2008年5月15日 19時2分更新
福岡市で2人の女性が強盗目的で殺傷された事件で、容疑者の男の供述にもとづいて警察が現場近くを流れる川の河口付近を捜索した結果、1人目の女性を襲った際に使われたとみられるナイフが見つかりました。警察は詳しい鑑定を進めることにしています。
この事件は福岡市中央区の無職、野地卓容疑者(22)が3月下旬から先月中旬にかけて、福岡市城南区と早良区で強盗目的で2人の女性を相次いでナイフで襲い殺傷したとして逮捕されたものです。調べに対して、野地容疑者は城南区の強盗殺人未遂事件で使ったとされるナイフについて、「血の付いた上着といっしょに現場の近くを流れる川の河口付近に捨てた」と供述したということです。
このため、警察の機動隊のダイバー6人が15日午前、福岡市中央区と早良区の間を流れる樋井川の河口付近に潜って捜索を行った結果、供述どおりの場所から刃渡りおよそ10センチの果物ナイフが見つかったということです。
現場に立ち会った野地容疑者は帽子を目深にかぶりナイフを捨てた場所を捜査員に指で示していました。
野地容疑者は「自分が捨てたナイフと同じ種類のものだ」と話しているということで、警察は犯行に使われたものとみて女性の血が付いていないかなど詳しい鑑定を進めることにしています。