金融庁は16日にも消費者金融準大手の三和ファイナンス(東京・新宿)の一部店舗に業務停止命令、大手の武富士に業務改善命令をそれぞれ発動する。貸金業者に対する改善命令は初めて。三和では一部の支店で悪質な取り立て行為が発覚。武富士では債務者との交渉の内容を適切に記録できていない例などが判明した。
金融庁は過剰な貸し付けや悪質な取り立てなどで社会問題化した貸金業界の健全化に取り組み、規制を強化する貸金業法が2006年に国会で成立した。しかし今回の処分によって健全化が道半ばであることが浮き彫りになった。
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