2008年5月15日 14時7分更新
宮崎市にある「宮崎市郡医師会病院」の「内科」の医師3人が派遣元の宮崎大学医学部に6月いっぱいで戻ることになり、後任の医師のめどががたっていないことから、7月から地域の中核的な病院で内科の医師がいないという異例の事態になる見通しとなっています。
宮崎大学医学部によりますと、去年の秋、宮崎市郡医師会病院に対して、「派遣している内科の医師3人全員を大学に戻したい」と要請したということです。
宮崎市郡医師会病院は、代わりの医師を派遣するよう大学に要請するとともに、病院として医師の募集をはじめ、大学も医師を戻す予定を3か月延ばして、6月末までとしましたが、後任の医師のめどは立っていないということです。このため、7月から地域の中核的な病院の宮崎市郡医師会病院で内科の医師がいないという異例の事態になる見通しになっています。宮崎市郡医師会病院は、ベッド数248床で、内科には、入院患者が20人ほどいるということです。また、宮崎市の委託を受けて夜間急病センターを運営しています。3人の医師は、夜間急病センターでの診療にはあたっていませんが、入院が必要な救急患者の受け入れができなくなるおそれがあるということです。
宮崎大学医学部は「大学に所属する医師も少なくなっていて、今まで通りに医師を派遣することが難しくなっている。それぞれの病院でも医師を確保する努力をお願いしたい」と話しています。