県は、医師不足解消を目的に2005年度から導入している医学生や研修医対象の奨学金制度の募集を本年度も実施している。医学生らが県内の公的病院で小児、産、救急、麻酔4科の勤務医になった場合は奨学金の返還を免除する制度。募集人員は5人で、応募期間は6月10日まで。
制度は、休日夜間も診察が続くなど激務が敬遠されて人手不足が深刻な小児科医を確保しようと05年度にスタート。06年度から産科、07年度には救急科と麻酔科も対象になった。これまでに計12人が奨学金を受けている。
奨学金を受けた期間の1.5倍(1年未満切り上げ)の期間を県内病院で勤務医として働くことが奨学金返還免除の条件。例えば、1年間借りれば2年間、2年間借りれば3年間、3年借りると5年間の県内勤務期間が必要となる。
奨学金年額は、大学生122万8000円▽臨床研修を終え、大学院で小児科領域を研究している大学院生156万円▽医師法で定められた臨床研修医150万円▽臨床研修を終え、病院で専門的な研修を受けている専門研修医150万円‐となっている。
問い合わせは県医務課=0952(25)7073。
=2008/05/17付 西日本新聞朝刊=