“街中が便所”四川を捨てる被災者たち
「もうこの街から出て行く」。中国・四川大地震で日本政府の国際緊急援助隊が救出活動を行っている四川省青川県喬荘鎮の住人の女性(30)が電気を失った街にポツンと残る街灯の下で言った。
疲れ切った表情の女性の荷物は大きなかばんなど3つ。自宅は全壊、家族に犠牲者は出なかったが「生活していくのはもう限界」と述べ、被害が軽かった親せきを頼って別の県に行くという。
日が沈むと、喬荘鎮にある明かりはわずかな街灯、被災民がともすロウソクの灯、車のサーチライトだけ。半壊したアパートがほこりでかすんだ月の光に照らされ、無残な廃虚の姿をさらしていた。
ビル倒壊現場で活動する日本の援助隊の隊員は「前が何のビルだったのか分からないほど壊れ方はかなりひどい」と話した。
17日の夜明け近く、大きめの余震が起きた。街角で夜を過ごしていた住民らは「逃げろ」「建物に近づくな」などと叫び、揺れが収まってからもしばらく恐怖による興奮を抑えきれない様子だった。
通りにはがれきやほこり、生活ゴミが散乱し、野良犬がうろつく。トイレはどこだと住民に尋ねると「街中どこもかしこも便所だ。自由に垂れ流せばいいじゃないか」と投げやりに語った。
(共同)
[ 2008年05月17日 10:25 ]
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