2008年5月15日 19時37分更新
15日午前、JR岡山駅前のビジネスホテルで11階の客室付近から異臭がして客と従業員全員が避難し、室内から20代の男女2人の遺体が見つかりました。現場からは高い濃度の硫化水素が検出され、警察は、2人が自殺したものとみて調べています。
15日午前10時半ごろ、岡山市奉還町1丁目の「ホテル東横イン岡山駅西口右」から、11階の客室付近で異臭がするという通報が警察にありました。
警察と消防はにおいから硫化水素の疑いがあるとしてホテルの客と従業員全員を避難させ、現場から高い濃度の硫化水素が検出されました。
異臭のした11階の客室はドアにカギがかけられ、14日から宿泊していた男女2人が浴室から遺体で見つかりました。
2人は持っていた運転免許証から岡山市の22歳の男性と千葉県成田市の24歳の女性とわかり、警察は現場の状況から自殺を図ったものとみています。
また、この異臭で避難したホテルの従業員の女性3人が気分が悪いと訴え、病院に運ばれて診察を受けました。
現場はJR岡山駅から200メートルほど離れた場所で警察や消防が周辺の住民50世帯70人に避難を呼びかけるなど、現場周辺は一時騒然としました。