中国では5月上旬に美貌と実力を兼ねた女子飛び込みの郭晶晶(Guo Jingjing=グオ・ヂンヂン、写真)選手の妊娠のニュースが報じられて、ファンに大きな衝撃を与えた。中国新聞社によると国家体育総局はすぐに否定したが、「妊娠説」が一人歩きする格好で、騒ぎは今も尾を引いている。【
そのほかの郭晶晶選手の写真 】
発端は、中国メディアが5月8日ごろから、シンガポールメディアの報道として、郭選手の妊娠を伝えたことだった。記事によると、国家水泳隊が定期身体検査を行ったところ、郭選手の妊娠が判明。緊急会議を開いた結果、本人の意向を尊重し、五輪強化チームからの離脱を認めたという。
また記事は、郭選手の交際相手の霍啓剛氏の父親で、香港五輪委員会の主席を務める霍震霆氏が取材に対して「子供たちの選択を尊重したい」と話したと伝えた。
これに対して中国新聞社は9日付で、郭選手は連日、強化訓練を続けており、中国の国家体育総局水泳競技管理センターは、「そのような噂がなぜ出てきたか、全く理解できない」など全面否定した旨の取材記事を伝えた。
中国では、大手を含めてインターネットのニュース・サイトで、他媒体が出した記事が、そのままの形で転載される場合が多い。その後の調べで新しい事実が判明した場合でも、古いニュースがそれまでと同様に掲載されるケースがある。
郭選手妊娠のニュースも、9日に発表された中国新聞社の新情報を考慮しない形で、12日ごろまで「妊娠説」が新規掲載されたケースがあった。その後徐々に、国家体育総局が否定したとの記事が増えている。
ただし、妊娠説も否定説も、いずれも新しい情報はなく、媒体と読者の好奇心が一人歩きした格好だ。
一方、掲示板などでは、「ウソと分かっているのに、なぜ郭晶晶のマイナス報道は、こんなにも多いのか?」など、報道姿勢に疑問や怒りをぶつけるファンもみられる。
「誰が郭晶晶を突然妊娠させた?」と題する書き込みでは、「妊娠説」が国外から出てきたとされることに目をつけ、中国メディアに対して、外国メディアの「求め」に乗り、五輪前の大切な時期に郭選手や中国チームの心を乱すような報道をすべきでないと論じている。(編集担当:如月隼人)
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