タニマチがホテルの関取の部屋までホステスを“宅配”

●場所中に物色

「本当にヤリ放題っス」「飲み食いと女がセットなんてことも珍しくありませんし」

　ある元関取は舌なめずりするようにして笑った。年４回、日本全国をくまなく回り、国技の伝承と各地のファンとの交流を深めるのが目的とされる地方巡業。それが力士には「酒池肉林の天国」になっているというのだ。

「多いのがクラブ閉店後にホステスがホテルの部屋まで“宅配”されるケースです。クラブとの裏交渉からホテルとの示し合わせまで、すべてタニマチがやってくれているので、至れり尽くせり。地方ではオンナに困ったことは一度もないし身銭を切ったこともない。まあ地元後援者にしてみれば地方場所は年に一度の本場所だけに、１年分接待しようということなんじゃないでしょうか」

　と前出の元関取は打ち明ける。地方での本場所中は“皆勤”で繁華街に繰り出し、オンナ漁りにも精を出す。ベテランの部屋関係者はこう言う。

「ある力士は場所中にクラブなどをハシゴしてホステスを口説きまくり、場所後、高級ホテルに１週間くらい投宿して日ごと、時間ごとに呼び寄せてまとめてヤリまくると吹聴しています。このホテル代も当然のようにタニマチにツケ回しです」

●親方は愛人同伴

　こうした下半身の乱れは、親方衆もドッコイドッコイだという。

「彼らの生活は一年の半分くらい地方に出張しているようなもので、ずっと愛人を連れて移動したりしている。本来は弟子と寝食を共にするのが原則なのに、宿舎近くにウイークリーマンションを借りて愛人と暮らしている師匠もいます」（前出の部屋関係者）

　これでは東京で部屋の留守を預かるおかみさんは欲求不満になるばかり、との心配は無用かもしれない。角界では夫婦そろってダブル不倫なんてザラだからだ。

「大横綱のおかみがかつて新弟子の“筆おろし”を率先してやっていたのは有名な話、弟子と駆け落ちした元おかみもいます。若い弟子のなかからお気に入りを選んでマネジャーのように連れ回し、買い物の帰りにラブホで“つまみ食い”をしたとか、部屋の力士や後援会の人たちとドンチャン騒ぎをした後に、隣のふすま越しに有力後援者に抱かれていたなんて話もある。後援者と、ねんごろになった件では、親方もオンナの世話などで面倒を見てもらっているタニマチなんで、何も言えなかったそうです」（事情通）

　相撲部屋に常識や社会通念など求めるだけむなしい。

（スポーツライター）

【2008年5月13日掲載】