【ワシントン及川正也】米大統領選共和党指名予定者のマケイン上院議員は15日、大統領に就任した場合、1期目が終わる13年1月までにイラク駐留米軍のほとんどを撤退させる方針を表明した。マケイン氏が具体的な撤退時期に言及するのは初めて。イラク戦争終結に向けた決意を示し、民主党の批判をかわす狙いがある。
マケイン氏はオハイオ州での演説で「13年1月までに(イラク駐留)米軍のほとんどを本国に迎え入れる。(それまでに)イラク戦争で勝利することは可能だ」と表明。残る部隊も戦闘行為には関与しないと指摘した。
イラク戦争の長期化に反対する民主党は、戦争はすでに失敗したとして米軍の早期撤退を求めているが、マケイン氏は「敗北宣言だ」と拒否。「100年でも駐留する」と発言していた。マケイン氏は撤退時期を示したことについて記者団に「(撤退の)予定表ではない。(それまでに)勝利するということだ」と語った。
毎日新聞 2008年5月16日 12時06分(最終更新 5月16日 13時58分)