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<イージス艦事故>船長ら2人「死亡認定」へ

5月15日15時1分配信 毎日新聞


<イージス艦事故>船長ら2人「死亡認定」へ

イージス艦「あたご」と衝突し2つにおれた漁船の船首部分を捜索する海上保安庁のレスキュー隊員=千葉県野島崎沖40キロ付近で2008年2月19日午前10時4分、本社ヘリから岩下幸一郎撮影

 千葉・野島崎沖で海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」が衝突した事故で、第3管区海上保安本部(横浜市)は、行方不明の漁船船長ら2人を「死亡認定」したうえで、衝突時の当直士官だったあたごの前水雷長(3等海佐)を業務上過失致死容疑でも横浜地検に書類送検する方針を固めた。船長らの親族からは既に認定願が出ている。3管は事故3カ月の19日以降に認定する方針で、業務上過失往来危険容疑に加えて立件できると判断した。また、前水雷長に当直を引き継いだ前航海長についても、不適切な引き継ぎなどが事故を招いた可能性があるとみて、立件できるかどうか詰めている。

【写真特集】 イージス艦「あたご」衝突事故、漁船沈む

 死亡認定は戸籍法に基づき、水難・火災などで死亡した場合、捜査にあたった機関などが現場最寄りの市町村長に報告する仕組み。海難事故の行方不明者は、海上保安庁の規程で(1)親族からの認定願い出(2)行方不明者の服、遭難した船、目撃者の証言など死亡を確認できる人的・物的証拠(3)事故発生から3カ月以上経過−−といった条件を満たす場合に限り、管区本部長が死亡認定する。

 今回の事故では、漁船の船体の一部などが見つかったが、吉清治夫船長(事故時58歳)と長男哲大さん(同23歳)は見つかっていない。3管は、衝突時の両船の位置関係などの鑑定結果も踏まえ、他の乗組員の立件について最終判断し、早ければ今月末にも書類送検する方針。

 事故は2月19日午前4時7分ごろ発生。あたご側に回避義務があったにもかかわらず、前水雷長は見張りを徹底させなかったため、あたごを清徳丸に衝突させた疑いが持たれている。

 一方、横浜地方海難審判理事所は、今月末にも横浜地方海難審判庁に審判開始を申し立てる方針を固めた。元航海長の不十分な見張りと不適切な前水雷長への引き継ぎにも事故原因があると判断。元航海長についても、刑事裁判の被告に当たる「指定海難関係人」に指定するため詰めの調査をしている。【鈴木一生、吉住遊】

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最終更新:5月15日17時11分

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