最近の出来事から思ったこと。

　一つは耐震強度偽装です。今日明日いつなんどき起きてもおかしくないと言われている宮城県沖地震、そこに住んでいる私たち、驚き、怒り、そして呆れてしまいました。そしたら、なんと、当の本人2人が宮城県人だとは、恥ずかしいやら哀しいやら。金儲けもいいけれど人の命はどこへやら、国会の参考人として怒鳴り散らす社長もいた、なんだかメチャクチャ。

　次にライブドア、村上ファンド。どちらもマスコミの寵児でした。宵越しの金を持たない？私には縁遠い別世界の話です。立派な言い分はあるようですが、結局は何百何千億と言う金儲けの話。ゲーム感覚なんでしょうか、私にはウンともスンとも分かりません。まともにやったんではこんなには稼げないでしょうね。アメリカみたいに金融、株売買を教える小学校が出てきています。勝ち組負け組なんて言わないで、子どもたちへのコンピューター、情報処理学習をしっかりしたものにしてほしいなあ。

　それから、秋田県藤里町での小学生殺害事件。子を亡くした母親としてテレビに映っていました。いたいけな子どもが犠牲になる事件が続き、地域ぐるみで防犯に取り組んでいる中で起こりました。最近は同じ地域内での顔見知りの犯行が多いように思えます。隣り近所、地域はどうなっているんでしょうか、大人にも子どもにも癒されない大きなキズが残ったと思います。どうやってバカな大人、親から子どもを守ったらいいのでしょうか。

　ところでみんなひどい話。マスコミ、テレビ取材も度を超しているとは思いますが、悪びれるようでもなく、罪を犯したとはとても思えない程、みんなよく喋ります。呆れてしまうのは私だけでしょうか。昔は、悪いヤツほどよく眠るって言ってましたが、今は、悪いヤツほどよく喋るんでしょうか。最近、品格という言葉が流行っているけど分かるような気がします。

　あるテレビ番組で、住宅修理のインチキ業者にインタビューしておりました。

　　だます時、罪悪感はありませんでしたか？

　　全くありません、仕事ですから

　景気も良くなってきていますが、地方はいまだ厳しく、名取でも早く実感できるようになりたいものです。空港を核としたまちづくりが元気と活力を生み、世界に羽ばたく名取となりますよう、また皆様のご健勝とご活躍を祈念申し上げます。

（平成18年7月発行「燦なとり」第1号より）