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【社会】

高専の人気低下に歯止め 文科省、振興要綱策定へ

2008年5月15日 08時35分

 中学卒業後、5−7年一貫の専門教育で技術者を養成する高等専門学校(高専)を充実させるため、文部科学省は15日までに、新しい専門分野の学科設置や企業との連携促進などを盛り込んで「高専教育振興施策要綱」を策定する方針を固めた。少子化や理数離れなどから、進学希望者の減少が続いている傾向に歯止めをかけるのが狙い。

 文科省は「もの作りの中心となる技術者を若いうちから育てる高専の役割は、これまで以上に重要になる。高校以外に進路の選択肢があることも社会の多様化に大切」とし、来年度予算の概算要求に向け、中教審での議論を基に夏ごろまでに具体的な内容をまとめる。

 高専本科(5年課程)の入学志願倍率は、創設時の1962年度は17・5倍あったが、低下傾向が続き2007年度は過去最低の1・78倍。しかし、就職希望の本科卒業生の就職率は、06年度末で大学を上回る98・8%に達し、即戦力となる高専卒業生への企業の評価は高いとされる。

(共同)
 

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