入力欄に

http://127.0.0.1/readme.html と入力。

上記画面が表示されれば Web サーバー AN HTTPD は正常に動作しています。

今度は LAN 内の別のクライアント・コンピュータからアクセスを試みてみましょう。

そのためにはまず Web サーバーが使用するポートを開かなければなりません。AN HTTPD がデフォルトで使うポートは 80 番です。

そこで Windows Sever の Windows ファイアウォール、 " 例外 " タブから " ポートの追加 " ボタンをクリック、次のように入力、そして OK をクリックします。

クライアント・コンピュータのインターネットエクスプローラーを起動、アドレス入力欄に

http:// Windows Server の ローカル IP アドレス/readme.html

とタイプします。下の画像の例では Windows Server の ローカル IP アドレスは 192.168.11.86 です。

もし、名前解決がなされている場合、つまり

192.168.11.86 ⇔ server.intra.net であれば

http://server.intra.net/readme.html で閲覧することも出来ます。

名前解決についての詳細は Windows Server 2003 Tips の 静的な名前解決 をお読み下さい。

☆ AN HTTPD の基本設定

タスクトレイにある黄色と黒のアイコンを右クリック、オプション一般を選択します。

※ もしアイコンが表示されていないときは an_httpd フォルダにある httpd.exe を再度ダブルクリックして下さい。

すると以下のような設定画面が現れます。

私の場合 " 一般 " タブにあるドキュメントルート

C:¥Program Files¥an_httpd を Y:¥www¥public_html

へ変更しました。理由はセキュリティの問題からシステムドライブにドキュメントルートを置かないようしたためです。

また下の画像ではポートを " 80 " を " 81 " に変えていますが、このことはただ単に他の Web サーバー ( ネット公開用 ) がポート 80 番をすでに使っているからに他なりません。

使用するポートを変更したときは必ず Windows ファイアウォールの設定を見直して下さい。コチラ

そして " SSI を許可する " および " *.shtml " のチェックをはずします。もし SSI を利用する場合はセキュリティに対して十分気を付けて下さい。

これで " 一般 " タブの設定は終わりです。

次に " 表示 / インデックス " タブをクリックします。

index.html ファイルが存在しないときディレクトリの中身をインデックス表示をさせたくなければ " インデックス ( ディレクトリ ) を表示 " のチェックをはずして無効にします。

またわざわざ第三者にサーバー名やそのヴァージョンを教える必要もないので " サーバー名 / バージョンをエラーメッセージ ..... " の前のチェックもはずしておきます。

最後に " サービス " タブを開き、サービスにチェックを入れます。これで Windows サービスに登録され AN HTTPD が自動で起動するようになります。

" 適用 " をクリック、" OK " をクリックして設定画面を閉じてからコンピュータを再起動して下さい。

以下の枠で囲まれた部分をコピーして新規テキストファイルにペースト、ファイル名を index.html として保存。

<html>
<head>
</head>
<body>
<h1>http://server.intra.net:81/ で閲覧できましたか。</h1>
</body>
</html>

保存した index.html ファイルをドキュメントルートで設定したフォルダーに入れます。ここの例では Y:¥www¥public_html 。

設定が反映されているか、ローカル内にある別のクライアント・コンピューターからアクセスしてみましょう。アドレスは

http://server.intra.net:81/index.html

☆ ローカルエリアで CGI 、PHP

まず最初にローカルエリア内で CGI を動かす方法について。

警告 !
外部に公開している Windows Server 上で無防備に CGI を動作させることほど危険なことはありません。それがたとえ LAN 内であっても適切なアクセス権限の設定なしに動作をさせないようにします。

ここではテスト環境の下 CGI を動かすことを前提にし、また Perl は C:¥ 以下にインストールされているものとします。すなわち C:¥Perl です。

準備として Y:¥www 以下に新規で cgi-bin フォルダを作成します。決してドキュメントルート以下に cgi ファイルを置くディレクトリを作らないようにして下さい。下画像参照。

AN HTTPD の設定画面を開き " .pl,.cgi perl " の部分をクリックし、反転したら編集ボタンをクリックします。

" 実行プログラム " 入力欄に記述されている

perl を C:¥Perl¥bin¥perl.exe

に変更 ( perl.exe のあるパス ) 、" 一般パスでも実行する " のチェックをはずします。" 適用 " → " OK " とクリックして再起動します。

次に " エイリアス " タブをクリック。矢印が示す " 追加 " ボタンをクリックして

以下のように入力します。

これで Y:¥wwww¥cgi-bin 以下の .cgi ファイルを認識するようになります。元々ある C:¥Program Files¥an_httpd¥cgi-bin の項目は削除しておいて下さい。

実際に CGI の動作確認をするため Kent 様のホームページ KENT WEB - CGI スクリプトから

aska.zip ( CGI で動作する掲示板 ) をダウンロード。

解凍してできた aska フォルダーを先程作成した cgi-bin フォルダにコピーします。次に aska フォルダーの中の aska.cgi を適当なテキストエディターで開いて下さい。そして 1 行目の #!/usr/local/bin/perl

を #!C:/Perl/bin/perl に書き換えます。

それでは同じ LAN 内にある別のクライアント・コンピュータから接続を試みてみましょう。入力するアドレスは

http://server.intra.net:81/cgi-bin/aska/aska.cgi

下記画像のように表示されれば成功です。

念のため cgi-bin フォルダのアクセス許可は Administrators のみにフルコントロールを与え、他は全て削除します。

次に PHP を動かす手順について説明いたします。

C:¥WINDOWS¥php.ini を適当なエディターで開き

; cgi.force_redirect = 1 とある部分を以下のように書き換えます。

" 一般 " タブをクリックして " 追加 " ボタンをクリック。

拡張子入力欄には .php ( 頭にドットがあります ) を、実行プログラムには

C:¥php¥php-cgi.exe をそれぞれ入力します。

また " 一般パスでも実行する " にチェックを入れて下さい。因みに私の環境では " PATH_TRANCELATED を使う " が無効でも PHP は動作しております。

以下の囲まれた部分を新規テキストとして保存、ファイル名を phpinfo.php とします。

<?php
phpinfo();
?>

保存した phpinfo.php ファイルをドキュメントルートにコピー、別のコンピュータのインターネットエクスプローラのアドレス入力欄に

http:server.intra.net:81/phpinfo.php とタイプ、そしてエンター。

これでローカルエリア内における PHP の動作確認がとれました。

動作確認がとれた時点ですぐに phpinfo.php ファイルは削除して下さい。このファイルがドキュメントルートに残っているのはセキュリティ上よろしくありません。

以下の画像は実際に我が家のイントラ環境で動作させているホームページです。




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