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ページ更新時間:2008年05月17日(土) 01時26分

JNNのカメラが見た震源地ブンセン

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 中国で起きた大地震。被害の大きい震源地の四川省ブンセン県にJNNのカメラが初めて入りました。
 「このあたりは大規模な土砂崩れが起きたんですね。大きな岩が落ちてきています」(岩井記者)

 震源地ブンセンの町に入った途端、カメラは土砂崩れで落ちたとみられる巨大な岩をとらえました。

「建物に『ブンセン』と書いてあります。ブンセンに到着しました」(岩井記者)
Q.けが人を運ぶ人がいない?
 「道路を寸断されて今はいません」(けが人を運ぶ人)

 主要道路が通行止めとなり、救出活動が進みません。我々は住民がけが人を担架に乗せて運んでいく姿を目の当たりにしました。落石で潰れた車や観光バスは当時のままです。

 そして、震源のすぐ側まで近づいて行きました。山の斜面では、今も土砂崩れが頻繁に起きています。ブンセンを上空から見ると、およそ1キロ四方に渡り山が削られているのがわかります。

 「一般の車が落石にあってますね。ボンネットがかなり凹んでいます。そして運転席の助手席のエアバッグが開いています」(岩井記者)

 地割れした道路、観光バスには荷物が置かれたままでした。

 取材中も余震が襲いました。

 山間の集落を訪れると、飛び込んできたのは倒壊した家屋の残骸です。

 「どうしていいか、わからない」(被災男性)

 この家族は山から流れ出た水を飲み、ガレキの中から食料を探して命を繋いでいます。

 Q.政府から何ももらってない?
 「今は何もない。水も食べ物も」(被災男性)

 救援物資は届いていないと言います。一家7人に残された食べ物は、ガレキの中から見つけたわずかな米だけです。

 別の家族も――

 「座るところもないよ。ご飯は1日1食しか食べていない」(被災女性)

 取材中、救援に向かう人民解放軍らとすれ違いました。地元の四川テレビによりますと、ブンセンの中でも最も被害が大きいとされる村では、およそ2000人が生き埋め、このほかにも未だ6万人と連絡が取れずにいるという情報もあります。(16日23:38)

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