しゃぼん玉座 小沢昭一 歌のステージ 唄って語って 僕のハーモニカ昭和史
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くしろ演劇みたい会 第32回例会 しゃぼん玉座 
「小沢昭一 唄って語って僕のハーモニカ昭和史」

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構成・出演 小沢昭一/ピアノ・木藤義一
釧路市生涯学習センター
18:30〜20:05(休憩なし)

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この殺伐とした都会の片隅に、ひとり立ちすくむ男は、ご存知小沢昭一。昭和に生まれ、戦争を乗り越え、昭和を目一杯生きた男が「僕の昭和史」をつぶやき、昭和の歌をうたう。
「昭和の流行歌や、童謡、唱歌に、ぼくは心を洗われ、元気をもらっています」
さて、流れ来るピアノの調べ。小沢昭一、ハーモニカを手に、のっそりと登場。


 
  ■小沢昭一さんインタビュー in 静岡市民文化会館 2005/9/24
 

●楽屋にて撮影

■今日はよろしくお願いします。660回公演をされた1人芝居「唐来参和」を終え、2001年から「ハーモニカ昭和史」で全国を回られていますが、この舞台をやってみよう!と思ったきっかけは何ですか。

小沢 ええ、子供の時から歌が好きで、歌を歌いたいなと思ったことと、そして好きな歌にはその人その人の思い出がね、絡んでおりますね。

昭和の生まれで昭和を生きてきた私の、お話をしながら歌を歌わせていただくような1人ミュージカルと言うと大げさですけれど皆さんに楽しんで頂ければいいと思って始めました。

小沢さん自身も楽しまれている?

小沢 はい勿論です。僕の仕事はね、自分も楽しんでやらないとお客様も楽しんで頂けないからね

小沢さんのハーモニカの腕前は日本ハーモニカ連盟から表彰を受けるほどだと、お聞きしていますが

小沢 ははは。確かに表彰は受けたんですが、ハーモニカが上手いというのではなくてハーモニカが好きだ好きだと言ってハーモニカの普及というか復活に役立っているとお褒めを頂いて。

まぁそういう賞を頂いたわけで。子供の時からやってきただけのことです。


普段からハーモニカは吹いていらっしゃるんですか?

小沢 はい、吹いていますよ。今日も吹くんですが、音楽家じゃあないから自己流で楽しむだけです。ですが家でぷっぷ−吹いていますとね、近所の人がとうとう小沢も頭に来たかと言われますから(笑)、あんまり吹かないようにしています

小沢さんが5年前に釧路にいらっしゃった時に 竹老園というおそば屋さんで食事をしていたと会員情報があります。

小沢  そうですか、何度かね釧路には伺っています。神津義之さんの音楽会で伺ったことが有ります。それから映画のロケーションで湿原の奥の方まで行ったんですが。

そん時ねぇ、湿原の一本道を奥へ奥へ湖の所まで夜中に、車で走ったんですけれど〈子だぬき〉が出てきて道の真ん中に座っちゃったんですよ。(笑)

そん時ね、車を止めて警笛を鳴らしたんですが、こっちを見て何だかねニコニコ笑っているようで中々動かなかったんです。そんなことが
とても印象に残っているんです。

その季節はいつぐらいですか?

小沢 いつだか解らないねえ。昔のこと何でも忘れちゃうんです(笑)
あまり寒い時ではなかったような。大島
渚さんの映画でした

釧路の印象は?

小沢  釧路はね 昼は静かですが、夜の町は中々盛んで美人が多くて、ところがその美人も人気が出てくると札幌に出て、そして札幌で人気が出てくると今度は東京に出ていっちゃうらしいんだよ(笑)そんな話を聞いて、ばかに感動して。なんでそんなことに感動するのか、わかんないんですけれど(笑)

有り難う御座います。釧路の会員も美人が多いので楽しみにしてくださいね。

小沢  はい、楽しみです。“もと”美人の方も沢山おいで頂くようにお願い致しますわ(笑)

 

●226事件から、戦中なんだからのんきな歌を歌っちゃいけなくなって、「ディック峰」は「みねこういち」、「スタルヒン投手」は「すだひろひ」に。ヒロシなら「ヒロシです」って言えたのに、「ヒロヒー」ですから(爆笑)●山川静夫さん司会の「芸話人」に、春風亭昇太、室井馬琴とともに出演した小沢さん。

●「東京行進曲」「丘を越えて」「しゃぼん玉とんだ」など歌とトークを交えながら、小沢さんの思いを伝えます。●皆で「あ〜それなのに〜それなのに〜ねえ♪」と大合唱。「私も随分家に帰らなかったんですよ(笑)。女房に申し訳ないないなあって思って睡眠薬がわりに唄ってます。


