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心に青雲とは青雲の志を抱くこと。弁証法、認識論を踏まえ、空手、科学、芸術、時事問題などを論じます。

進藤義晴氏「冷えとり」の論理(下)

《2》
 断食して冷えを取れば病気は軽快するという話は、石原結實氏も言っている。ほかにも千鳥学説の千鳥喜久男氏や安保徹氏(本ブログ07年8月1日参照)のように、西洋医師でありながらその欺瞞に目覚めた医師には大変優れた方が出る。
 寄生虫研究の藤田紘一郎氏もそうだ。藤田氏はわざわざ体内にサナダムシを飼っておられるが、そういう行為は西洋医者には理解できまい。
 進藤医師もそのお一人だが、多くの医師が彼らのような「医者の沽券」を捨てて、柔軟に考えるようになってくれれば、どれほど多くの人々が救われることだろう。

 講演録『今を超える為の知恵「冷え取り」』には、
 「医者は冷え取りを知りませんからね。だから医者には“冷え取り”の話はしないようにして下さい。したとしても、何だかんだと言って医者は相手にしてくれませんから、あれやこれやいろんな事を言っても、“冷え取り”をしている人の身体と、していない人の身体とは別ですから。医者は“冷え取り”をしていない人の身体を基にしているので、我々は腹の底で笑っていればいい。『あんたこれ知らんでしょ』と、笑っていればいい。」
 と、医者である進藤がこういうのである。
 医者は「冷え症」なる病気はないと思っている。教科書になければないのだ。医者は病名と薬を結びつけることにしか関心がない。

 医者が間違っているのは、熱に関してであろう。例えば風邪をひくと、すぐ解熱剤を処方するバカな医者ばかりだ。身体が体温をあげて、新陳代謝を促し、熱で治そうとしているのに、その熱が苦しいからといって、下げてしまう愚を平気で医者はやる。大衆もアホで、解熱剤が有効だと錯覚する。
 インフルエンザでもそうで、ウイルスは熱に弱いので、身体が自ら治癒力を発揮して体温を上げ、ばい菌を殺そうとしている。医者が解熱剤を患者に飲ませるのは、治癒を邪魔しているのだ。
 鳥インフルエンザでも恐れることはあるまい。高熱が出るからといって解熱剤を含んだ風邪薬を飲むから、かえって体温が下がり、ウイルスが喜んで増殖する。亡くなる人は、おそらくそういう間違いをしたのだろう。

 昨日のブログで進藤医師が下半身は温かく、上半身は薄着でと説いていることに対して「上半身薄着には賛成しない」と書いておいた。男性の肌着はランニングシャツがいい、も納得はできない。頭寒足熱、つまり脳細胞は熱くしないで、足元を温かくするのはいい。しかし上半身が冷えていいとは思えない。それは脳細胞が(脳細胞自体はともかく)身体全体を統括しているからで、あくまで全体を温かくすべきだと思う。
 わが流派の最高指導者は、夏でも長袖の服を着ておられ、半袖シャツなど決して召されない。これは身体全体を冷やさないためである。自動車内の温度も夏のドライブでも30度に設定されているそうだ。身体を温かくし、血液循環をきちんとすることが、健康維持はもちろん、頭を良くすることだと説かれている。

 癌についても進藤医師は熱を上げろと言われる。
 癌細胞は熱に弱いからだ。これも体温を上げて癌細胞を殺そうとするのに、「ところが医者は、ばかですから『熱があるのはいけない、人間の体温は36.5度でなければならん』というので、解熱剤を与えて熱を下げる。おかげさまで癌は助かるわけです。だからあれは治さないで悪くしているわけです。犯罪なのです。」
 「栄養を与えるのもそうです。2つ悪いことをしている。そうしながら癌細胞を殺すために抗癌剤を投与しています。その抗癌剤(副作用)で体調が悪くなって、もうひとつ身体が弱る。三重に悪いことをしているのです。これで『治らん、治らん』と言う。当たり前です。治りにくくしているのだから。だから食べさせないで、足元を暖かくして、湯タンポを足元に入れて下半身に毛布などを掛けてあたたかくすることです。」

 もう一つ目からウロコを紹介しておきたい。
 それ鼻血のことだ。普通は鼻血が出たら、鼻はかむなと言われる。破れた血管が余計ひどく破れるから、もっと出血する、とされる。耳鼻科の本にもそう書いてある。しかし進藤医師によれば、鼻血が出たときはもっとかめと言う。
 「あれは脳の病気の毒があって、脳腫瘍だとか脳梗塞だとかそういうものになる恐れがある。それを(血を)出して防ごうとしている。だから鼻血が出ることは悪いことではないのであって、それよりも、毒をためた自分の間違った生活がいけないわけで、それを直せばいいのです。鼻血が出るときはハナはかむのです。」
 ハナはかんでいても出るだけ出ると、脳のほうが「はい、今回はこれで納得しました」というように、出るだけ出たら止まる。そうなると、破れた血管を調べても見つからないそうだ。

