国際価格の高騰でコメの不足懸念が強まっているフィリピンに対し、日本がコメを輸出する構想が浮上してきた。社団法人の米穀安定供給確保支援機構が2005年の豊作時に買い取ったコメ5万トンを活用し、商業ベースで輸出する案が有力だ。日本の商業用のコメ輸出量は昨年1年間で1000トン弱。この構想が実現すれば、過去最大の輸出規模となる。
フィリピンは世界有数のコメ輸入国。コメ相場の指標となるタイ産の値上がりで調達が難しくなっている。ベトナムなどと輸入覚書を交わしたのに続き、日本にも協力を要請したもようだ。(07:00)