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社会

地域小児救急に好影響 阪神北広域こども急病センター

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救急病院の役割分担の明確化を目指し、軽症患者を中心に急病の子どもを受け入れる阪神北広域こども急病センター=伊丹市昆陽池2

 兵庫県内で初めて地元医師会と市町、県が合同で四月に開設した阪神北広域こども急病センター(伊丹市昆陽池二)が順調な滑り出しを見せている。ゴールデンウイークには連日二百人を超える患者を受け入れ。これまでは軽症患者を含めて地元の市立病院などが受け入れてきたが、軽症者は同センター、重症者は市立病院などが担うという役割分担がはっきりし、勤務医不足に悩む地域医療に好影響を与えている。(畑野士朗)

役割分担、軽症患者受け入れ 地元病院の負担軽減

 伊丹、宝塚、川西市、猪名川町の三市一町ではこれまで、地元の病院が軽症患者を受け入れる一次救急を輪番制で担当。しかし、本来は重症者を受け入れる二次救急の市立病院が入るなど、地域の小児救急が揺らいでいた。

 このため、三市一町と県が一次救急専門のセンターを設立。三医師会が協力して財団を設立し、同センターの運営に当たっている。

 三人の専任医師のほか、三医師会所属の開業医六十二人が交代で、平日夜間や休日・年末年始などに急病患者を診察。四人の看護師のうち一人は症状の軽重を判断するトリアージも行う。重症患者は二次・三次救急病院に搬送する。

 一日五十人の想定どおり四月は一日平均五十七人が利用。だがゴールデンウイークには、最高二百五十人を数えるなど八日間で千百九十二人が受診した。

 二次救急病院の市立伊丹病院の三木和典小児科主任部長は「パンク寸前だった勤務医の負担は改善された」と評価。「センターと二次救急病院の連携をさらに深め、勤務医不足を根本的に解消しなければならない」と話している。

(5/16 09:35)

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