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いじめ根絶、本で訴え 自殺生徒の両親が出版
平成18年にいじめを苦に自殺した福岡県筑前町の中学2年、森啓祐君=当時(13)=の両親がいじめによる自殺の根絶を訴える「啓祐、君を忘れない」(大月書店刊)を出版した。母親の美加さん(37)は「同じ苦しみを抱える人たちを助けたい思いで書いた。『自分や自分の子どもには関係ない』という大人にも読んでほしい」と話している。
本では、突然の自殺から、事態の真相がなかなか明らかにならない中で国や学校に情報公開や調査を求める活動を続けた約1年半の軌跡をつづり「真実を明らかにすることは、再発防止策にもつながる」と指摘。
「人に優しくされたことを(ほかの人にも)伝えたい」と啓祐君が小学校の卒業文集に寄せた一文を取り上げ「優しくする心を一人一人が持ち続ければ、いじめはなくなる」と結んでいる。1200円(税別)。