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いや、もう一年も前からやっているわけなんですけれども。
つならー
2005/07/09 13:04 これ、オレんとこにも貼っつけられたよ。無差別にあちこちに貼りまくっているみたい。
たかし
2005/07/10 16:29 ふむふむ。調子に乗っているなぁ。
k’s
2005/07/16 02:22 よくいるよね。ところで、そろそろ定期試験？
たかし
2005/07/18 11:30 ほい。明日から東京です。
さて備忘録として綴ってきたこの日記ですが、これからも同じかたちで続けていくとなると、何かと問題が多いので、別の方法を考えようかなと思っています（ホームページをつくるとか）。
まぁ、仲間内での公開なので、いつ辞めても何の問題もないよね。
k’s
終了するにしても、ここにUPしたDATAは是非バック・アップしておいてくださいな。
tunatuna
テスト書き
約三週間ぶりに日常的な生活を再開。
ちょっと思うところがあって、今年は民間企業と地方公務員に加えて、もうひとつ専門的な試験を受けてみようと考えている。今から動き始めるようでは既に遅いし、何をやれば良いのかという情報もまったくない。それでも一応、ネットや書籍を調べたり、関係部署に電話で問い合わせてみたりしたところ、試験の概要はおおむね理解できた。色々な試験に手を出しすぎ、という感は否めないけれど、将来に対するはっきりとしたイメージを描けない以上、オルタナティブは多くあるに越したことはない。
試験内容も相互に関連する部分が多いし、理論的すぎる部分は別として、勉強を進める過程で今後に役立つと思われる知識を多く吸収できるので、この挑戦はやってみるだけの価値が充分にあると思う。
僕が、あえて難しい試験に挑戦しようとするのは、自分自身に何かしらの甘えがあるのも事実だろう。すなわち、幸いなこと（？）に、どうしてもすぐに就職しなければならないという切迫した要求がないために、できるだけ先延ばしできる選択肢を選んでいるのかもしれない。
というわけで、今日から何も考えずに、愚直に勉強を開始。いつ、この意志がくじけるかわからないけれど、いまのところモチベーションは高い。
そういえば、「バカの壁」を遅ればせながら読んだ。高校時代から養老さんの本は多く読んできた。
昔は「世の中のことを何でも知ったふうに話しやがってイヤなジジイだ」と思っていたものだが、この人の、当たり前のことを当たり前に述べる能力はずば抜けていると思う。この本は養老さんの話したことを文章に起こしているということもあり、特に万人にわかりやすく、改めてそんなこと言われても・・・という内容を多く含んでいる。世の中はそんなに単純じゃない、人は本質的にわかりあえる存在ではない、と言うのを聞くと妙に反発したくなるものだが、彼が現実的な例をもとに説明すると、妙に気持ちよく（決して言いくるめるとかではなく）納得してしまうのが面白い。思うに、彼の文はいつでも逆説的な内容を含んでいる。例えば、「わかりあえない」と理解させたうえで、よりコミュニケーションの大切さを認識させるような、「答え」はないと言っておきながら、「答え」にいたる道筋を示してくれるような、一見否定的にみえて実はとても前向きな論を展開する。そして、いつでも現実的な例をもとにするから、分野に偏りが少なく、読んでいるだけで、幅広い問題意識を提起してくれるものである。彼の文章は気持ちがうまく乗っているときよりも、むしろ、何かに迷ったときに読むと再びやる気が湧いてくるような文章だ（ただし、脳に関する本は彼の専門分野なので難しい）。
ツナ
脳に関しては、養老より茂木健一郎の本の
方が個人的には面白いとオモワレ。
ちなみに養老と対談してる人ね。
高校の卒業文集に「大学合格への道、渋滞にて迂回中」と書いたのを思い出した。
今は「大学卒業への道、渋滞にて迂回中」。別に混んでいないけど自分から遠回りしているかんじ。
４年後期がはじまる時点で残り33単位。３年後期からほとんど単位を落としていない（ていうか落とせない）ので卒業する自信はあった。
試験一週間前から、綿密な計画に従って、最高のノート（言うまでもなく他人のもの）と共に勉強開始。
特に厳しそうなものには早々に見切りをつけ、確実に単位を取ることだけに心血を注いだ。
そして、長く苦しい戦いの末、試験終了。
確かに33以上の単位は確保した。しかし、僕はとんでもない間違いをしていた。「33」という数字にこだわるあまり、「必修」、「選択」という区分をすっかり忘れてしまっていたのだ。
後から、調べて計算してみると、僕の受験した科目は「選択」の方に偏っており、「必修」はわずか4単位しか落とせない。試験を終えた後の感触としては残念ながら、「必修」が2足りない気がする。それに加えて、絶対に取らなくてはならない中国語のデキが最悪。
というわけで、もう一年間大学でお世話になる可能性が高い。残り単位が少ないので地元で生活して試験のときだけ飛行機で東京まで飛んでくるという選択肢もあるけれど、せっかくなので友達と共同生活しようと考えている。池袋、オートロック、3LDKマンションを二十万強で借りて３人で割れば１人七万円そこそこ。それくらいなら学費、生活費とあわせても自分でなんとでもなる金額だ。その件については同じ法学部で希望留年するヤツラとかなりハナシが進んでいる。
今年、就職、卒業が流れることになるけど、実はどっちとも現実感のないものではあった。一年前までは留年するのが当たり前だと思っていて、そこに突然ふっとわいてきたものだからだ。だからと言ってこれでめでたし、というわけではないけれど、根っからのプラス思考なもんで、なんか今までの苦労も全部忘れて、はやくも新生活にワクワクしてきた。
学生ということで時間もあるので、夏にでも南米大陸縦断に挑戦してみようかとも思う。スペイン語はまったくわからないけれどね。
k’s
冒険談第2弾、楽しみにしています。
帝国主義、ワフド、民衆 Iｎ Egypt
「The open door 」の著者であるLatifa al-Zayyat(1923-96)は、自らの経験をLaylaという主人公を通して語らせている（半ば自叙伝的に）ように見える。彼女は大学で英文学を教えながら、ナショナリズム、貧しい人々の福祉、人権、表現の自由の保護、および、すべての形式の帝国主義の拒否のために生涯を賭けて活動した。
物語がはじまる1946年はイスマイリア・スクウェアでゼネラルストライキを訴える反英デモがあった年だ。このときのデモ隊のエネルギーの矛先が英国に向かっていたことは言うまでもないが、それと同時に自分たちを直接支配しているエジプト政府（ワフド党）にも向かっていた。
ワフド党とはエジプトの民族主義政党で、第一次世界大戦後、イギリスからの独立を求めてパリ講和会議にエジプトの「代表団（ワフド）」を送るため始まった運動を発展させ、サアド＝ザグルール（1857〜1927）が1918年に設立した政党である。
ワフド党は確かにエジプトに独立（1922年）をもたらした。しかし、その後の政策において、徐々に大衆の失望を買っていくことになる。
「結局のところ、ワフドは何をしたのか。」（注1）と、al-Zayyatは物語の中でLaylaの兄に語らせている。
ワフド党は議会選挙では圧勝するものの、イギリスから与えられた「独立」や憲法に縛られ、政策においてはほとんど目立った成果をあげることができなかったのだ。
当初はそれでもワフドがイギリスに対立しているかぎり、国民を結集することができた。しかし、ワフドの中心は主として地主や繁栄している法律家や実業家、保守的な宗教指導者からなっていたため、革命の熱が冷めるにつれ、ワフドと民衆とのギャップが深まっていった。
「ワフドは王に抵抗し、イギリスと戦った」（注2）というスローガンは半ば、民衆を欺く、二枚舌のようなものだった。というのも、ワフド党は自らが「エジプトの熱望は外国の利害の保護と矛盾しない」と述べたように、外においては帝国主義と妥協し、内においては資本家や裕福な民衆の利害のみを反映していたのだ。そして、人々の中から少しずつ、ワフドは「以前から知っていた多くのものと少しも違わない」（注3）とか、「搾取と抑圧の継続から救うものではない」（注4）という声が聞こえ始める。
こうした大衆の不満を基礎として、第二次世界大戦後には本格的にエジプトの民族運動が展開されていくことになる。ワフドはついに大衆の支持を失っていくのだ。しかし、一口に民族運動といっても、もはやエジプトにとって、「西洋」や「イスラム」、あるいは前近代的制度をそれぞれ分離させることは難しくなっていた。エジプトのおかれた複雑な地理的、歴史的背景がそれぞれに潜む諸問題や、諸矛盾を表面化させていたからだ。「革命があらゆるところで進行しつつある」（注5）という表現は、この、エジプトの迷走ぶりをよく表している言葉でもあると思う。ワフドは力を失いつつあったが、それでも他の勢力に比べればずっと大きな力を持っていた。だからこそ、保守的な人々は依然としてワフドを支持したのではないだろうか。
