2008年5月15日 12時32分更新
経営が厳しくなっている夕張市の診療所に対し、市は15日、経営の支援案をまとめ、今後、国などの承認を得る手続きに入ることにしています。
夕張市立診療所は去年の4月から医療法人の「夕張希望の杜」が運営していますが、建物の老朽化で光熱費がかさみ、運営資金が不足することが懸念されています。
この問題について夕張市は、15日開かれた市議会の行政常任委員会に経営の支援案を示しました。この中には、市が今年度、法人に対して昨年度の水道光熱費の約半分にあたる2000万円など、合わせて2700万円を上限に補助金を出すことや、道の補助金などを活用して、ボイラーの修繕費や老朽化している医療機器の更新費用を支援することなどが盛り込まれています。
さらに藤倉市長は15日の委員会で、「建物の規模を縮小して新しく施設を建て替えたい」と述べて、今後、診療所の新設を国や道に要望する考えを示しました。
夕張市はこの支援案について今後、議会の議決を経た上で、国などの同意を得る手続きに入ることにしています。