15日午前5時半ごろ、新潟市西区大学南2の大学南第一公園で、「男性が倒れている」と散歩中の通行人から110番通報があった。男性はすでに死亡しており、そばに洗剤などの容器2本が落ちていたことから、新潟西署は硫化水素による自殺とみている。
調べでは、遺体は同区在住の20代男性で、死後数時間が経過しているとみられる。頭部をビニール袋で覆い、首の部分にガムテープを張って密閉していた。周囲への被害はなかった。
県警捜査1課によると、硫化水素による自殺は今年に入り5件目で、自殺未遂も1件あり、4月以降に集中している。硫化水素の発生方法はインターネットの自殺サイトなどを通じて全国的に広まっているとみられる。【岡田英】
毎日新聞 2008年5月16日 地方版