「The open door」の主人公、Laylaはこのような保守的な家庭で育った。だが、幼いLayla（11歳）は自我に目覚め、父のような考えを「古い」と感じ、デモに参加する兄を誇らしいと思うようになる。Laylaは新しい時代の女性であるが、彼女の持つ自由な思想は、彼女を取り巻く環境の中で徐々に失われていく。この過程は少々残酷にも映るが、物語において、Laylaが直面したいくつもの障壁が結局、ほとんど解決されないままであったのは、この時代における女性の立場の難しさを何よりも著者自身が認識していたからではないだろうか。
Latifa al-Zayyatはかつて、何かの質問に答えてこういった。「今、このような小説を書くことはもはや不可能である。」この言葉は、「同時代を生き抜いた自分だからこそ書けるのだ」という自信と「何も嘘は書いていない」という自負から発せられたのではないか、と想像することができる。彼女の描いたありのままの厳しいエジプトの姿は、現代的な感覚からすれば、途方もなく遠い存在に思えてしまう。だが、このギャップはとても正当なものであろう。文化の違い、時代の違いとはそういうものだ。恐らく、今後も交錯することのほとんどないであろうエジプトの文化の一端を知ることができたのはこの物語を読んだ大きな収穫のひとつである。以上で報告を終わる。
参考文献：「カイロ、世界の都市物語」牟田口義郎著、1992年、文芸春秋社
：「現代エジプトの発展構造：ナセルの時代」山根学著、1986年、晃洋書房
（注）1：The Open Door、ｐ31
2：The Open Door、ｐ31
3：「現代エジプトの発展構造：ナセルの時代」ｐ64
4：「現代エジプトの発展構造：ナセルの時代」ｐ64
5：「現代エジプトの発展構造：ナセルの時代」ｐ65
たかし
突っ込まれる前に書きます。フロッピイが故障したため、ここに緊急避難させました。夜なべをして数時間でやっつけました。しかし、読み直してみると誤字だらけ。でもこのまんま出しちゃったよ。ちょっとまずかったかな。
みんなここぞとばかりに忘年会をやるよね。狭い生活範囲の中に人が密集しているから、街で知り合いに遭遇する確率は高い。昨日も、懐かしい人、意外な人、会いたくなかった人など数名と鉢合わせました。
今日は朝からみんなで力をあわせて寮内大掃除をしています（今は昼メシ休憩中）。みんな次々と面白いものを持ってくる。軽くオークションみたいなこともはじまって、寮内がキレイに片付くにはまだまだ時間がかかりそうだ。
そういえば、今日なぜか年賀状が届いた。配達の人が何かの手違いで持って来てめんどくさいからそのまま置いていったのだろうか。丁寧に新年の挨拶が書かれていたけど、とっても間抜けな印象を受けるのは決して本人のせいではないだろう。
さて、明後日からしばらく札幌に帰省する。実はそれまでにやらなくてはならないことがまだ多く残っている。今日か明日の少なくともどっちかは徹夜することになりそう。
昼間どこにも行かないで寮で過ごすのもたまには良いものだ。普段、生活習慣の違いから、月に一度くらいしか顔を合わせない寮生と昼飯を食べることができた。思えば、台風の日も、雪の日も、一年生のときは日曜日さえも、毎日大学に通ったものだ（授業にはほとんど出なかったが）。今は単位の取得で苦しんでいるけれど、大学はほんとうに遊園地みたいなものだった。これから大学へ進学する高校生には、大学は楽勝！ってアドバイスするつもり。
本日、早くも来年度の入寮希望者が見学にやってきた。駅から徒歩７分、新築、鉄筋コンクリート三階建て、個室、食事つき、風呂、洗濯機、図書館、会議室、アスレチックルーム完備で月55000円は破格の値段だ。入寮希望者は年々増える一方で、倍率は数十倍にもなっている。個人的には東大に入るよりよほど難しいと思う。入寮試験は財団の理事と寮生が行っているんだけど、そこにはイヤらしいワナが多く仕掛けられている。例えば、入寮希望者にはいくつかの寮の案内資料が送られる。その細かい部分の記述について、必ず面接で質問される。答えられないと寮へ入りたいという熱意が感じられないという結論を下される。また、要項には一言も書かれていないにも関わらず、スーツで来なかった場合、ほとんど受からない。これは社会人としての常識ということのようだ。小論文試験においては、いつも、人によって答えはまちまち、いわば、正解も不正解もないというような題を設定して書かせる。そして、理事（どうしようもなく、アタマが凝り固まった連中）の好きな内容（父母への感謝、尊敬の気持ちなど）が書かれていない小論はまず受からない。こんなにも排他的な選考であるにも関わらず、僕が受かったのは何故だろう。答えは簡単。事前に試験内容を知っていたからだ。寮生と理事にそれぞれ知り合いがいたのだ。というわけで寮の選考に通るには知力、体力、時の運、に加えて、コネが重要です。無策ではまず受かりません。・・・ということを礼儀正しそうな彼にも教えてあげるべきだったのかな。わざわざ東京まで来られてご苦労なことです。
そういえば、昨日のドイツ戦、ひどい負け方だった。ドイツは言うほど強い国ではない。0-3はあまりにも情けない。FWのクローゼって確かにW杯で5点取ったけど、あれは8-0で勝ったサウジ戦でハットトリックを決めたからであって、決勝トーナメントの厳しい相手からは得点していない。ヤツに２点も入れられるようではまだまだだな。僕的には巨人の後藤と同じくらいヤンカーが好きなのでクローゼの代わりに彼を起用してもらいたい。あの背の低いノイビレとかも好きなんだけどまだいるのかな？デコボココンビでツートップ組んで欲しいな。
SK
入寮試験の内容って殆ど入社試験と同じだね（汗）。高校を卒業すれば社会人とはいうけど、俺はやっぱり半分近くは学生に過ぎないと思う。ただそれでも、“わざわざ東京まで来た彼”には進んで教える必要は無かったと思う。
たかし
うーむ。しかし、「寮の風呂場でバタバタと泳ぐ練習をするのが僕の日課である」とかいう文章が寮生からのコメントとして掲載されているのは恥ずかしい限りです。
この日記、意外と多くの人に見られているということがわかった。どこにも宣伝はしていないけど、検索エンジンでキーワードを拾っちゃうんだろうな。というわけで高度に個人的なことは今後書かないようにしよう。まぁ、個人的なことを書かなきゃ日記にならんのだけど。
旅行記の続きを書きたいんだけど、記憶の糸を辿りながら書くことになるから、一つ書くのに30分以上は絶対にかかるんだよなぁ。これから来月いっぱいまでとても忙しくなるので、パソコンの前にそんなに長く座っていることはなさそう。大学の卒業を諦めれば全てがラクになるんだけど、高卒扱いになると月給が三万以上違ってくるから、ボーナス含めて年間数十万も損することになるな。あ、大学の学費など含めるとかるく100万超か。働きながら大学生やるのも僕的には有りなんだけどな。有給休暇使って大学で試験を受けている図は結構面白いと思う。
SK
詳しくはわからないけど、札幌市は大卒区分で受験した場合、大学を予定通り卒業しないと合格取消しになるよ（行政職等の場合）。ウチの先輩みたいに、合格したものの『留年』で合格取消しとならないように気をつけて下さい・・・。
組み合わせが発表されたね。韓国に比べると日本はずいぶん厳しい組に入ったものだ。まぁ、でもバーレン戦をうまく凌げば２位以内には入れそうな気がする。３位になってギリギリまでＷ杯出場が決まらない展開も面白いとは思うけどね。
ところで、Ｙahooをトップページに設定するのは考えものだ。２日連続で楽しみにしていた、欧州ＣＬの結果がテレビ放送を見る前にわかっちゃったよ。敵地でレアルがローマを下すのを結果を知らない状態で見たかった・・・。
昨日、４年生全員に卒寮時の部屋の明渡し方など、卒寮手続きに関する書類が配られた。この極めて事務的な紙切れを眺めていると、まもなく四年という時間が流れようとしていることを思い知らされる。祭りの終わりというかなんというか、いよいよ僕らにも来るべきときが訪れようとしている。
４年間も寮で過ごして寮が好きではない人間などいない。大学の講義や、サークル、バイトなど、忙しい４年だったが、最後に帰る場所は寮だった。「寮生一家、皆家族」とは決して大袈裟な言葉ではない。それぞれに思い入れのあるこの寮での生活が残り数えるほどしかないのは本当に寂しい。
来月16日の卒寮式のあと、僕ら４年生は新しい生活のため、つぎつぎと寮を出て行くことになる。そして、最後の一人が退寮したとき、まさにひとつの時代が終わる。
当たり前のことだが、人との別れというものは、なにかしら自分の今後に影響を与えるものだ。ときにはそれに強く揺さぶられ、世の中の仕組みに理不尽さを感じることさえもある。
