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【ドラニュース】憲伸 怒った 交流戦2年連続黒星発進 竜12残塁3位転落2006年5月10日 紙面から
おいおい、ウソやろ〜。交流戦のスタートとなった9日の日本ハム戦(札幌ドーム)。中日は川上憲伸投手(30)が9回を被安打3、2失点の力投。だが、打線が拙攻を繰り返し、痛恨のサヨナラ負け。昨年、もがき苦しんだ交流戦で、またまた不安がよぎる開幕黒星。そしてチームも3位転落。この悔しさ、きょうこそ打線が晴らせ! ◆小笠原を4K支柱は最後まで折れなかった。川上が9イニングを投げ抜いた。結果で見れば、わずか3安打2失点の“完投”。だが128球の力投が報われない。「僕のことなんかどうでもいいです」。サヨナラ負けの直後、川上はちょっと自棄(やけ)に言い放った。 やるせない敗戦だった。許した安打は3本だけ。気迫の投球で、相手の主砲・小笠原を4打席連続三振にナデ斬った。だが2回、稲葉の左前安打と、先制点となった新庄の左中間二塁打の2連打。そして1点リードで迎えた7回、稲葉の同点ソロ本塁打。この3本がことごとく失点に直結した。 ◆内容は完ぺき結果は不運。内容は3本の安打以外は走者を1人も許さない力投だった。無四球で、真っ向勝負を挑んだ。それでも、勝てない。「9回2失点で何がアカンのですか」。川上は完全に不機嫌モードだ。 ◆エースの責任大役は果たした。交流戦2年連続の“開幕投手”。日本ハムとは今春オープン戦で2試合対戦(計11イニング3失点)しているとはいえ、公式戦は初対戦。手探りで9イニング2失点。4回に味方が追いついてからは、一度も日本ハムにリードは許さなかった。「反省なんか、してないです」。川上はムッツリ。確かに合格点の投球だ。それでも、チームは交流戦2年連続の黒星スタート。勝利に導けなかったエースとしての責任感が、不機嫌を増幅させる。 ◆悪夢振り払えこれから6週間続く交流戦。川上が支柱であることに変わりはない。今年の交流戦は、アクシデントがない限り、川上は火曜日の登板が続きそうだ。1週間の最初の1戦。キッチリと白星を取り続ければ、昨年の交流戦のような惨敗にはならないはず。そこにエースを立てる。これが、“ノーモア05年”の礎。 だが、チームは昨年に続き交流戦開幕を飾れなかった。川上の、ササクレだった言葉は、悔しさと無念さの裏返し。悪夢のような転落の始まりとなった昨年の交流戦スタートとの違いを挙げるとすれば、この川上が露骨に見せた敗戦への“怒り”だろう。まだ交流戦は始まったばかり。この夜のエースが見せた1敗への怒りをみんなが持てば、今年はズルズルといきはしない。(生駒泰大)
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