筑波大が付属病院看護部職員の残業手当の一部を支払わず「サービス残業」させていたとして、土浦労働基準監督署が昨年12月、改善措置をとるよう指導していたことが分かった。同大は指導を受けて06年4月から今年3月までの2年分を調査しており、未払い残業代が判明した分は順次支払いを始めているという。同大は04年と06年の2回、サービス残業に関して是正勧告を受けた。
同大によると、労基署が昨年8月に立ち入り調査した結果、看護師らが自主研修したり休憩がとれなかったりして、勤務と認定される場合でも残業手当などが適正に払われていないケースがあった。
同大は「一部病棟や看護師個々の判断で勤務ではないとして申請しないケースがあった。システムなどの改善を図りたい」としている。【石塚孝志】
毎日新聞 2008年5月16日 地方版