批判が高まっている後期高齢者医療制度ー。ついに高齢者が行動を起こしました。札幌に住む6人が制度の廃止を求めて、道に不服審査を請求しました。
道庁を訪れた高齢者たちー。後期高齢者医療制度に不服があるとして、制度の廃止を求めました。
(請求者)「年金からの天引きに怒りを感じる。適正な審査をお願いしたい」
審査を請求したのは、札幌に住む6人の高齢者です。保険料の年金からの天引きや75歳以上を医療で差別するのは、憲法に反するなどと訴えました。
(会見)「速やかにこの制度を、廃止に追い込むことを呼びかけます」
不服を申し立てた1人、本間コトさん80歳です。本間さんは、夫と障害を持つ息子など7人で暮らしています。2人の年金が、家計の大きな支えとなっています。新しい制度によって、保険料が上がったと怒りをあらわにします。
(本間さん)「これじゃ食っていけない」
本間さんは、輸血が原因で肝炎を患い、夫の國男さんもがんやアスベストによる病気を患っています。診療代は、月に数万円かかるといいます。
(本間さん)「自分たちがいなければ国がいいんであれば私たちの姿を見てくださいといって国会の前で死のうと」
不満が高まる後期高齢者医療制度ー。高齢者を支援している市民グループは、来月、数百人規模で不服審査を請求することにしています。
(2008年5月14日(水)「どさんこワイド180」) |