長野市で4月26日に行われた北京五輪聖火リレーに関連して、威力業務妨害などの疑いで逮捕、送検された男3人に対し、長野簡裁は16日、それぞれ求刑通り罰金50万−20万円の略式命令を出した。3人は即日納付し、釈放された。
3人は、リレー当日の26日に同市柳町でコースに飛び出して聖火ランナーの走行を妨害した台湾籍の無職(42)=威力業務妨害の罪で罰金50万円、同日に同市南高田で隊列の警察官に卵8個を投げ付けた東京都世田谷区の無職(25)=公務執行妨害の罪で罰金30万円、リレー前日の25日に同市西長野で脇差し1本を所持していた岡山県浅口市の僧侶(47)=銃刀法違反の罪で罰金20万円。いずれも罪を認めているという。
送検後、長野簡裁は計20日間の拘置を認めていた。高森高徳次席検事は「拘置は適正な捜査に必要な期間だった。いずれも重大な結果を生じていないことから略式起訴とした」とした。