 これは進藤医師が鼻血のことを言っているが、わが流派の最高指導者からは歯ぐきの出血についても同じことを伺ったことがある。
 例えば甘いものを食べて、甘いものが体に滞っていると、末端が刺激されない。神経が弱くなって血液を送らない。それで血が腐る。虫歯は神経が弱らせているのだ。歯を10分間も磨くと、歯の激痛は治る。
 ご飯を食べて歯につまった食べ滓を歯ブラシで除かないと虫歯になる、はウソだ。要は末端の血液の循環を良くしてやることだ。血液の循環をよくするために、歯ブラシで歯茎を血が出るほどにこすって、滞った悪い血を出すようにと指導された。

 この項の最後に講演録『今を超える為の知恵「冷え取り」』に、あった文章を一節紹介しておきたい。
 「自分でやらなきゃダメなんですよね。これは人に頼ってはいけない。他の医学は医者とか薬とかに頼る。あれらは邪道なのです。間違いなのです。自分がやる気になってやらないと、本当に治るという状態になりません。」


以下の「冷え取り健康法」のサイトにも詳しく出ています。
http://www.bea.hi-ho.ne.jp/nomu-san/hietori.html

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コメント
 
 
 
Unknown (馬の耳)
2008-05-16 11:35:45
歯の痛みについては私も経験があります。
虫歯の治療後にその箇所が沁み、痛みも続くので再診を受けましたが、原因を見つけられませんでした。ならばと、積極的に沁みるように、痛むように歯を使い、歯磨きもわざわざ痛むように(お書きの通り10分程度)刺激してやりました。加えて頬の上から指先で叩くマッサージも行いました。その場で痛みや疼きが鈍くなり、その繰り返しでひと月もしないうちに痛みのことさえ忘れるようになりました。
その時はただ神経を慣れさせようと漠然と思っていただけですが、今日の内容でなるほどと思えました。全てがそうともいえないでしょうが、痛みや疼きはその箇所をしっかりと認識させ、血流を促し治癒に集中させる働きがあると思いました。下手に痛み止めなどをしてしまうと、回復が遅れるばかりかしっかりと直らないのではないでしょうか。

今回に限らず、為になる内容をありがとうございます。
 
 
 
Unknown (きゅうたろう)
2008-05-16 13:46:20
先日は、コメントのお返事ありがとうございました。
さて、私も 冷え取りには賛成します。と言うのは、私が肝臓に障害が出た時に、同時に大腸が石の様に硬くなり痛みを伴い38度の熱が一ヶ月続きました。 石原結實氏、安保徹氏、千鳥喜久男氏の書籍や情報を読み集めて感化されていましたので、体を温めるのが一番だと思い。 肝臓のあたりにホカロンを約一ヵ月貼り付けておきました。 後は、ただ一日中体を温め汗を出して寝ていました。 若干の医療知識はありますが、現代の医療は 患者はお金を持ってくる「鴨ネギ」みたいなものだと思っていましたので、病院には行きませんでした。 今では、普通に生活出来ています。 現代資本主義の資本を収奪される、一般庶民は「鴨ネギ」で、不必要な農薬、食品添加物で病気を作り、不安を煽り保険に加入させ、病院で過剰な医療を行い、そして最後に高額な抗がん剤を使用する、そんな、鴨ネギ鍋を火にかける大銀行、食べる資本家。 話が逸れましたが、体は温めて損は無し、むしろ良い事の方が沢山あるでしょう。
 
 
 
Unknown (馬の耳様へ/きゅうたろう様へ)
2008-05-16 20:50:06
ブログ主です。コメントありがとうございます。

「馬の耳様」
おっしゃるとおり、鎮痛剤は一時しのぎとして必要な場合もあるでしょうが、原則的に治療にあたる神経を麻痺させるわけですから、治りが遅くなりますし、場合によっては症状を悪化させるでしょう。

「きゅうたろう様」
ホカロンは便利でいいのですが、なるべくなら化学反応で温めるものは、自然ではないので避けるべきかと思います。古来の、こんにゃくを温めて患部に貼るのが正しいわけですね。
「鴨ネギ」は、まったくそのとおりです。
 
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