寮を出る最後の夜に僕は後輩たちに何を語っているのかわからないが、先輩方がそうだったように「立つ鳥あとを濁さず」多くの未練を残しながらも颯爽と出ていきたいものだ。
SK
何か感慨深いものがあるようだね。僕は2歳になる前から何度も引越しをしているけど、1度も家を出たことが無いので『寮を去る寂しさ』を理解できない。ただ、『出会いと別れ』についてはそれなりにわかるつもりだ。・・・すまん、続きはまた今度・・・。
ここ数日は本当にどうしようもない生活を送っていた。今日は久しぶりに自分の部屋で一人で眠れる。就職も順調に決まりそうなので、そろそろ卒業に向けて立て直さねばならない。
今、「世界の車窓から」がちょうどタイ篇を放送している。バンコクからチェンマイへと向かう行程は三ヶ月前に僕らが辿った道と同じだ。とても懐かしく、あのときの情景が思い出される。
あのときは言葉も不自由だったし、旅行全体を考えたときに今どれくらい出費を抑えるべきなのかもわからなかった（勿論カードを使えば金は無制限に使えるが、それはしないルールにしていた）。だから、「異国の文化に触れて自分を成長させる」的な小賢しい視点を持つ余裕もなく、ただひたすら現地の様子を感じ取ろうと、目の前のことをひとつずつ近視眼的に解決していた。楽しいというよりも、むしろ辛いと思ったことのほうが多かったのかもしれない。
今、日本に帰国して冷静に考えてみると、「タイを楽しむこと」とは実は「タイ（偽）を楽しむこと」なのではないだろうかとおもう。多くの日本人旅行者がするように、貨幣価値の違いを利用した「少しリッチな」旅というものは、どうしようもなく愚かしいものだ。ましてやそれをオシャレと感じるような感覚は到底理解できない。「少しリッチな旅」をする人に限ってすぐに「人生観が変わった」などと言い出すが、たった一週間のしょーもない旅行で変わるほど安っぽい人生観なのだろうか。そんな不安定な人生観なら、きっと今後も頻繁に変わっていくことだろうから、そんなめんどくさい人物とは僕は付き合いたくないものだ。
現地の人たちは、こういう人間を嫌う（当たり前だが）から日本人から強盗などで金品を奪うことに何ら罪悪感を感じていない、というハナシを聞いたことがある。彼らの中でcrimeは許されるがsinは許されない、そういう感覚なのだろう。確かに裕福な旅行者から詐欺まがいにお金を受け取っていた人物が、道端に座り込む孤児や老人たちには丁寧に喜捨をしていた。彼らは僕ら日本人よりもよほど、老人を尊敬していたし、弱者に優しかった。反面、エイリアンである日本人の多くは完全に異物として扱われているように思えた。
僕はもう一度タイに行きたいと思うが、そこで普段よりもう一ランク上の生活をしたいとは思わない。移動にはいつもタクシーを使い、観光客向けのデパートに入り浸るようでは排気ガスにまみれることはできても人々の雑踏にまみれることはできない。本当のタイとは現地の人と同じ目線で生活することによってはじめて現れてくるものだと思う。
僕はよく、「行って何が変わった？」と聞かれるが、何も変わっていない。ただ世界の様子を少しだけ確認することができただけだ。「何のために？」と聞かれると答えが難しい。「自分探し」と言えば聞こえは良いだろうか。
「自分」とは様々な観点で定義づけられていくものだ。それまでの生活習慣や学歴、そして職業。
恐らく、多くの人にとって、「職業」が最もその人物を端的に説明できる言葉のひとつだろう。なぜなら、職業はその人の生活に密接に関わっているからだ。例えば、収入を例にすると、年収300万円の人と3000万円の人とでは生活が違う。「生活が変われば性格が変わる。性格が変われば人生が変わる」とはよく言ったものだ。
僕は様々な幸運により、就職が決まりそうだ。ほんの数ヶ月前までは考えてもいなかった職業だ。この、ふっとわいたような職によって僕の人生は変わるのだろうか。実際に働いてみないとわからないだろうけど、多分そうだろう。子供のころは無数にあった選択肢の幅が徐々に狭くなっていくように感じる。その感覚が正しいのかどうかはわからないけれど、転機を迎えた今だからこそ、「自分」について一層考えてみたい。今回の旅はそのための材料のひとつにでもなったのかもしれない。
SK
君は少なくとも“ただの観光”とは違う経験ができたようだね。そしてその次は突然の就職話。『実践してみる』――、このことが君に多くのものを与えているようだね。これは僕の想像に過ぎないけど、多分君なら始めはド田舎で就職しても、最後は新宿（六本木？）の超高層ビルにいそうな気がするよ。
たかし
田舎に就職できたらそれは最高だよ。都会は人も多いし、物価も高いから住みづらいさ。それにしても、よく「裏口入学」は問題とされるけど、「裏口就職」って全くスルーされるよね。実際にはこっちの方が圧倒的に多いのにね。まぁ、社会では親のステータスも自分の実力として扱われるのかもしれないけど、僕は親のコネで就職するとしたらとても不本意です。将来、実力で都会の超高層ビルを獲得したいな。
久しぶりに札幌に帰ってきた。いつ来てもそうなのだが、この街は本当に気持ちを癒してくれる。
美しく、洗練された景観と、微妙に人影がまばらな歓楽街。人と人との距離が大都市のように接近したものではなく、ほどよく保たれているからこそ、じっくりとそれを鑑賞することができる。街行く人の一挙一動をこれほどまでに自然に感じ取れる街はそうはないだろう。
僕はいつものようにバスで家へと向かった。JRを使えばもっとはやく着くけれど、街の景色をゆっくり眺めることができるバスのほうが僕は好きだ。
家に着くと母が昔の友達を招いて同窓会のようなことをやっていた。すっかりできあがってしまっているオバサマ方に散々絡まれ、辟易したけれど、我ながら実に礼儀正しく対応することができたと思う。一通りの挨拶を終えて、ビールを飲んだ。うまい。東京で飲んでいたものが同じビールだったとは思えない。我が家で時間を気にせず、ゆっくりと飲む一杯は格別だ。明日は朝から大事な試験があるのだけれど・・・。
僕はこの街で育った、だからこの街が好きだ。明日は懐かしい友達と、大いに飲み、笑いたい。短い滞在にはなるけれど、今回もきっと最高に楽しいことがあるに違いない。
為替がすごいことになっています。四月のはじめに札幌のUFJ銀行の支店長が八ヵ月ごとに為替の波がくると僕に言っていましたが（あのときも突然、円が103円台まで急騰した）、その通りになりました。ただ、そのときに為替の変動に一喜一憂するようではまだ甘い、とも言われました。まだ若いのだから金儲けの機会はいくらでもある。いまは長期的に資産を運用して力を蓄えろ、と言われ、海外のヘッジファンドに投資をしました。長く持てば持つほど利益率が上がるという理論は実体験により理解できました。でも、こうも為替が不安定だとちょっと不安になってしまう。はやいところ利益確定の売りをしたいんだけど、そうすると手元に金が戻ってくるから、さっさと海外移住したい気持ちになりやしないかと心配。
社会人になる奴は金が欲しいだけだ、というのが僕の理論でした。でもいまはちょっと違う。僕は別に金は欲しくないけれど、社会に出て働いてみたい。よくわからないけど、たぶん、人に比べて様々なモノに対する欲がないんだと思います。だから何かがありあまっている状態というのはとても退屈なんでしょう。僕は何かが制約されている状態での娯楽に無上の楽しさを感じます。幼い頃にアイスのピノを腹いっぱい食べたいと心から願った気持ちは、いまではすっかり消えうせたけれど、それはピノが嫌いになったわけではなく、容易に実現可能になってしまった出来事に魅力を感じなくなったのだと思います。いまは、明日早起きをしなくてはならないというときの深夜番組や、どうしても途中で早退しなくてはならない大学の講義などにそのような魅力を感じています。
効用の違い。簡単にいうとそれで片付いてしまう。合理的選択というべきものが、人や、その時期によって変わってくるのが面白い。
僕は他の人に対して「あいつは変わった」と思うことが多い反面、「ちっとも変わっていない」と人から言われることが多い。それは人生を通じて効用の変化が乏しいからではないか、と思います。
人生はとてもシンプルだ。僕は一つのモノに啓発されて、そこから様々に興味の幅を広げていく、そういう向上心のある人を逆に軽薄だと感じてしまう。なんでもできそうだけど、実はなんにもできやしない。物事を何一つ解決できないけれど、ここまでいったら解決できたことにしよう、という繰り返し。
やってみると面白くないけれど、やらないでいるのも何となく手持ち無沙汰。やったりやらなかったり（その程度もまちまち）、その中間で様子を見ている。そんな状態。贅沢なのか、不憫なのか・・・。
