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<J1サポーター>物投げあい、浦和側がガンバ側を缶詰めに

5月17日21時4分配信 毎日新聞


<J1サポーター>物投げあい、浦和側がガンバ側を缶詰めに

試合後、スタジアムの南側に陣取るレッズサポーター=さいたまスタジアムで2008年5月17日午後6時ごろ、山崎征克撮影

 埼玉スタジアム(さいたま市)で17日あったサッカーJ1、浦和レッズ対ガンバ大阪の試合終了後、興奮した双方のサポーターがにらみ合い、ガンバサポーターがスタジアムから出られなくなる騒ぎがあった。約3時間後、浦和レッズが用意したバス約20台で脱出した。

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 浦和レッズの藤口光紀社長や関係者の話を総合すると、スタジアムは約5万7000人でほぼ満員。騒ぎの発端は試合前にガンバサポーターが投げた水風船が浦和サポーターの子供に当たったこと。ガンバが3対2で勝ち、不穏な雰囲気の中、ガンバの選手がアウェー(相手の本拠地)にもかかわらず、ピッチ内で円陣を組み、跳びはねたことが火に油を注ぎ、双方がフェンス越しに応援旗のさおを投げ合うなど一気に爆発した。

 約2時間後の午後6時になっても、スタジアム周辺に約2万人(埼玉県警調べ)の浦和サポーターが居残り、罵声(ばせい)を浴びせ、ガンバサポーター約1500人(同)は缶詰めに。浦和レッズは急きょ臨時バスを用意し、ガンバサポーターは約40分後、ユニホームを脱ぎ、応援旗を隠して県警機動隊員らに誘導され、バスに乗り込んだ。

 一方、浦和サポーターも同時刻ごろ、「ガンバサポーターの代表がレッズサポーターの代表に謝罪した」という浦和レッズ運営部長の呼びかけに応じて帰宅し始め、午後7時過ぎに騒ぎは収束した。

 サポーターは複雑な表情。千葉県流山市から家族3人でガンバの応援に来た会社員男性(30)は「3歳の長女がいるのに水も買えなかった。怖かった。どっちのサポーターも悪い」と疲れ切った様子。浦和側の埼玉県春日部市の会社員男性(41)は「試合中からガンバ側は浦和側にペットボトルを投げ込んでいた。試合後は浦和サポーターがガンバ側になだれ込み、仲間からもブーイングが起きた」と話した。

 藤口社長は「仕返しから物を投げ合うのは良くない。こんな事態になって残念」と苦渋の表情。また、ガンバ選手の行動について「(敵地で)挑発と取られかねない行為は避けるべきだとガンバ側と話をした」と述べた。

 浦和東署によると、午後4時半ごろ、ガンバサポーターの男性(35)が押されてスタンドからグラウンドに落ちて右足を骨折し、搬送された。【山崎征克、飼手勇介、江連能弘】

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最終更新:5月18日1時13分

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