「お好み蒸し 無視できないポイント!」
ガッテン隊が鉄則通りにお好み焼きを焼いて、達人に食べてもらいました。すると、見た目の仕上がりは合格点だったのに、味の判定がいまひとつ。達人がガッテン隊に言った一言とは「何キャベツを使いました?」
そこで違うキャベツを入手して、今度はお好み焼きの味にうるさい広島出身の大学生11人に食べてもらいました。すると11対0でガッテン隊がそれまで使っていたキャベツで作ったお好み焼きはおいしくないという判定だったのです。
キャベツには大きく分けて2種類がある
キャベツには、春キャベツと呼ばれている春系キャベツと、寒玉と呼ばれている寒玉系キャベツの2種類があります。
春キャベツは形が丸くて断面を見るとすき間があり、葉っぱがやわらかいのが特徴です。一方、寒玉は形が楕円で断面を見るとすき間がなく、葉が硬いのが特徴です。
葉の違いを知るために、キャベツを千切りにして同じ力でつぶした時にキャベツから出る汁の量を比べてみました。すると、春系のキャベツの方がとても多く汁が出たのです。
春系キャベツの葉っぱは水分を多く含む
春系キャベツは品種の改良を重ねた結果、葉っぱが少なくてもキャベツとしての重さを保つように葉1枚に蓄える水分が増え柔らかくみずみずしくなったのです。春系のキャベツはサラダなど生食用として利用されることが多いようです。
評判が悪かったお好み焼きのキャベツは、春系キャベツで作ったものでした。
キャベツの栽培ごよみ
キャベツは1年中出回っていますが、時期によって品種が異なります。秋から冬、3月までスーパーに多く出回るのは寒玉キャベツです。そして3月〜7月はじめに主に出回るのが春キャベツ。出始めは新キャベツということもあります。7〜9月に夏秋(かしゅう)キャベツと呼ばれるものが出回りますがこれは寒玉系のキャベツです。寒玉は暑さに弱いため、暑さに強い寒玉系の品種を改良したものです。
※現在は品種改良が進み、地域によっては季節関係なく春系や寒玉系が手に入る場所もあります。
「別格の味! お好み焼き革命」では、番組の放送時期が3月だったこともあり、お便りの方は春系のキャベツで作ってしまったためお好み焼きがおいしくできなかったのです。実際に5月〜6月では寒玉系が手に入りにくいため、番組では春キャベツでもおいしく作れる方法を考えました。
|