明日から札幌に帰るけど、金融機関に立ち寄ると、しょーもないオヤジどもがヘコヘコしながらやって来るので、絶対に行かないつもり。あいつら、金を増やすことが幸せにつながるみたいなことしか言わないんだもん。
言うまでもないが、人生の様々な局面での選択というものは、それぞれ単一のものではなく、それまでの生き方の積み重ねによって決定されるものだ。したがって、いくら「客観的」と称してみても、たった数年の付き合い（こう言うと語弊があるが）の人間がその妥当さについて評価を与えるのは少々傲慢であると思える。
僕は幼い頃に自分の意に反して、かなりの割合で自由を制限された。今にして思い返してみれば、自分の思うに任せない状況というのは辛く、苦しいものだった。同年代の子供たちが元気に駆け回っている間、自分は何とも無為に過ごしているのだろう、と、歯がゆく、やりきれない思いで、泣きたくなったものだ。
しかし、その善悪は別として、今の自分を形作っているものはまさにその辛い経験そのものである。自分がいま、前向きの考えを持っているのか、それとも後ろ向きの考えを持っているのか、どちらにしても、それが現在の自分の正直な気持ちであることに変わりはない。後ろ向きの考えというものは、往々にして、何かに向かう意志をくじき、停滞させるものだが、それを無理に追い払おうとするのは、自分自身に対して不誠実であると思う。
喜怒哀楽というものは突発的に訪れるものであって、自分自身でその感情の出現をコントロールするのはほとんど不可能である。それでも自分が社会的に生活するためにはある程度それを克服しなければならない。したがって、喜怒哀楽のひとつの感情がいつまでも続くことはあまりないが、それが切り替わる瞬間にこそ、その人物の生き様があらわれるのだと思う。
僕はいま、何に喜び、何に悲しむのか、あるいは過去において、何に喜び、何に悲しんでいたのか。その変化を「成長」という一言で片付けるには、あまりにも多くの出来事がありすぎた。
難しい選択を迫られたときにこそ、どこかに模範を求めたくなるものだが、世界とは最終的には自分というひとつの小さな領域に集約されていくものだ。この小さな世界の環境が快適であるか否かを判断するのは、結局のところ創造主たる自分自身なのだ。
喜びも、悲しみも、誇らしさも不甲斐なさも全部ひっくるめて自分自身だ。にもかかわらず、別に誰かが見ているというわけでもないのに、妙に自分自身を着飾りたくなる瞬間がある。向上心という名でそれは語られるのだが、多くの場合は幻想である。実は何も変わっていないのだ。その幻想の度合いが大きければ大きいほど、のちに自分自身に失望することになる。そして、厄介なことにそのことに気づくのはすべてが終わったあとである。
どんなに慎重になってみても、どうせ見通しの利かない道だ。激しくスピード違反をしておもいっきり横転するのも面白いではないか。それが死なない程度であれば・・・。
と、まとまりがないが、今日は酒を飲んだあとなので勘弁してください。これがいまの素直な気持ち。僕も色々あるんだよ。
先日、平成16年度の司法試験の結果が発表された。立教大学からは21名合格。全体の合格者数は1483名で昨年度の1170名から大きく数を増やしている。 これは司法試験改革の一環で今後も段階的に合格者数を増やしていく方針のようだ。
ところで先日、法務省が発表したところによると、法科大学院出身者の２００６年度新司法試験の合格率は約３４％になるという。これは当初の７〜８割の合格を目指すというフレコミからすればトンでもないハナシで、人生を賭けて法科大学院へ進んだ人たちにはとうてい納得できない数字であろう。法務省の説明では、法科大学院への進学を見送り、現行試験の受験を選択した学生の中にも優秀な人材が多いだろう、ということだが、後出し的にそんなこと言われてもなぁ。これじゃあロースクールの予備校化が進められ、実力のないローは淘汰されていくことにもなりかねないな。
というわけで僕のまわりの友達の中にも司法試験を回避して、ほかの国家試験や公務員試験へと流れていく人が増えている。まぁ、ちょっと迷走気味で先の見えない司法試験改革に人生を賭けるのはリスキーだという判断で、僕ももっともだと思う。・・・が、僕はまだ諦めきれず、公務員やりながら法曹目指すつもり・・・。
そういえば昨日、４年間で初めて寮のじいちゃんが作ったラーメンを食べた。何ヶ月かに一度は出ていたんだけど、どうせまずいに決まっていると思ってラーメンの日は外で食べるようにしていたんだよね。昨日うっかり回避し損ねてやむなく口に入れてみたんだけど、なんとうまい！考えられません。あの、ほんとうにしょーもない、かたやきそばや、回鍋肉、酢豚を堂々と僕らの前に突き出してくるおじいちゃんの作った料理とは思えない。思わず、「うを！？うめぇ！」と口に出して言ってしまった。おじいちゃん、やればできるじゃん！
男X
立教は21名か。北大より5名多いね。それは兎も角。当初の新司法試験予定合格者数と実際に設置された法科大学院の数を比較した瞬間、合格予定者数が50%となることは予想できたが、まさか34%迄落ちるとは・・・。
たかし
法科大学院関係者は怒り心頭と言ったところだろうね。各大学研究員有志の連名という形でうちの学部長も法務省への抗議声明を出しています。
久しぶりに髪を切りました。うちの寮生も多く使っている行きつけの美容院なんだけど、なんか美容師たちに妙な誤解をされていました。というのも、僕は札幌が大好きだから散髪中によく札幌の話をするんだけど、「今度、社員旅行で札幌に行くけど、どこがおすすめ？」みたいな話になって、僕らがよく利用しているススキノのバーを紹介しました。すると、「えっ？そんな安いキャバクラあるんですか？」と妙な反応が返ってきました。・・・どうやら寮生の誰かから風俗情報はヤツに聞け、みたいな情報が流れたらしい。・・・って、飲み会の後とか目立つところで勢いに任せて行くことが多いだけで普段はまったく行かないのに、えらい損しているなぁ。で、おすすめスポットはどこか聞かれたので無難にロビンソン地下と答えました。何系？と聞かれたので待ち合わせ系と答えました。「えっ？デリヘルですか？」・・・って、その考えを早く捨てろっちゅうねん。
今日はゼミでした。後輩の一人から「飲み会を開いてください。お願いします！」としつこくせかされました。好きな女の子がいるようです。誰なのか聞くと、どうやら２人いるらしい。２人同時に好きになることがあるのかと首をかしげながらも近日開催の約束をしました。このゼミ、４年生が３人しかいないから自分の思い通りに進められる点は良いんだけど、変に頼られると面倒だなぁ。でも、僕の経験上、かわいい女の子ってみんな妙に忙しくしている気がする。飲み会に行ってみても目当てのコがいないということがよくあるし・・・。それとも単に僕がフラレてるだけなのかな。あ、そういえば電車男ってすごく読みづらいね。２ちゃんねらーが後押ししたという点以外はとくに面白いところもないし、退屈な本でした。立ち読みしただけだけどね。というわけで後輩の恋の行方も今後報告していきたいと思います。
今日の午前中、参考書を買いがてら渋谷のまちをしばらく歩いていたんだけど、ちょっと遠くから大きい声で「おねがいしまーす」って言ってるのが聞こえてくる。何かなと思って、見ると募金のお願いを数人で呼びかけていた。休日の朝からエライなーと思ったけど、彼らが説明する貧しい子供たちってのが、この日本という国においてはまったく遠い、リアリティのない存在に思えてしまって、また、「どうせ不平等に効率悪く配るんだろう」というイヤらしい邪推も働いて（朝は妙にブルーな気分なことが多い）彼らの前を他の多くの人々と同様、素通りしてしまった。しかし、あの数人で寄ってたかっておねがいしまーすというスタイルはなんとかならんものかな。自分が募金をするつもりで近づいていっても目の前であれをやられたら小心者の僕としてはお金をあげるのをためらっちゃうよ。だって、どうせ大きな声でありがとうございまーすって言うんでしょ。はずかしいじゃん。
午後は将棋の大会を見学に行ってきた。全国大会へのたった一つの切符をめぐってのトーナメント戦だ。形式は七人による団体戦。僕が会場に着いたころにはトーナメントが進行しており、早稲田対慶應の決勝戦が行われていた。
将棋は一対一のゲームだ。したがってその勝敗はもっぱら対局当事者二名の指し手の結果で決まるのであって、そこに第三者の力が介在することはない。恐らくプロの対局においてはその通りだろう。でも学生将棋の団体戦においてはまったくそれが当てはまらない。試合に出られない控えの多くの部員の応援、先輩たちが築き上げてきた伝統、その他、多くの目に見えない力が苦しい局面で勝ちたいという思いを後押ししてくれる。紙一重のところで勝ち負けを分けるのは実はそういう力なのかもしれない。
一年生のときに幸いにしてレギュラーになった僕が不利な局面であっさり負けにつながる手順を選んで指したとき、「団体戦はお前一人のものではない。よく考えろ」と先輩に叱責されたのを思い出す。四年になった今、僕は後輩に同じ事を言うようになった。伝統とはこういうところから生まれていくのだと思う。
