ADMIN TITLE LIST
 福岡県筑前町の町立三輪中2年、森啓祐(けいすけ)君(当時13歳)が昨年10月、いじめを苦に自殺した問題で、福岡法務局は森君に対する人権侵害があったと認定し、いじめに気付かなかった合谷智(ごうや・さとし)・前校長(現・福岡県教育センター参事)と、森君に不適切な発言を行った1年時の担任教諭(休職中)の2人に反省を促す「説示」、現校長と町教育委員会に、いじめの再発防止を求める「要請」の措置を取ったことを21日、明らかにした。

 措置はいずれも11日付。

(2007年5月21日14時46分 読売新聞)

筑前中2自殺「学校の責任大きい」…三輪中が報告書提出


 昨年10月に筑前町の三輪中2年男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、同校は自殺の経緯や今後の対策について報告書をまとめ、24日開かれた町教育委員会に提出した。

 報告書は16日付でA4判8ページ。

 「入学当初から続いた同級生のいじめが、自殺に至った精神的苦痛の最も大きな原因」とした調査委員会の最終報告を「厳粛に受け止める」とし、「男子生徒が精神的な苦痛を受けていたことに気づかなかった責任は大きく、深く反省する」との合谷智校長の見解も付記した。

 また、▽保護者会の回数を増やし地域と情報を共有する▽担任による個人面談を毎月行い、生徒と向き合う時間を多くする▽道徳の授業などでいじめ問題を考える機会を増やす――などの対策を盛り込んだ。

(2007年1月25日 読売新聞)



福岡 いじめ自殺で校長が謝罪

福岡 いじめ自殺で校長が謝罪

福岡県筑前町の中学校で、去年、中学2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、17日夜、臨時の保護者会が開かれ、校長が「男子生徒の精神的苦痛に気づかず自殺を防げなかった責任は大きいと反省している」と述べて、学校側の責任を認め謝罪しました。

福岡県筑前町の三輪中学校に通っていた中学2年生の男子生徒が、去年10月、いじめを苦に自殺した問題では、町の調査委員会が去年暮れにまとめた最終報告書で「いじめ対策を怠った校長や教頭の責任は重い」と指摘しました。

17日夜、中学で開かれた臨時の保護者会で、合谷智校長は「男子生徒が精神的苦痛を感じていたことに教職員が誰一人として気づかず、自殺を未然に防げなかった責任は大きいと反省している」と述べて、学校側の責任を認め謝罪しました。

そのうえで、合谷校長は「いじめに対する危機感が希薄で、生徒との信頼関係を築けなかったことも大きな問題だった。ほんとうに申し訳なく思います」と述べました。

出席した保護者からは、再発防止策を徹底するよう求める声が出たということです。

三輪中学校では、休み時間や放課後に教師が教室を回り、生徒と触れ合う時間を持つよう努めているということで、今後もいじめをなくすための取り組みを続けていくことにしています。

NHK 1月18日 7時17分



筑前の自殺中2生徒母、教員志望の大学生にいじめ根絶語る


筑前の自殺中2生徒母、教員志望の大学生にいじめ根絶語る 教師志望の学生らに、いじめ根絶への思いを語る森美加さん(11日、埼玉県東松山市の大東文化大で)

 福岡県筑前町の三輪中でいじめを受けた2年の男子生徒(当時13歳)が自殺して3か月となった11日、男子生徒の母親の森美加さん(36)が埼玉県東松山市の大東文化大東松山キャンパスの教壇に立った。教師を目指す文学部教育学科の学生たちを前にいじめ根絶に向けた思いを語り、「子どもにとって教師の存在は大きい。理想の教師像を忘れずにいてください」と訴えた。

 森さんは「将来教壇に立つ学生さんに、子どもの命を預かる責任を考えてもらいたい」と知人の村山士郎・同大教授(教育学)に相談。村山教授の仲介で特別講義が実現した。

 約100人が聴講した。森さんは、優しかった男子生徒の人柄を紹介。そのうえで、「(男子生徒がいじめに対し)つらく感じているとは思わなかった」という同級生の声を聞いたことを機に、人の痛みを感じていない子どもがいると気づき、いじめ問題を深く考えるようになったと明かした。いじめとは何かを広く伝え、いじめのない世界を作ることが男子生徒の願いでもあると考えるようになったという。

 また、男子生徒の弟2人は強いショックを受けたが、小学校の担任教師たちが自宅に駆けつけて抱きしめてくれたり、学級でどう対応するか児童たちと話し合ってくれたりしたことを紹介。弟たちは今、以前と変わらぬ様子で小学校に通っているといい、「子どもにとって、信頼できる先生の存在は本当に大きいと感じた」と語った。

