汁ありなし自由自在
「汁あり・汁なし」とは?
ここまでお伝えしてきた調理法でいくと、保温したときには沸騰しないので汁は残ります。とりあえず残った汁を、お鍋から皿によそうかよそわないかで汁ありか、なしになると考えることができます。
汁ありは、調理時間が長くなってしまいます。いままでお伝えしてきた場合、煮くずれさせたくなければ煮込む前にぬる湯10分。煮くずれさせたければ、熱湯作戦で煮込む。その後、保温を30分する調理手順でいくと合計時間が50~60分となります。
そこで、達人の「汁なしの肉じゃがを手早く作る方法」!
「汁なしは、炒め蒸しで水1カップ」
達人に肉じゃがを作ってもらうと、合計時間20分という短時間で仕上げた。
達人はフライパン、常に強火、水はなんと1カップ(200cc)だけ。
なぜおいしくできるのか? そこで実験!「水1カップ」と「水たっぷり」で、じゃがいもを強火で10分加熱してみました。
「水1カップ」の場合は、水がなくなり、じゃがいもに中まで火が通って仕上がります。
一方「水たっぷり」は、じゃがいもが十分に煮えないという結果でした。
なぜ20分でおいしく仕上がるの?
調理法が違うからです。達人の調理の仕方は、「炒め蒸し」です。水1カップというじゃがいもに火を通す最低限の水の量で、強火で炒めると同時にフタをすることで、蒸す力を使っています。さらに、この調理法でいくと調理時間は20分になります。
なぜ20分なのに、味がしみ込んでおいしく感じるの?
全体の味を先につけているので、じゃがいものまわりには濃い味がつきます。
味はしみこんでいないのですが、濃い味によってしみ込んでいると感じるのです。
「炒め蒸し」でも汁ありはできますか?
まず、炒め蒸しという調理法を覚えていただいたうえで、水を1カップからおよそ3カップまでご自分の好みに合わせて挑戦してみてください。
|