トーナメントの結果は慶應優勝。出場選手は勿論、控え部員や、応援に来ていたＯＢまでも（！）全員スーツで臨むという慶應義塾の伝統が奔放なスタイルの早稲田の伝統を上回ったのだろうか。勝った慶應義塾の選手は涙を流していた。男の嬉し泣きというものは胸をアツクさせるものだ。
二年前、史上最強と言われた立教が関東の壁に跳ね返されたとき、僕らは対局相手に負けたというより、その後ろにいる存在にやられたと実感した。個人の力だけでは越えられない壁があることを知ったのだ。残念ながら今はあのときの教訓を生かせるようなチーム状況ではないが、後輩たちにはいつか、勝負の結果として涙を流せるような、そんな舞台に再び立って欲しいと思う。
アムリトサル到着後、駅の場所の確認やパキスタン通貨の用意、溜まった洗濯物を洗ったり、バザールを冷やかしたりしていたら、あっという間に日が暮れました。ホテルに戻ると、サイクルリクシャーの老人が待ち構えていて、「俺に仕事をくれ」と言う。うーん困った。「これから食事をしてあとは寝るだけだ」と答えると、明日の予定を聞いてくる。「黄金寺院に行った後、パキスタンまで行きたい」と答えると「黄金寺院は夜に行ったほうがきれいだ。でも国境は夕方には閉じる」ということでした。まぁ、帰り道にもこの町は通るわけだから観光はそのときでもいいか、と思い、次の日パキスタンに行くことにしました。
国境まで行ってみると、やはりと言うべきか、町中にあれだけいた欧米人がまったくいませんでした。パキスタンはIslamic republic of Pakistanと国名にイスラムが冠されている通り、まさにイスラム教の国で国民の99パーセントはイスラム教徒です。中東の人々からすればアメリカ人もフランス人も区別がつかないから、欧米人は誰でも反感の対象になり得るわけです。
さて、パキスタン自体に僕らは全く興味が無く、アフガニスタンやイランに行くために通過するくらいにしか考えていませんでした。インドから国境を越えると、まずラホールという町に着きます。ここからアフガニスタンへ行くには首都イスラマバードを経由してペシャワールに行けば良いし、イランに行くには中部のクエッタから飛行機でテヘランに行くことになります。当初はイスラムの文化に触れたいという気持ちが強かったから当然イランへ向かうつもりだったけれど、よく考えたら僕らはパキスタンのシングルビザしか取得していないし、イランビザは持ってすらいないではないか。ビザの取得自体はそれほど難しいものではないけれど、なにしろ日数がかかる。あと10日のうちに日本へ帰らなくてはならない僕らはイラン行きをあきらめざるを得なかったのです。そこで問題となるのがアフガニスタンへは行くのかということです。当然のように僕らはアフガニスタンビザは持っていません。ただ、国境を越えるときにいくらかのお金を渡せばビザなしでも容易に入国できることを僕らは知っていました。連れの友達は当然行くべきだと主張しましたが、僕は何か嫌な予感がして、「一旦予定を変更しているからこそ慎重に決めよう」といつになく保守的な意見を述べたのでした。結局イスラマバードの日本大使館で情報を集めてから決めるということになりました。
パキスタン一日目はとりあえずこの国に慣れようという意味で特に移動することもなくラホールに一泊。翌日にバスでイスラマバードへ向かうことにしました。バスターミナルでチケットを買うと「バスは11時出発だよ。待合室に時計もあるからそこで座って待っとけ。」と言われました。そうですかと待合室に行って冷たいものでも飲みつつ、時計を見ると・・・なんじゃこりゃ！？、まったく読めません。そう、アラビア数字が使われていました。あのミミズみたいな文字です。まぁ、自分で時計は持っていたから問題はなかったんだけど、アラブ世界に来たということを実感させられる出来事でした。
バスに乗るときに驚いたのは警察が乗客の手荷物に爆発物がないか探知機でチェックしていたのと、全員をビデオ撮影していたことです。何か、自分がはじめから犯罪者扱いされているかのようで不愉快でした。僕らは手荷物を開けられそうになったときにWe are Japanese no ploblem! Don't open my bag!とか騒いで殴られそうになりましたが、おかげで貴重なお土産品の包みを開けられるのを避けられました。 でも、おっかない顔をした警官に「次は開けるからな」と釘をさされました。まぁ、確かに恥ずかしい行為だったなと反省しています。
そしてバスで数時間の移動ののち、イスラマバードに着いたのでした。
SK
たぶん、異邦人なので犯罪の疑いをかけられていたと思う。それが、日本人であるお陰で大目に見てもらえた、といったところだろうか？？次の話も楽しみにしています。
たかし
どうかなー。周りはみんな裕福な現地人だったよ。270キロ移動するとはいえ、800円くらい払う、高級エアコンバスでああだったから、もっと安いノンエアコンバスだとどうなっていたことやら。
部活の大会が終わったのでまた続きを書きます。
ニセモノの政府事務所の前に座り込んでいた女の子は日本から来たOLでした。彼女はバスに乗ってニューデリー駅周辺の安宿街を目指したそうですが、途中でインド人にだまされてここに連れてこられたようです。学生時代から何度かインドに来ていたらしく、インドの歩き方は若干心得ているようにみえました。なんか、先頭に立ってずんずんと進んでいくもんだから、僕らはアレ？まさか宿まで連れて行ってくれるの？、と淡い期待を寄せました。が、大きな間違いでした。このコ、物凄い方向オンチでした。おんなじ道を行ったり来たり、いい加減疲れ果てたころに、ようやくわずか２キロ先にあったニューデリー駅にたどりつきました。
ニューデリー駅周辺はまさに人の洪水でした。道には様々なものが行き交います。それは荷物を運ぶ牛や馬であったり、人力車やサイクルリクシャー、普通の車両であったりします。それが一緒くたに道路を通行するわけです。大きな道にはまだそれなりの秩序がありましたが、少しそこから外れると、もう混沌とした状態で、人々の怒号やクラクションの音などが鳴り止むことはありませんでした。朝になるとさらにここにバザールが開かれ、賑わいが増すということを聞き、僕らはインドという国の持つエネルギーに圧倒されました。
その後、本格的な宿探しをはじめたのですが、なかなか自分たちの思うような宿が見つかりません。３人とも同じ場所に泊まろうということになったのですが、もう夜も遅いということもあり、気に入った宿の中にシングルとツインが都合よく１部屋ずつ空いているという所はありませんでした。
そして彼女が突如、血迷います。「もう、めんどくさいから三人とも同じ部屋でいいじゃん。」・・・って、おいおい、落ち着いて、落ち着いて。こっちはもう疲れ果てているんだから、部屋に着いたらパンツ一枚になってくつろぎたいわけだよ。あなたがいたらそういうわけにもいかないでしょ。・・・と、なんとか説得して結局、宿の質を落として部屋を見つけることができました。
翌日、南部のコルカタに向かうという彼女と別れ、デリーの街をのんびり散策。これは旅全体を通じて言えることなのですが、僕らは事前の準備はまったく無しでその日の気分で行動を決めるという、行き当たりばったりの旅を続けていました。それでも現地でちょっと情報収集をすると、すぐに外国人が多く集まる観光スポットに辿りつくことができました。これは見えない何かに引っ張られているのではないかと思えるくらい強運だったと思います。この日も家族に絵葉書でも出そうと郵便局を探していたら、偶然、各国のバックパッカーで賑わうカフェを発見しました。食事はインド滞在一回目の昼食としては申し分ないものだったし、ここでは通貨の両替もやっていて空港や銀行よりもよほどレートが良かったのです。
市内の観光と買い物をひとしきり終えた後、これまた気まぐれに鉄道の予約でもしてみるか、という気分になりました。で、適当に付近の旅行会社に入ってみたのですが、これが大間違い。鉄道のチケットは駅の窓口で買うのが当たり前で、こういうところに来るのは外国人だけのようです。当然のように正規料金の何倍もふっかけられました。「はいはい、わかりましたよ。お前さんには頼みませんよ」と言って何件か回ってみましたが、どこのヒゲオヤジもコずるく、なかなか交渉が成立しません。外に出て一息入れていると、都合よく下位カーストの少年たちが紅茶を売りにやってきました。彼らにアムリトサル（現地語ではアムリッツァル）まで一番安く行きたいと言うと、その日の夜にバスが出ているという。あまりにも急な気がしましたが、またチケット探しをするのも面倒なのでそのバスに乗ることにしました。料金は800円くらいだったかな。デリーからアムリトサルまでバスで約8時間。夜の10時に出発したから着いたのは翌朝の6時頃でした。