 最後には「きょう、私の話を聞いて『いじめは許されない』と思ってくれたのなら、その気持ちをずっと大切に」と呼びかけた。

 小学校教諭を目指しているという1年の峯村麻佑子さん(20)は講義後、「『いじめは駄目だ』と子どもに教える以上、自分が人を傷つけるような言動をしてはいけない。常にチェックし、感覚を磨いていきたい」と話した。

 森さんはこれまで匿名で取材に応じていたが、「自分の思いを多くの人にきちんと伝えていきたい」と新聞紙上での実名公表を決意した。

読売・九州発 1月12日



いじめ根絶「一緒に考えて」 母涙の実名公表 教員志望者ら130人に訴え


 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=がいじめを理由に自殺した問題で、母親の森美加さん(36)が11日、埼玉県で教師志望の学生を相手に講演し、実名を公表して命の重さを訴えた。かけがえのない長男が命を絶って同日で丸3カ月。森さんは「いじめをなくしたい。名前を出すことで私たちの思いを強く感じてほしい」と声を詰まらせながら「未来の教師」に語りかけた。

 森さんが訪れたのは大東文化大文学部教育学科の「現代こども論」の講座。同学科の村山士郎教授(教育学)が昨年12月、都内での森さんの講演を録音して学生に聴かせ、その感想文を森さんに送ったことがきっかけだった。「どうしても直接話したい」と後期授業の最終日に急きょ訪問。約130人が聴いた。

 森さんは遺影を抱いて教壇に登り、長男の小学生時代から語り始めた。当時いじめられていた女児と一緒に下校したこともあった優しい長男。その女児の証言を契機に判明したいじめの内容は衝撃的だった。町調査委の最終報告でいじめと自殺の因果関係を認めてもらうことは「二度と繰り返さないための出発点」だったという。

 「自殺する子は弱いというのは大人の視点。子どもは強く生きたかったはず。私たち大人や社会が何人を犠牲にするのか。いじめられる子だけでなく、いじめる子の心の叫びも受け止めることが大事ではないか」

 教師の存在の大きさをあらためて感じた場面も打ち明けた。通夜の日、悲しみに耐えていた弟2人は、訪れた小学校の担任教師にぎゅっと抱き締められ、せきを切ったように号泣したという。

 「教師になっていじめに直面したとき、私たちのこと、今の気持ちを思い出してほしい」。森さんはそう締めくくった。

 命の重さをどう伝えるか。講演後の質疑応答で学生たちは複雑な思いを語った。1年の女子学生(19)は「この世にいじめられていい子はいないと実感した。どう教えたらいいのか」。2年の男子学生(21)は「教師1人だけで問題に向き合うのは難しい。同僚や保護者、地域と一緒に考えていかなければ…」と話した。

■少年実名公表へ

 福岡県筑前町の中学2年男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、生徒の母で実名を公表した森美加さん(36)は11日、生徒の実名も公表することを明らかにした。

 森さんは2月10日に東京で開かれるいじめ問題のシンポジウムに参加し、生徒の実名と顔写真を公表する。以後、各地の講演会などでも公表していくという。森さんは「息子の笑顔と実名を多くの人たちに知ってもらうことで、いじめ撲滅につなげたい」と話している。

=2007/01/12付 西日本新聞朝刊=

2007年01月12日00時37分



筑前いじめ自殺 町の調査結果を報告 県教委定例会 総合対策来月にも策定


 県教委の定例会が10日、県庁で開かれ、筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で町調査委員会がまとめた報告書が県教育委員に説明された。

 出席した清原雅彦教育委員長ら6委員に対し、村尾崇・県義務教育課長が「(自殺は)周囲の多くの生徒らによる長期にわたるからかいや冷やかしなどの蓄積が大きな要因の1つになったと推測される」と町調査委員会の調査結果の概要を説明。県教委として、いじめ防止に向けた総合対策を2月を目途にまとめることなどを報告した。

 委員らは「(報告書は)短期間だったがよくまとまっている」「難しい問題だが今回を糧に、早期発見につなげてほしい」などの意見が出た。

=2007/01/11付 西日本新聞朝刊=

【2006年記事】・福岡いじめ 最終報告で自殺の「最大の原因の一つ」と結論


| HOME |

Design by mi104c.
Copyright © 2008 今日はこんな日_2007, All rights reserved.
ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー FC2ブログ 求人情報