川崎町議会(19人)は15日、町民に議会活動を報告し、意見交換する「議会報告会」を開く方針を固めた。6月定例会に特別委員会設置議案を議員提案し、同特別委で詳細を検討、報告会を柱とする「議会基本条例」の制定を目指す。
同町議会は4月、すでに同様の報告会を実施している栗山町議会(北海道)を視察。町民と議会との距離を縮め、町政の課題や議会機能について考えようと、導入を検討してきた。
全国町村議会議長会(東京)などによると全国では40町村議会、九州では岡垣町議会など4町議会が実施している。
報告会は年に1回以上開催。町内の4地域にそれぞれ、4‐5人の町議が出向き、町民の関心が高い問題や議会内の議論などについて説明した後、町民から質問や意見を受ける。それを今後の議会活動に生かす計画。
森元秀美議長は「議会に対する不信感は根強い。町民の意見に真摯(しんし)に耳を傾け、議会の活性化を図り、議員のモラルを向上させたい」と話している。
=2008/05/16付 西日本新聞朝刊=