暴行米兵に懲役4年/キャンプ瑞慶覧軍法会議
司法取引で3年に
二月に本島中部で起きた米兵暴行事件をめぐり、県警に強姦容疑で逮捕された後、被害者の告訴取り下げで不起訴処分となった在沖米海兵隊キャンプ・コートニー所属のタイロン・ハドナット二等軍曹(38)の高等軍法会議が十六日、キャンプ瑞慶覧で始まり、同軍曹は少女への暴力的性行為を認めた。八年の求刑に対し、判事は懲役四年を言い渡した。しかし、司法取引で一年猶予となり、三年の懲役が確定した。
ハドナット二等軍曹は十六歳未満の少女への強姦や、誘拐、偽証など五つの統一軍法典違反に問われていた。このうち、十六歳未満への暴力的性行為を認めた。司法取引が成立し、残りの四つの罪については検察が取り下げた。
検察側が八年の懲役を求めたのに対し、弁護側は九カ月以内を主張していた。
法廷でハドナット二等軍曹は「被害者や家族、日本の人たちに申し訳ない。自殺も考えた」と謝罪した。
軍法会議は「高等」「特別」「簡易」の三種類があり、高等軍法会議は最も重い罪に適用される。公判では、米軍の中佐が判事を務めた。