賃貸アパート大手「レオパレス21」(東京都中野区)が東京国税局の税務調査を受け、約28億円の申告漏れを指摘されていたことが分かった。このうち室内の抗菌サービスを行う関連会社に供与した約1億円については、悪質な所得隠しに当たると認定されたとみられ、追徴税額は重加算税などを含め約14億円に上るという。同社は既に修正申告した。
関係者によると、レオ社はアパート用地の地主を海外旅行に招待した代金を、販売促進費として処理していたが、経費とは認められず交際費と認定されたという。
さらにアパート入居者などに駐車場を貸していたが、駐車場代にかかってくる消費税を徴収しておらず、消費税約6億円の申告漏れを指摘されたという。
一方、レオ社が地主に支払う駐車場代にも消費税が含まれていなかったことから、消費税を申告していない地主もおり、新たな課税対象となる可能性もある。レオ社は「見解の相違もあったが修正申告した。再発防止に努める」とのコメントを出した。【高島博之】
毎日新聞 2008年5月16日 2時30分