朝もやと土けむりで視界がかすむ中、僕らはサイクルリクシャーに乗って宿を探しました。この町はまさに日本人が想像するインドそのものでした。スィク教徒の総本山である黄金寺院がこの町にはあり、インド各地からスィク教徒たちが巡礼にやってきます。スィク教では髪とヒゲを切ってはならないとされており、彼らは肩まで伸びた髪をターバンで包むようなスタイルをしています。彼らはカーストの縛りから自由で、積極的に海外に出て行きます。インド人＝ターバンという先入観はこういうところで形成されたのではないかと思います。実際スィク教徒は人口比で1.8％くらいだし。
アムリトサルは隣国パキスタンとの国境の町でもあり、だんだんとイスラムのにおいがしてきました。インド人にパキスタンに行くと言うと、「あそこはホモの国だから行かないほうが良い。とくにお前らはヒゲをはやしていないから尚更狙われる。」と言われました。No,no,We don't have such policy.と言ったら、But Pakisatan people have!と力強く返されました。また別の老人には「お前たちはテロリストにでもなりたいのか。」と言われたので、「俺たちはビンラディンとサイババに興味がある。」と冗談のつもりで言ってみたら、「俺の娘はサイババだ。」とのたまいました。思わずHow many Sai Baba are there in India? と聞いてみたら、I don't know.ということでした。というわけでインドにはサイババがたくさんいるようです。
SK
多分、君らが経験してきたことの中には本を読めば知ることができることもあるかもしれないけど、実際に経験して知る、っていうのはすごく貴重なことだね。
東南アジアに別れを告げて南アジア〜中東へと向かうときがやってきました。当初予定よりも一週間ほど長く東南アジアに滞在したものの、いまだに若干の未練を残しつつ、ドルトムアン空港へ。
陸路での旅と違い、空路での国境越えは何かと面倒なことが多く、出国手続きなど済ませるのに半日がかりでした。フライトの時間が17時30分で到着が20時。意外と近いんだ、と思ったら到着時刻は現地時間でした。時差があるわけです。僕は旅の間、各国の時差を完全に無視し続け、かたくなに日本時間を守って生活していました。日本から見ると西に向かって旅をしているわけだから、どんどん時間がはやくなっていきます。はじめのうちは時差も少なく、何の問題もありませんでしたが、最終的には時差が４時間半にもなりました。現地時間の夜9時半は僕にとって深夜２時なわけです。９時半に寝て朝５時くらいに目がさめるという何ともヘンテコリンな生活を送っていました。
インドは今、日本人にとってホットなスポットになってきています。理由はいろいろあるだろうけれど、手軽に、死の危険をあまり伴わない大きな苦労をすることができ、且つ、北部のスィク教徒に代表されるターバン姿のおっちゃんや、ガンジス川にて沐浴する人々の光景を見ることができ、非日常を存分に味わえるからではないでしょうか。インドに向かう日本人はタイに居たそれよりもわずかに精悍さと覚悟が顔に出ていたような気がしました。
デリーの空港に着き、入国手続きや通貨の両替を終えた頃にはすっかり夜が更けていました。インド旅行の鉄則は�，覆襪戮�夜の空港到着を避ける。�△匹Δ靴討眸鬚韻蕕譴覆い箸�にはあらかじめ日本から一泊目のホテルを予約しておく。�Ｍ縮鵑發靴討い覆い箸�は高級ホテルに電話をして迎えにきてもらう。�い修鵑覆�金はないというのなら空港ロビーで朝を待つ。・・・と甘っちょろいことがガイドブックに書いてありました。全部無視して僕らは夜のまちへと歩き出しました。途中、ロビーで朝を迎えようとする日本人の集団がいくつかありました。
外に出てみると、うさんくさい連中がしきりに声をかけてきます。タクシードライバーです。どれも信用できなさそうですが、ホテルに向かうにはこの中の一人と交渉をしなくてはなりません。いっそのこと一番怪しげな男にWe want to go to hotelと言ってみました。交渉が成立し、彼の車に向かうと屈強な男がもうひとり待ち構えていて助手席へ乗り込んできました。理由を尋ねるとHe is my friend.No problem!ということでした。いよいよ怪しさ満点でしたが、あえて突っ込むことはしませんでした。
車はオンボロボディなのにエンジンだけはタフらしく、ものすごい回転数で飛ばしていきます。ぶつかったらまず死ぬだろうけど、せめて大型車だけは避けてくれ、という思いでした。しばらくすると突如運転席の男が、オレはホテルなんて知らねえよ、と言い出しました。おいおい話が違うじゃないか、と一応抗議してみたら、じゃあガバメントのオフィスに連れて行ってやるよ、と言ってきました。えーと、政府の事務所がこんな夜中にやっているわけがないと思いましたが、面白そうなのでYes please.と言ってみました。
自称、政府事務所は裏通りにあり、中から絵に描いたような悪人ヅラの男がでてきました。僕らがホテルに泊まりたいと言うと、インドは今フェスティバルだからホテルはどこも一杯だよ、と言ってきました。なんじゃそりゃ、と思いましたが、うーんそれは困ったという顔をしてみせると、じゃあデリーは難しいけど、他の都市のホテルなら紹介してやるよ。4000ルピー（10000円）でどう？と言ってきました。その瞬間、僕の友達の我慢が限界に達したらしく、そこで彼らとケンカになりました。
自称、政府事務所を追い出された僕らはいよいよ路頭に迷うのかな、と思いきや、外に出てみると日本人の女の子が座り込んでいて、泣きそうな顔で一緒にホテルを探して欲しいと言ってきました。えーと、長くなってきたので続きはまたあとで。
つなつな
うほっ。旅行記面白いぞ。続きが気になるところで終わっちゃイヤン,
SK
確かにインドはハマるらしいね。中学校の時の英語の先生はその当時で既に9回インドへ行っていたよ。しかも米州は1回で十分、と言ってたし(^^;・・・それにしても、訃報が届かなくて良かったです。
タイからカンボジアへ陸路で行くにはバンコクからバスで７時間、アランヤプラテートという街から国境を越えることになります。今までもいくつかの国境を陸路で越えてきましたが、決定的に違っていたのは国境を越えた瞬間からタイからの入国者を狙った大量の物乞いに遭遇するところです。
物乞いとどう向き合うか。いつの間にか僕らの旅のテーマのひとつとなっていました。物乞いには何種類かいて、大半は、特に身体に障害があるわけでもなく、働けない理由もないが、金を持っている旅行者から手っ取り早く小銭を稼いでしまおうとするタイプです。彼らは物乞いを副業のようにしていました。僕はこういう人間が大嫌いだから絶対にお金を与えません。しかし、中には本当にどうしようもなく、生きるためには物乞いをする以外方法がないという人もいます。それは孤児や老人、障害者などです。僕は彼らを見かけたら必ずいくらかの小銭を分けてあげるようにしていました。勿論、すべての人にお金をあげる事はできません。いくら与え尽くしてもキリがないし、そんなことをすれば僕のお金はあっという間に底をつくだけです。でもこれは偽善ではなく、目の前の人をひとりひとり救っていこういこうとする姿勢は大切だと思います。僕らのような裕福な国から来た旅行者全員が一日50円のお金を寄付すれば大体の人が生きられるのだから。
ところで、本当に生活が苦しい人たちはお金をあげてもあまり喜びません。彼らはお金ではなく、食べ物が欲しいのです。いくらかのお金よりも目の前の僕の飲みかけのペットボトルを欲しがる人を見たときには現実というものを知りました。貧困の根はとても深いのです。旅の途中で色々考えたけれど、生まれた場所が違うだけでこんなにも人生が違ってくるものなのかと思いました。そして彼らには申し訳ないけれど、日本に生まれた僕らはラッキーだったな、というのが率直な気持ちで、現実を見れば見るほどそれ以上思考を進めることはできませんでした。
さて、国境を越えてから僕らが目指したのはシェリムアップ。アンコール遺跡群のある街です。他の旅行者たちと乗り合いのワゴン車に乗って６時間くらい。ただでさえ狭い車内なのに、道はとんでもない悪路。てか、これ道なの？ガッタンゴッタンと揺れる揺れる。頭をなんべんも打ちました。・・・と、くたくたになりながらもなんとか無事に到着。もう夜になっていました。そこから宿探しが始まりました。値段は2〜7ドル。とんでもなく安いのでどこに泊まっても問題ないのですが、一応、自分達が満足するまで徹底的に周辺の宿を歩いて一番信用できそうな場所に宿泊。一泊２ドルでした。
