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罰金の台湾籍の男性会見、「やむを得ない行為」と話す

5月17日(土)

東京都内で支援者とともに記者会見するタシ・ツーリンさん(中央)

 長野市での北京五輪聖火リレーで威力業務妨害罪に問われ罰金50万円の略式命令を受けた台湾籍のタシ・ツェリンさん(42)は16日夜、支援者とともに東京都内で記者会見し、「チベット暴動で亡くなった人のことを考えるとじっとしていられず、あのような行為をしてしまった」と話した。

 タシさんは亡命チベット人を親に持ち、インド生まれ。在外チベット人青年組織の1員として、これまでも抗議やチベットの伝統を主張する行動に参加してきたという。今回の北京五輪聖火リレーでは、タイなどでも抗議活動をし、長野には個人で赴いた。

 拘束されたのは長野が初めてで、周囲の中国人がチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世を批判するのを聞いてかっとなり、沿道から飛び出したという。警察の調べには「チベット人としてチベットのためにやったこと。恥じることも隠すこともないと、積極的に答えた」とした。