|
2006年9月13日放送 |
||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||
|
肉を炒め始めてから |
調味料を入れてから |
|
---|---|---|
主婦 |
20秒 |
20秒 |
陳建一さん |
50秒 |
40秒 |
長坂松夫さん |
50秒 |
30秒 |
斎風瑞さん |
90秒 |
90秒 |
斎さんは肉が焦げるのを防ぐため、鍋を熱した後、一度火を止めた状態で肉を投入、鍋肌に肉がくっつかないのを確認して火をつけるため、ほかの達人と比べてもさらに時間がかかっています。
主婦のやり方(40秒)と、陳さんのやり方(90秒)で、ソースを味覚センサーで比較しました。肉と調味料は同じものを使いましたが、コクは90秒のほうが1.5倍多くなっていました。
豆腐の煮かたを主婦と達人で比較しました。主婦たちは、ソースをよく絡ませようと何度もかき回します。一方、長坂さんたちは、お玉の背で2〜3回かき回した後は触らずにじっくり煮込みます。さらに片栗粉でとろみを付けた後、“あるもの”を加えていました。これこそが豆腐をフルフルにする秘策です。
レコードの上に高さの違う豆腐を載せ、その高さを少しずつ高くしながら、DJがスクラッチし、どこまで豆腐が倒れずに持ちこたえるかを比べたところ、“あるもの”を加えたほうは2センチの高さの差をつけて勝利! さて、達人たちが入れていた“あるもの”とは?
達人たちが入れていたものは油でした。油あり、油なしの豆腐を食べ比べてみると、油ありはプルンプルンの食感になります。
豆腐は、脂質の周りをたんぱく質が取り囲んだ構造をしていて、油を加えることで沸点が上昇します。さらに、ソースと一緒になっている豆腐の温度も、90度から100度〜110度に上がります。
沸点が上昇すると、豆腐のたんぱく質が切れやすくなり、脂質が豆腐の8割を占める水と混ざります。この脂質は水と混じるとクリーミーな状態になる性質があり、これがプルンプルンの食感を生むのです。
豆腐の煮込み時間 |
|
---|---|
主婦 |
40秒 |
陳さん |
1分 |
長坂さん |
1分50秒 |
斎さん |
2分 |
木綿豆腐を使う陳さんは、豆腐に弾力をつけるため、事前に塩ゆでしていました。このため、他の2人よりも煮込み時間が短くなっています。長坂さん、斎さんは絹ごし豆腐を使い、柔らかさを生かすため、水切りせずに煮込んでいます。
油を入れるタイミングは、豆腐を煮込み、水溶き片栗粉を入れた後です。あとで紹介しますが、その後に40秒再加熱します。
分量は大さじ1〜3です。ごま油でも良いですが、その場合、大さじ1以上入れると、風味がきつくなります。
主婦と達人のとろみのつけ方を比較しました。陳さんと斎さんは、水溶き片栗粉を入れてとろみを付けた後、鍋底が焦げるぐらいまで40秒再加熱。一方、主婦たちは、とろみが付いたと思ったらすぐ火を止めていました。
水溶き片栗粉を入れた後に加熱するかしないかで、とろみの付き方の違いを比較しました。加熱したほうは、しないほうに比べ、透明度が高くなりました。さらに鍋から流してみると、加熱なしはぶつぶつ切れるのに対し、加熱ありはとろみが全体についていました。
でんぷんが水と混じり糊状になることを糊化(こか)といいます。マーボー豆腐に一般的に使われるジャガイモでんぷんは、約60℃以上になると糊化を始め、完全に糊化すると透明になる性質があります。
とろみがついたと思ってすぐに火を止めると、糊化が不完全に終わり、でんぷんが粉状に残ってモサモサした食感となるのです。
※分量は2〜3人分
※作り方の [2]〜[4] は、「斎風瑞流マーボー豆腐」の作り方の [1]〜[3]、[6]〜[7] は [5]〜[6] と同じです
※基本の作り方は「斎風瑞流マーボー豆腐」と同じです。[1] と [6] だけ違います。
|
||||