翌朝からはタクシー兼ガイドを３日で20ドルで雇ってアンコール遺跡見学。聞きしに劣らぬ壮観さで感動しましたが、３日も回るともう飽き飽きです。京都の寺を３日間回るのを想像してみて下さい。で、遺跡の説明はそっちのけで僕らはポルポトと地雷と風俗のことばかり聞くようになりました。あまりにもしつこいのでガイドはもううんざりしているようでした。
カンボジア滞在最終日の夜、僕らは行きましたよ。通称「ブンブン」に。いうまでもなく風俗です。いくつかの店をのぞいたあと、最終的に入った店の名前は「東京マッサージ」。なんでやねん。でもまぁ、これは日本からの旅行者狙い丸出しです。現地人は5ドルで入れるそうですが、僕らは15ドル払いました。まぁ安いからまったく問題ないんだけど。15ドルではあったんだけど、ひとつだけ不満をあげるとすれば女の子の尻がくさかったことです。・・・というわけで翌朝、もと来た道を戻ってタイへと向かいました。つづく。
サークルの大会が始まる来週まで一瞬の間だけヒマができました。この日記もほとんど更新していなかったので旅の日記を書いてみることにします。
前回はカンボジアに行く前まで書いたと思うのでその続きから。
さて、飛行機でタイに戻ってきた僕らは改めてタイという国が東南アジアに君臨するキングだと実感しました。間違いなく東南アジアの経済、文化の中心であるこの国は物価や衛生状態、治安状況を考えたときに日本人が中・長期滞在するのに最も適した国のひとつであると思います。
僕らが滞在した場所はカオサン通り。世界を旅行するバックパッカーが東南アジアの旅をスタートさせるとき一番最初に訪れる場所です。バックパッカーによって開拓され、彼らが常宿とするこの場所はアジアとヨーロッパが融合する不思議な熱気に包まれていて、ここでは衣食住、旅に必要なものがすべて手に入ります。日本で買うと数千円と若干値段の高いTシャツが500円くらいでコピーされて売られている（タイでは著作権という概念がまだ無いため、Tシャツに限らずCD、DVD、時計、ブランド品とあらゆるものがコピーされています。）のでちょっとした金額で旅でヨゴレ尽くした汚い格好から着替えることができました。
さて、このカオサン通り、一番の魅力はなんと言ってもそこに滞在する人々の国籍を超えた仲間意識です。お互いできるだけ安い金額で世界を見たいという目的を共有しているわけだから、ちょっと遠くへとタクシーに乗るときでも初対面の旅行者に気軽にシェアを提案することができる。目的地まで車内でお互いの旅の情報を交換して、車を降りたらまた別々の方向へ歩き出す、という感覚に何とも言えない良さを感じました。こういう雰囲気をすっかりお気に入りになってしまった僕らは、すぐにカンボジアへと旅立つことをせずに３日間ほどこの国に滞在することに決めたのでした。
この３日間のメインイベントはなんといっても風俗です。長い旅のストレスとベトナムでホンダガールに刺激されたのが合わさって性欲が高まっていたのでした。綿密に情報を収集するためにネットを検索。ネットカフェの姉ちゃんにWhat website did you see?と満面の笑みでからかわれながも貴重な情報をゲットできました。どうやらバンコクにおける風俗店はニューペプリ通り（日本大使館などがあり、在留邦人が多く住んでいる）に集中しているらしい。カオサンロードからはタクシーで30分。だいたい100バーツ強（300円くらい）で行けます。日本人に人気があるのは「リビエラ」と「バンコクコージー」であるという情報を事前に得ていた僕らは早速この二店へ。しかしながら、人気の理由はどうやら安さにあるということがわかり、ガックシトホホ・・・。そこで、もうちょっと値段の高い店に行ってみました。名前は「キューピティ」。言い忘れましたが、タイにおける風俗店は日本よりも勝っている点があります。それは日本では相手を写真で指名するか、あるいはまったくの運に任せるというシステムを取っていますが、タイではその風俗店で働く女の子全員が客の前に座っていて、そこから気に入ったコを指名できるというシステムになっているのです。このおかげでかなりの確率でハズレを避けることができます。で、値段は1700、2000、2500（いずれもバーツで4500、5500、7000円程度）と人気によって分けられていました。僕は2000バーツのコの中にド真ん中のコがいたので指名しました。時間は２時間で、日本におけるソープとまったくおなじシステムで、サービスも遜色なさそうでした。破格の値段で一風呂浴びてすっきり満足した僕らはいよいよカンボジアへと旅立ったのでした。つづく・・・
SK
オナシなモノを“輸入”してないだろうな(^^;
たかし
うーん、実は僕らもそれが心配で帰国後、病院で各種検査を受けてみました。一応、大丈夫ではないか、という結果が出たようです。
本文要約（教科書に沿って本文を四部構成とした）
第一部（P47-51）
翌朝、ライラは学校に遅れていった。すると学校の雰囲気がいつもと違っていた。授業開始のベルが鳴っているのに他の生徒たちは教室に入ろうとしない。そしてライラは衝撃的な会話を耳にした。
「教室にいる生徒は降りてきなさい。女の子は勉強しなくてもいいのよ。」
「男の子たち同様、わたしたちもデモに行く準備はできているのよ。」
「今こそ私たちの気持ちをみせましょう。」
生徒たちはもはや先生の呼びかけに応じない。アディラはライラをデモに誘った。
校長先生は気勢をあげる生徒たちを「女の仕事は家事をすることで、戦うのは男の仕事だ」と諭した。一瞬の沈黙のあとにサミア・ザキが台頭する。英国ですら、あの英国ですら男女の区別なく、エジプトの自由を奪ったのだ、エジプト人を殺したのだと言った。そうして生徒たちから歓声が起こった。「イギリスを倒せ、武器をよこせ」
リーダー、サミアを筆頭に校門をこじあけようとするも開かず。すると学校の外から同じようにデモをするケジィブイスマイルスクールの少年たちの声が聞こえてきた。その少年たちの協力により門は開いた。サミアとアディラはさっさとデモに参加する。しかしライラは従姉妹の引き止めに会う。ライラは「私はいつも家族から離れられないの？」と逆切れする。人波に押されてライラは歩道にでてしまった。ライラは誰か自分の知っている人に会うのではないかという恐怖と戦いながらもデモ行進は進んでいく。
そうこうしているうちに見物人の中に父を見た。でも群集は容赦なく彼女を前方へと押し出し、父から遠ざかっていき、父の姿は見えなくなった。
えーと、実は先月の終わりに帰国していました。旅の日記はまたあとで書き足していこうと思います。今週はゼミの発表などがあり、あまりヒマがありません。
SK
・・・やはりゼミの発表は3行程度でまとめて、残りは海外見聞禄で・・・
えーと、ハノイですが交通量が物凄く多いうえに信号がないため（信号をつけると渋滞が起こる）道路を横断するときには若干の覚悟が必要でした。街はにぎやかで札幌よりは余程栄えている感じでしたが、夜の１０時を過ぎたあたりから商店が一斉にシャッターを閉め始めます。ホテルといえども例外ではありません。僕らの泊まったホテルはハノイ旧市街にあり、ここは街自体が迷路のような区画になっています。ただでさえ迷いやすいのにシャッターを閉められ、明かりを消されたら街の景色は一変します。僕らは宿泊先のホテルがどこにあるのか見当がつかず、深夜の街をあてもなく徘徊するハメになりました。夜の街には日本製のバイクに乗った売春婦（通称ホンダガール）が出没し盛んに声をかけてきます。僕らが日本人であるとわかるとホンダガールがすごい数で周りを取り囲み、密着マークしてきました。後ろからちんちんをもまれ、腕をおっぱいに押し当てられた僕は危うく彼女たちを買う寸前でしたが友達が必死に、ホテルを見つけるまでは買ったらアカンですよ、と訴えるので何とか耐えることができました。その後ホテルも無事見つかりました。
せっかくベトナムに来たのだからということで軽くベトナム戦争関連の博物館をまわった後、近くの公園で例によって上半身裸になってバトミントンをしました（ベトナムではなぜかバドがとっても流行っています）。しばらくするとこれも上半身裸のおじいちゃんがバドで勝負しないかと近づいてきました。僕らは当然のように手ひどくやられました。で、そのじいちゃんはベトナムの退役軍人で陸軍のオフィサーだったそうです。ここぞとばかりにベトナム戦争の生きた記憶に迫ろうと質問をしまくりましたが、やはりと言うべきか、勝った戦争とは言え、ベトナム人にとってのベトナム戦争は良い記憶ではなく、すぐに違う話題に振られました。僕らはもう少し配慮すべきだったかもしれません。
というわけでベトナムも充分満喫し、次はカンボジアへと進むつもりだったのですが、バスでカンボジアへ行き、そこからタイに戻るには１００時間以上移動に費やさなければなりません。疲れが頂点に達していた僕らは長時間移動に嫌気がさし、１５０ドル払ってハノイからバンコクへと飛行機で飛んでしまいました。今思えばもうちょい頑張れば良かったかなとも思います。
タイに戻ったあと、そこから陸路でカンボジアに行きました。続きはまたあとで書きます。
