博報堂生活総合研究所は、世界8都市の市民を対象に実施した環境意識アンケートの結果を発表した。東京は、環境破壊への危機感は強いものの「便利な生活は手放せない」と答えた割合が最も高かった。
調査は今年3月、インターネット上で20~59歳の男女を対象に実施。東京と米ニューヨーク、加トロント、英ロンドン、独フランクフルト、仏パリ、伊ミラノ、露モスクワの計2600人(男女半数)から回答を得た。「地球温暖化対策は自分自身がやりたい」との回答は8都市平均で72%、「温暖化対策は自国が主導すべきだ」は同69%に達した。
「温暖化への危機感」を感じている割合は東京が88%で最高で、最低はモスクワの60%。ただ東京では「温暖化防止のために現在の便利な生活を犠牲にしたくない」と答えた割合も42%と最高で、最低のミラノの16%を大きく上回った。【望月麻紀】
毎日新聞 2008年5月16日 東京朝刊