富山市内を流れる松川をEM菌の力で浄化しようと、立山EM会(藤木富子代表)のメンバーらが30日、同市本丸の富山城址公園内の松川にEM菌を混ぜたソフトボール大の泥だんご約1300個を投げ入れた。
EM菌は、乳酸菌や酵母菌など約80種類の微生物を混ぜ合わせて培養した有用微生物群。河川浄化や生ゴミのたい肥化などに用いられ、大阪・道頓堀川浄化にも使われている。
同会は、04年からEM菌を培養。ぬかやもみがらなどを混ぜ、約1カ月間発酵させた泥だんこを年10回程度、県内各地の川に投げ入れている。効果が出るには1年以上かかる。
この日は、泥だんご作りを手伝う立山町の障害者施設「きらり」の入所者も参加し、約10分間で投げ終えた。藤木代表は「環境を守るために何ができるかを考えるきっかけにしてほしい」と話している。【青山郁子】
毎日新聞 2008年5月1日 地方版