くしろ演劇みたい会の会員は今1600人で、2回のステージが満席の状態です。小沢さんを最高の状態でお迎えするのに心を込めて準備をしています。

小沢 ほう、すごいねえ。3200人かい?(いえ、1600人です)有り難う御座います。楽しみに楽しみにしています。また狸には会えないかも知れませんけれど、いっぱいのお客様に来て頂けると嬉しいです。よろしく一つお願いしますわ

最後にこの作品に賭ける想いやメッセージをお願いします

小沢 僕は歌が好きだから。お芝居は長い時間で、歌は3分という短い時間だけどお芝居と同じような想いを伝えることが出来るんです。

世の中ちょっと怪しくなってくる気配が有りますのでね、自分の戦争体験をお話ししたくなったんですよ。そんなことも含めていわば自分史を歌に載せて、しかも楽しんで頂こうと考えています


元気のない中高年に元気を与えたいと書いてありました。

小沢 そうですね、中高年の人は同じようなもんだから思い出してもらえばいいんだよ(笑)若い人に観てもらいたいね。ぜひ僕らの人生を伝えていきたいなぁと。

私も戦争は知りませんが、小沢さんの舞台を通して戦争について考えたいと思います

小沢 そうですね今の政治家は大臣も誰も戦争の経験者は居ないんだから、みんな僕より若いんだから。

あれはね、本当に身を持って体験しないと、あのつらさ、あのひどさ、あのむごたらしさというのは解らない面が有るんですよ。だからとても怖いんだ。


それでは、11月29日 30日楽しみにしておりますので、是非お元気で釧路にいらしゃってください。

小沢 どうぞ皆さん、たくさんおいでいただけるようお願いしますわ。


  ■全日本ハーモニカ連盟から表彰

終戦後、その焼け跡の中からいち早く復活したのがハーモニカだった。
「ハーモニカが欲しかったんだよ」俳優の小沢昭一は、子供のころの思いを歌に託して唄っている。
この叫びは、当時の多くの子供達の思いを代弁しているかのようだった。

小沢のハーモニカ好きは有名で、1994年には、全日本ハーモニカ連盟から「あなたは、ハーモニカをこよなく愛し、師を仰がずに名人の域に達しました。その演奏は、多くのハーモニカファンに感動を与えました」と表彰されている。
「落第や 吹かせておけよ ハーモニカ」俳人小沢昭一の一流の庶民感覚がなんとも言えない。

春秋社「ハーモニカの本」より抜粋



  ■明治村新村長に就任 平成16年4月25日  釧路新聞掲載


明治時代の建物などを集めた博物館「明治村」(愛知県犬山市)の尊重、森繁久弥さんの勇退に伴い、俳優の小沢昭一さんがこのほど新村長に就任した。

小沢さんはこれまでに何度も来村したことがある明治村ファンである上、同村に移築保存されている「高田小熊写真館」で小沢さんの父親が修行していたという縁もある。

小沢さんは今度、村の顔としてイベントに出席するほか、運営面でもアドバイスする。

村内の聖ザビエル天主堂での就任式で、小沢さんは「大道芸大会の企画などソフト面で力添えし、楽しさと明治の薫りを建物にプラスできれば」と挨拶。その後華やかにパレードした。



  ■小沢昭一さんからのメッセージ


私ども「しゃぼん玉座」は、俳優は私1人の、いわば「気まま、のびのび劇団」ですが、だからこそ、ガンコ職人の手仕事風に、精根込めて一作一作、芝居を創り上げております。

このたびは「唄って語って僕のハーモニカ昭和史」という、歌入りトークショーの楽しい舞台をひっさげてお目見えします。

歌を歌い、おしゃべりしながらの、わが人生を語る「ひとりミュージカル」と言うほどのものでもありませんが、芝居ではお伝えできなかった私の、心の底からのメッセージを、唄い語りたくなりました。どうぞ、お付き合いくださって、よろしくご後援お願い申し上げます。




  ■しゃぼん玉座 1982年4月創立


劇団しゃぼん玉座は、小沢昭一が劇団「芸能座」(1975-1980)を、当初より5年間と定めて活動したのに引き続き、1982年再び創立した劇団。団員はスタッフを含め3名で、いわゆる「1人劇団」です、必要に応じて外部より適材適所の応援を仰いでいます。
■上演作品
「国語事件殺人事件」 「吾輩は猫である」
「芭蕉通夜舟」 「唐来参和」
※以上4作品、井上ひさし作、木村光一演出
「唄って語って僕のハーモニカ昭和史」

「しゃぼん玉」という童謡が一番好き。「屋根まで飛んで壊れて消えた」のあと、「壊れて消えそうだけど、しゃぼん玉を飛ばし続けよう」と希望を与えてくれる歌で、今の私を励まし続けてくれる。だから、座の名前をしゃぼん玉座にしました。(公演より)




