名古屋から２組同時メジャーデビュー

　名古屋をベースに活動するアマチュアのアーティスト２組が２１日にそれぞれの別のレコード会社から同時メジャーデビューすることが１５日、分かった。デビューするのは７人組バンド「Ｌａｃｋ　Ｏｆ　Ｃｏｍｍｏｎ　ｓｅｎｓｅ」（喝采レコード）と、男女３人組ユニット「ＡＺＵＲＥ（アズール）」（吉本Ｒ＆Ｃ）。

　同一地方で活動するインディーズからの同時メジャー入りは極めて異例。２組は地元ＦＭ局「ＲＡＤＩＯ−ｉ」とＤｏＣｏＭｏ東海が中心になって進めている新人発掘プロジェクト「ミッドランドアーティスト・プロジェクト」で、レコード会社のスカウトの目に留まり夢をかなえた。ｎｏｂｏｄｙｋｎｏｗｓ＋やＨＯＭＥＭＡＤＥ家族、ＳＥＡＭＯといった名古屋出身のアーティストが大ブレークする中、名古屋発のサウンドがミュージックシーンをますます熱くしそうだ。

　「地元の若手アーティストを全国区に」と企画された“名古屋・東海版スター誕生”は、この春から本格始動。地元アーティストを紹介するＲＡＤＩＯ−ｉの番組とＮＴＴの携帯サイトを連動させ、無料で曲をダウンロードできるサービスなどを始めた。

　こうした取り組みが地元リスナーや東京の音楽関係者の間で話題になり、４月にはダウンロード数が多いアーティストの曲を集めたコンピレーションアルバムが発売になった。７月には名古屋市内での初ライブイベントも決定。プロジェクトは今後も継続される方向で、未来のスター候補にレコード会社も熱い視線を送っている。