四川省大地震、死者3万人に迫る
中国・四川省の大地震は死者の数が3万人に迫っています。学校の校舎倒壊が相次ぎ、児童らの犠牲者が増えるなか、手抜き工事の可能性が指摘され、住民から怒りの声があがっています。 徳陽市・綿竹の中学校の倒壊現場です。夕方になって、行方不明者の捜索は重機を使っての作業に切りかわりました。 徳陽市の綿竹では7か所の学校と幼稚園が崩壊し、生き埋めとなった1700人のうち、大半の死亡が確認されました。校舎の倒壊は四川省だけで7000棟近くに上っていて、生き埋めとなった生徒の保護者らは違法建築だと訴えています。 「この建物は違法建築と分かっていた。もう30年から40年は経っている」(救出を待つ父親は) 「検討、検討で一日中、(政府は)捜索してくれなかった。子供たちが中で泣きわめいていたのに。今はもうみんな・・・」(救出を待つ父親は) 中国教育省も倒壊の原因に手抜き工事があるとみて、関係者の責任を追及する方針です。 一方、不衛生な環境から感染症の発生も懸念されています。消毒作業や引き取り手のない遺体の埋葬に追われ、中国政府は遺体の処理方法を指導する専門家チームの派遣を決めています。(18日00:15)
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