  ■公演スケジュール

 11/25 江別演劇鑑賞会
 11/26 滝川演劇鑑賞会
 11/29 くしろ演劇みたい会
 11/30 しろ演劇みたい会
 12/1  きたみ芸能文化
       を楽しむつどい
 12/6  旭川市民劇場
 12/7  旭川市民劇場
 12/8  旭川市民劇場
 12/9  岩見沢演劇鑑賞会
 12/12  函館演劇鑑賞会
 12/13  函館演劇鑑賞会
 12/14  苫小牧演劇鑑賞会
 12/15  苫小牧演劇鑑賞会
 12/19  ねりま演劇をみる会
 12/20  ねりま演劇をみる会
 12/21  ねりま演劇をみる会
 12/24  大阪労演

■八月十五日

8月15日は、私の人生の原点です。あの時、16歳の少年だった私は、生きながらえて「繁栄」とやらの中にいますが、「八月十五日」を・・・「八月十五日」の意味を忘れないようにしています。
「八月十五日」を境に、いのちを粗末にする時代から、いのちを大切にする時代にかわったのです。

戦争は、いのちを鴻毛に例えて使い捨てましたが、「八月十五日」からは、人間ひとりひとりのいのちは、何物にもまさって尊いものということになりました。
「戦後」のいいところはここです。ここだけといってもいいくらい。
戦争になりますと、人間は狂います。その人間が狂うことを利用したりするやつも出てきます。しかも、そうされてもわからなくなるのです。

「八月十五日」が来て、ハッと我にかえった時の気分−戦後感覚を、私はいつまでも忘れないようにしよう。持ち続けようと思っているのです。
その戦後を「総決算」するなんて・・・トンデモナイゾ!  「TVガイド」より

 
 ■小沢昭一プロフィール
1929年4月6日(76歳)
東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。

俳優座養成所を経て51年俳優座公演で初舞台。以降、舞台・テレビ・ラジオと幅広く活躍し数々の演技賞を受賞。民衆芸能の研究にも力を注ぎレコード「日本の放浪芸」シリーズで芸術選奨ほか受賞。

「小沢昭一的こころ」は、今年放送33年目を迎える。また、著作活動も活発で40冊以上の著書がある。


 ■木藤義一プロフィール
 
●ピアニストの木藤さんもシャイな方。撮影後、「う〜ん、お腹が出てるなあ」とポツリ(^o^)
●1947年、東京生まれ。東京音楽大学出身。ショパンに感銘し、オスカーピーターソンに憧れ、ジャズピアニストに刺激され、いくつかのバンドを経て、ブルーこー津オーケストラに7年在籍。その後、フリーと也、スタジオミュージシャンとしてレコーディング活動。コンボバンド、ビクター音楽教室講師、NHK子供番組、加山雄三、岸洋子、坂本九、根岸流家元、船村徹等の歌の伴奏を務める。クラシックから演歌までジャンルを超えてハートフルな演奏をモットーとする。
【趣味】下手の横好きな卓球、習字、釣り。
■制作・津島滋人
 
小沢昭一さんの生き様にほれ込み、30年以上もマネージャー、制作を務めている。

 
 ■小沢昭一著作本(抜粋)

●文春文庫 「散りぎわの花」470円
★みたい会においてあります♪
 
●岩波現代文庫
私は河原乞食・考」1050円
 
●新潮文庫
「あたく史外伝」460円
 
●朝日新聞社
「小沢昭一がめぐる寄席の世界」1680円
 
●新潮文庫
小沢昭一的流行歌・昭和のこころ」620円
 
●晶文社
小沢昭一百景―随筆随談選集〈5〉
笛にうかれて逆立ちすれば」2520円
 
●晶文社小沢昭一―百景随筆随談選集〈1〉泣いてくれるなほろほろ鳥よ」2520円


 ■小沢昭一 放浪芸CD
 
●小沢昭一が訪ねた「能登の節談説教」2520円
 
●小沢昭一が招いた「日本の放浪芸大会」(3CD)
6300円
 
●唸る、語る、小沢昭一の世界「節談説教板敷山/榎物語」2520円
●又日本の放浪芸〜小沢昭一が訪ねた渡世(てきや)芸術昭和48年度芸術選奨受賞
●また又日本の放浪芸=節談説教〜小沢昭一が訪ねた旅僧たちの説法
●まいど...日本の放浪芸〜小沢昭一が訪ねたオールA級特出特別大興行
 
●DVD小沢昭一の「新・日本の放浪芸〜訪ねて韓国・インドまで


■関連サイト
 
■小沢昭一的こころ 番組公式サイト
 
小沢昭一のラジオ番組がAM954のTBSラジオでやっている。「小沢昭一の小沢昭一的こころ」もう33年間(2005年現在)放送をしている考えられないくらいの長老舗番組。

今は、インターネットでも聞けるが、これが本当におもしろい。

テンポやリズム、語り口など絶妙で話芸という芸術を感じる。

小沢昭一の小沢昭一的こころのテーマ曲
 
 
■早稲田ウィークリー OBインタビュー
 
■宮越太郎の世界
長年のあいだ小沢昭一的こころの筋書きを担当された宮腰太郎さんを紹介
 
 
■感想文



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