【成都(中国四川省)17日時事】中国国務院新聞弁公室は17日、四川省で起きた大地震による死者が同日午後2時(日本時間同3時)の時点で2万8881人に上ったと発表した。前日から6800人余り増えた。負傷者は約20万人。四川省政府によれば、1万600人以上がなお生き埋めとなっている。当局は生存者救出に努める一方、伝染病流行に警戒を強め、対策を急いでいる。日本の国際緊急援助隊は同日、青川県喬荘鎮でビル倒壊現場から母子2人の遺体を収容。ほかに生命反応が認められないため、第2陣29人と合流した後、綿陽市の北川県に向かった。
人口16万人の北川県は建物の8割が倒壊する壊滅的被害を受けた。7000人以上が死亡したほか、多数が生き埋めとなっている。日本隊は総勢60人で最新機器を駆使し、生存者の救出を目指す。同県では16日から17日にかけ、がれきの中から少なくとも6人が生還を果たした。
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