タイから陸路でラオス、ベトナムまで行ってきました。バンコクから北部のチェンマイまで寝台列車で１２時間半くらい。チェンマイで一泊してそこから車で７時間くらい走ってラオスとの国境の町チェンライに到達。さらにそこで一泊してから地獄の川下りが。狭いボートに押し込められ、茶色く濁ったメコン川の水しぶきを受けながら約６時間後、ちっちゃな村に着きました。そこはまさに陸の孤島というに相応しく、ホコリっぽいデッドエンドの砂利道が一本、山に向かって延びているだけでした。そこに暮らす人々は尋常ではなく貧しく、僕らは言葉を失いました。とても彼らの生活の場に僕らのような観光客が踏み込む気にはなれず、船着き場周辺の安宿に一泊。夜になると目の濁った男が草を勧めてきました。一瞬興味を持ちましたが、ふと横の柱に目をやると日本語の走り書きが。「くさをやるとちくられるぞ。」というわけで何とか丁重に追い返すことができました。翌日も延々と川下り。朝９時にボートに乗って夕方頃にようやくこぎれいな街に着きました。名前は忘れました。街自体は居心地が良さそうで欧米人も多く見かけられましたが、特に観光スポットもなさそうなのでここにも一泊のみで、翌日の昼にラオスの首都ビエンチャン行きのバスに乗りました。料金は日本円に換算して約６００円。で、着いたのは翌日の早朝。身体のあちこちが痛くなりました。首都のビエンチャンですが、暑い以外、何の取り柄もない、うんこみたいな街でした。キャッチボールが無性にしたくなったのですが、公園が見当たらなかったので、人気のない寺院に侵入して上半身裸で遊んでいたら焦げたパンのように焼けました。というわけでここにも早々に見切りをつけていざベトナムへ。しかしながら、そこは山に囲まれたラオス。世界に冠たる最貧国ラオス。飛行機でわずか一時間ちょっとの道のりを２５時間ほどかけてバス移動するハメになりました。料金は２０ＵＳドル。で、ベトナムの首都ハノイに着いたわけなんですけれども、えーと友達がはやくしろというので続きはまたあとで書きます。あ、ちなみにまたＢＢＳのアドレスがわからなくなりました。
本日パキスタン大使館にてビザの申請を行いました。僕らのパキスタンについての知識は乏しく、宿泊するホテル名や移動手段はおろか地名すらも満足に知らない状態でした。にも関わらずインドビザを比較的容易に取得できたという自信から、まったく情勢の異なる隣国パキスタンについても大した手間はかからないものと踏んでいました。そんなわけで調子に乗って三ヶ月ビザを申請。
しかしまぁ、これは当然ですが、三ヶ月ビザ申請のくせに提出した行動予定表はスカスカのうえ、とっても曖昧でいい加減。係官がふざけるな、と怒ったのかどうか知りませんが、申請後、大使館から駅に向かって歩きはじめてわずか1,2分でさっそく電話が。すぐに引き返してこい、とのこと。
戻った僕らはそこで説教のうえ、小一時間かけて申請書の書き直しを命じられました。どうやらパキスタンにおける三ヶ月ビザの申請というのは最長の部類に当たり、余程のことがない限り認められないようです。
とっても面倒な思いをした挙句、わずか一週間のシングルビザしか取得できなかったのは当初の目論見からすれば大きな後退に思える。でもよく考えてみると僕らは相変わらずラッキーだったのではないかと思います。そもそも昨日から本日にかけて窓口のおばちゃんと仲良くなっていなかったら、わざわざ電話で申請が却下されるであろうことを教えてくれなかっただろうし、申請時間を大幅にオーバーしても、なんとか査察官閣下に頼み込んですべりこませてくれることもなかったでしょう。おばちゃんは行動予定表の書き方についても横で飯を食いつつも詳しくアドバイスしてくれたし。
というわけで大使館の職員とそこにいたパキスタン人と微妙に仲良しになりました。なんかデキの悪いコの作文を残って指導する小学校の先生と生徒みたいな若干の哀みも感じられましたが・・・
で、最終目的地と考えていたイランについてですが、パキスタン以上に情報が乏しい状態。でもイラン大使館が割合、近場にあったのでとりあへず行ってみました。インド、パキスタンの大使館とは明らかに雰囲気が違い、なんか殺伐とした感じ。申請にきている人も犯罪のニオイをプンプンとさせていました。例えば僕が耳を澄ませて聞いたところによると、「イランにいるだれだれの妻を今度日本に呼び寄せるためのビザが欲しい。」といかにも斡旋業者っぽいあやしげな風貌をした男が係官とやりあっていました。
僕らがパキスタンのシングルビザしか持っていないことに加えて、明らかに申請条件が厳しそうなので、とりあえず日本でのイランビザ取得は完全に断念しました。パキスタンのペシャワールでイランビザが取得できるという情報もありますが、もし仮にイランに入国できたとしても、もういちどイランからパキスタンに入るには新たなパキスタンビザが必要（シングルだから）な為、イラン入りを断念する可能性が高いです。それは現地で状況をみて判断しようと思います。というわけで出発まで中３日。あー大丈夫かな？？
SK
君の名前が新聞に載らないことを祈る。
本日、インド大使館に赴いてビザの申請をしてきました。旅行会社やネットからの情報では取得には2〜3日かかるとのことだったので僕らもそのつもりでいました。が、係官が「じゃあ夕方５時に取りにきてください。」
・・・ということでなんと、その日のうちに取得に成功。心配された書式の間違いや不備も指摘されず、しかも取得が割合難しいとされる、multipleビザ（期間内なら何度でも出入国可能）を来年２月までゲットしました（申請は９月４日からの一ヶ月間だったけど）。
午前中にインド大使館でビザの申請書を提出し、夕方にビザ貼り付け済みパスポートを受け取るまで時間の空いた僕らはその足で麻布十番にあるパキスタン大使館に直行。皇居、日本武道館の横にあるインド大使館も立地条件は良かったけどパキスタン大使館も超高層マンションの立ち並ぶ一等地にあり、僕ら平民は歩いているだけでも何となく楽しめるところでした。
勿論、インド大使館にパスポートを預けてる僕らは、まだここでビザの申請をすることはできないけれど、あまりガイドブックも出回っていないパキスタン各地地名の英語でのスペリングなど（ビザは現地語のほか英語で申請可能）幾つかのことについて係官に確認したいことがあったのです。曰く、取得料金はわずか100円でしかも当日発給とのこと。とても感じの良いオバサンで気さくに会話をしてくれました。（その間、昼休みだったためか係官がおばちゃん一人だけで、鳴りっ放しの電話を無視して僕らの相手をしていたことには若干、気が引けたけれど。）。ビザについてはどこの国も流動的でいつ状況が変わるか判断ができないらしいです。そういう意味では二つのビザをそれぞれで１日で取得できる僕らはとてもラッキーなのかも知れない。
たいしたことではないけれど、旅行会社に代行を頼む人が多いなか、自力で滞りなくビザを取得できたことは自信になりました。というわけで突如として僕らの前に道がひらけた感じがします。この調子で残りわずかの出発までの時間で可能な限りの準備をしていきたいと思います。
ちなみに本日、パキスタンのカラチで爆弾テロが起きたことには心底怯えています。大都市で交通の接続が良いので立ち寄る予定を立てていたから・・・
そういや全然関係ないけど、下妻ニ高校の女子マネージャーはちょっといいね。今日熊本に負けちゃったみたいだけど。
つなつな
いよいよ行くあるか。パキスタン・イランは空を飛んで移動するべきある。
たかし
クエッタ〜テヘラン間は飛行機が飛んでいるようだけど、イラン入り自体諦めるかも。
大学の試験が無事終了し、いよいよアドベンチャー開始です。
でも一緒に行くヤツ（長崎の五島列島出身）のパスポートが村役場の手続上の不備により申請却下されたため、インドビザ、パキスタンビザの発給が遅れ、その他の諸事情も絡んだ末、出発が当初予定より大幅にずれ込んで8月14日となりました。
旅行会社との何度かの折衝の結果、旅の行程についても大幅な修正をすることになりました。当初はフェリーで上海に渡った後、専ら陸路で目的地を目指すつもりでしたが、旅行日数の減少と陸路での横断が困難な地域（ミャンマーなど）が新たに判明したので、�‥豕�→バンコク（飛行機で４時間） �▲織ぜ�辺国を周遊及び各国ビザ取得（４週間程度）��バンコク→デリー（飛行機で２時間半）�ぅぅ鵐柊�パキスタン→イラン（陸路で往復２週間程度）�ゥ妊蝓滋�東京（飛行機でなぜか12時間もかかる）と修正しました。
イラクあたりまで行きたかったけどイランがあまりにも広大なため断念。またの機会に回すことにしました。当初の計画からすればずいぶん無難な旅になり、相棒も若干の不満を口にしていますが、その分、旅自体を楽しむことはできそうです。
というわけで出発まで日数があるので一旦実家に帰ることにしました。といっても４日から８日までだけど。