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2000年5月31日放送

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基礎講座
- Q:チャーハンはどこから伝わった? → 広東
※広東から日本に渡ってきた人が横浜中華街の基礎を作った。
今でも広東料理が中華街の8割を占める。
- Q:両手鍋の別名は? → 耳鍋
- Q:横浜中華街のチャーハンのジンクスは? → 儲からない
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「採点!母ちゃんのチャーハン」
- どこが違ったの?
- 名人 → ふんわりパラパラ
- 主婦 → ベトベト、ムラ
※味については、家庭で作るものとしては、合格点です。
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「HEY!油!ベタベタしないで!」
- 色素で色を付けてみると、皿には...
- NMRIで分析してみると...
- 名人 → 油が米粒の周りを取り囲んでいる。
- 主婦 → 米粒の中に入ったりしている。
※NMRIって何?:医療用のMRIの精度の高いものです。
- ベタベタの原因は「油」だった!
→なぜお皿についたの?:お米を取り囲む水分が油を弾いていたから。
- 電子顕微鏡写真
- 名人は → 卵がご飯の周りを薄く取り囲んでいる
- 主婦は → 少し卵がくっついているだけ
※卵のおかげで名人は、油っぽさがなくなっていた。
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「上手にかランで」
- 卵が半熟の状態では:卵、油、水が混ざる → 乳化の働き
- 卵が加熱された炒り卵では:混ざらない、水、油、卵がバラバラ
- → 名人は乳化の働きを活かし、ご飯と油、卵を絡ませていた!!
...ということは名人はどのタイミングで乳化の働きを活かしていた?
- → 卵を入れて、「わずか8秒」でご飯。乳化の働きがある間にご飯を混ぜる
※加熱すると、卵のタンパク質が変成して、乳化の働きがなくなります。
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「炒めしてガッテン」
鍋の温度を測定
- 名人 → 予熱が十分。温度高い。
- 主婦 → 予熱足りない、温度名人よりも100℃低い。
ご飯の状態による違い
- 温かいご飯:鍋温度は下がらない
- 冷えたご飯:鍋温度が50℃下がり調理時間が40秒伸びる。
→ 『結論』温かいご飯が良い!!
※注意:プロで冷えたご飯をお使いの方もいらっしゃいます。火力が強いプロの場合は丁度良いのですが、家庭用の火力では加熱が十分でないため、温かいご飯の方が良いでしょう。
- 参考
- プロのコンロ:1万キロカロリー以上
- 家庭用コンロ:およそ5千キロカロリー
番組では紹介していませんが、硬さなども測定してみた結果。
温かいご飯の方がふんわり、ぱらぱらに出来ていました。ご家庭では冷えたご飯は電子レンジなどで温めてお使い下さい。
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チャーハン名人のタイミング
- 強火で予熱1分間(煙が出てくるまで)
※これは鉄製のフライパン、鉄製の中華鍋の場合です。フッ素樹脂加工の場合は、せっかくのコーティングが剥がれるので、加熱は控えめに。
- 1分後、煙が出たところで油(大さじ2程度)
- 1分10秒後、溶き卵(卵:中程度1個分)鍋に広げて
- 1分18秒後、温かいご飯(お茶碗1杯分)
すぐにひっくり返し卵がご飯によく混ぜる
- 何度かかき混ぜた後、2分10秒後、ネギ、具
- 2分20秒後、塩・こしょう(少々)
- 2分40秒後、醤油を鍋肌に入れる。
- 2分50秒後 出来上がり
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実習コーナー
ポイント
- 具はすべて細かく切っておく
- 具入りチャーハンの場合、野菜(レタスなど)は醤油を少しかけておく。
- プロの油はラード
手順
- 水150ccを中華鍋に入れ
- 豚肉を入れる。
- 豚肉の色が変わったら、野菜を入れて、
- 塩ひとつまみを入れる。
- 最後に水に溶いた片栗粉(大さじ1杯)を入れ、とろみがついたら卵チャーハンにかけて、出来上がり。
※具入りチャーハン:具を入れるタイミングはネギ、具(2分10秒後)
※あんかけチャーハン:具はネギだけの卵チャーハンを作る。チャーハンができあがったら、あんかけ作り。
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まとめ:決定版!チャーハンの鉄則
- 強火で予熱1分間
- プロの味はラード
- 卵8秒、温かご飯
- 調味料、具は最後
- 炒め1分半、決め手は下準備
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