熊本放送局

2008年5月17日 19時10分更新

医療の環境改善シンポジウム


医療の現場の過酷な労働条件を改善し地域の医療をまもろうと現役の看護師や医師たちが意見を交換するシンポジウムが熊本市で行われました。

このシンポジウムは、県内で働く看護師や医師などが作る熊本県医療労働組合連合会が行ったものです。
このなかでは現役の看護師や医師6人がパネリストとして参加し、人員不足や過酷な労働の実態について意見交換を行いました。
看護師の1人はサービス残業が長時間に及ぶことなどを指摘して、「病院側は経営効率を追求しているが、労働環境に耐えられず辞めてしまう看護師も目立つ」と話しました。
また、別の看護師からは「このままでは、いつ医療事故が起きてもおかしくない」といった意見も出されました。
また、医師の女性は、子育てをしながら仕事を続けるのが難しいとして「現状では産休を取るのも困難だ。女性医師が働き続けられるような職場にすることが重要課題だ」と述べました。
会場には医療関係者などおよそ90人が訪れ、メモを取りながらパネリストたちの訴えに真剣に聞き入っていました。