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目からウロコが落ちる! から揚げの鉄則

追加情報

2001年6月6日放送

 基礎講座

  • 問題1:竜田揚げの竜田の意味の語源は?
    [1] つくった人の名前 [2] 沢山つくっても「たったこれだけ」といわれるほど人気があった [3] 相撲取り「竜田山」の大好物だった [4] 歌に歌われた竜田川の名からとった
    A.竜田川の名からとった
  • 問題2:アメリカでは鶏を人にたとえると「弱気な人」スペインでは「気取り屋」。ではイタリアでは?
    [1]せっかち [2]プレイボーイ [3]甘えん坊
    A.プレイボーイ
  • 問題3:熱した油にさいばしを入れたとき、全体から泡が出るのは何度?
    A.180度
    衣が沈んですぐに浮かんでくれば170~175度(=豚カツなどを揚げるのに向いている)。衣が沈んで、少したってから浮かんでくるのは160~165度(=フライドポテトを揚げるのに良い)。

 「おいしさ重視から揚げコンテスト」

から揚げが大好きな4組の家族にご協力いただき、自宅のから揚げの味の自己採点してもらった。4家族とも10点満点で8~10点で、自宅の味に満足しているという結果。

だがその後、謎の先生の指導の元、揚げ方を変えて自己採点してもらうと、満点を大きく越えて20点~30点もの得点をつけた。自分の想像を超える味になったという結果になったのだ。

 「ぱさぱさ犯トリ締まり中」

50度、65度、90度まで加熱した鶏肉を電子顕微鏡で見てみると、50度では筋肉の繊維の間に隙間は少ないが、65度では隙間が急増。だが、90度まで加熱すると隙間は再び無くなってしまう。この隙間が多いほど肉汁が中にたまり、ジューシーでおいしい肉になる。

鶏肉は加熱の温度がだいたい60~80度くらいときが、もっとも隙間が多く、ジューシーな肉になる。それ以上に加熱すると、肉が収縮し、隙間が無くなり、ぱさぱさになってしまう。

 「鶏肉 □が○になると食べ頃」

以前「鶏肉・うま味100%活用術」で水炊き鍋における食べ頃の見分け方として、鶏肉の形の変化をご紹介した。形が○くなっている時は、周囲のみが収縮して、中は隙間が残っている状態であり、食べどきである。

から揚げでもできないかと確かめてみると…泡が多くて、全く姿が見えず失敗。

 「大公開!から揚げマジックショー」

先生の60度~80度の微妙な温度帯で揚げる技は…
肉の大きさは25グラム 油の温度は180度。 揚げ方は2度揚げ。

2度揚げの方法

  • 揚げ一回目 1分30秒
  • 休ませ 4分
  • 揚げ二回目 40秒

休ませ時間が長いのがポイント。揚げる温度は2回とも180度。

揚げ一回目の1分30秒の直後では肉の中心温度は30度までしか達しておらず、生。だが、休ませいる間も、衣の余熱により、じわりじわりと火が通る。4分後に温度は65度を越える。いわば「肉を衣の余熱で蒸らす」。

2回目の揚げは衣に色づけをしてカリッとさせるため。中をよけいに加熱しないよう、短時間でおこなう。

 「下味と衣のコツ」

  • 下味をつけ込んだ後、揚げる前に水をもみこむと良し!
    揚げる直前に20秒~30秒の短時間で水をもみこめば、下味は抜けずに水だけが吸われる。揚げるときに出てしまう水分を補給することでジューシーに仕上がる。
  • 溶き卵の後に粉の衣を付けると揚げたても、冷めてもおいしい。
    粉だけの衣は揚げたてはカリッとするが、時間がたつと水分を吸って崩れてしまう。こうすれば卵と粉で溶いた衣では揚げたてはふんわりし、時間がたっても崩れない。これは卵が衣の接着剤の役目をするため。
    両者の良い面を生かすなら、溶き卵を付けた後に粉をまぶす。そうすれば揚げたてはカリッとして、時間がたってもおいしい衣ができる。

 「目からウロコが落ちる! から揚げの鉄則」

  1. 肉を切る
     ⇒ 25グラム(手でOKサインをしたときの指の輪ぐらいの大きさ)
  2. 下味を付ける
     ⇒ 下味の後、水をもみこむとジューシー
  3. 衣を付ける
     ⇒ 溶き卵の後、粉の衣で冷めてもOK
  4. 170度~180度で揚げる
     ⇒ 2度揚げ。180度で 揚げ1回目1分30秒、休ませ4分、揚げ2回目40秒
     (揚げる温度は、1回目も2回目も180度です)

 実習コーナー「変わり衣のから揚げとアメリカ風コールスロー」

変わり衣のから揚げ

  1. 肉を25グラムほどにそろえて切る
  2. 下味をつけ込む
    • 下味(とり肉 400グラムあたり) 以下のものをもみこむ(30分以上つけ込むとより味が染み込む)
      • 醤油:大さじ2
      • 鶏ガラスープ粉末:小さじ 1/3
      • 酢:小さじ 1
      • 砂糖:小さじ 1
  3. 揚げる前に、水をもみこむ
    • 水:だいたい大さじ2
  4. 粉の衣をトッピングを入れてつくる
    • 衣の割合:片栗粉 4、上新粉 1
    • トッピング(どれか一つ、お好みの量で)
      • 青のり
      • ピーナツ(細かく砕いた物)
      • 白ゴマと黒ゴマ(1:1の割合)
  5. 肉に溶き卵を付けた後、粉の衣をつける。
  6. 2度揚げで揚げる。

アメリカ風コールスロー

  1. ビニール袋に材料を入れる
    • キャベツの千切り:200グラム
    • 塩:2つまみ(4グラム)
    • 酢:大さじ2
    • 砂糖:大さじ1
  2. 全体になじませる
  3. 上から押してキャベツをしんなりとさせる
  4. ビニール袋を切って、水分を絞って捨てる
  5. 盛りつけて、刻んだ青シソとマヨネーズを乗せる。

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