2008年5月13日

代打で送りバント。胸元へのタッチをかわそうとしておなかを引っ
込めたら、
思いっきり鼻にタッチされてしまいました。
痛いのなんのって、いまだに赤鼻です。

ランナーが挟まれて逃げ回っているケースがありますが、
ほとんどの場合は、ほかのランナーを進塁させるために時間を
稼いでいるのです。往生際が悪いわけではありません。
しかし、逃げ回っているうちに相手がミスをして、もしくはタッチを
かわしてセーフになるのも多々あること。だから、最後まであきら
めないのが
基本です。

ところでタッチは、背中か胸元、もしくはおなかが基本。
以前一塁に駆け込んだ足にタッチされて、そのまま足払いのような
形になり捻挫したことがありますが、これもままあること。
しかし、鼻にグラブを当てられたのは初めてです。
相手は真剣な顔で「ご、ごめん！」と謝ってくれましたが、
ベンチに帰るとただの笑い者。
誰一人として「痛かった？」「大丈夫？」の声はなく、
「ぎゃーははは！鼻にタッチされてやんの！やーい！」と
小学生のようにはやし立てられました。
悲しい。でもいいの、和んでくれたなら。

ペンシルベニア州フィラデルフィアにて　田口壮　

2008年5月11日

深夜移動のため今日のメールはお休みします

カリフォルニア州サンフランシスコにて　田口壮　

2008年5月10日

サンフランシスコ・アルカトラズ島。かつて極悪犯を収容した孤島です。
脱獄不可能といわれた難攻不落の島から、実際は何人かが脱出に成功し、それがまた映画の題材にもなっています。
有名な「アルカトラズ島からの脱出」をはじめ、僕の好きな「ＴＨＥ　ＲＯＣＫ」もそのうちのひとつ。
今でも刑務所の跡地があり、その中で囚人気分を味わえるという、かなり見ごたえのある観光地です。
デーゲームの今日は、その島でのディナー案内が貼りだされていました。

「あのアルカトラズ島で、素敵なディナーを楽しみませんか？参加希望者はサイン・イン（名前を記入）してください」

僕はアダム（イートン・投手）が、この貼り紙をいそいそ作っているところを
目撃したため、その胡散臭さは重々承知していました。しかし、たまたまそこにいたことを
利用されて、希望者のところに名前を書かれてしまったのです。いわゆる、サクラです。

そこにふらっと通りかかったのが、ＫＫ（カイル・ケンドリック・投手）。
以前日本でもニュースになり、このメールでも触れた、「球団ぐるみのいたずらトレード劇に
引っ掛けられたお人好し」です。その彼が、興味深そうに、じーっと貼り紙を見ているではありませんか。

ああ、ＫＫ、アカン！それは！ひっかけやねん！

そんな僕の心の声は彼の背中に届くはずもなく、
ＫＫはさらに熱心に貼り紙を読むと、
「あー。ソウも行くみたい」と誰かにぼそっと話しかけると、そのまま
「ケンドリック」と名前を記入したのでした。

今夜僕は、サンフランシスコ在住の友人と、おいしいディナーを楽しみました。
ＫＫは今頃どこで何をしているんでしょうね。

カリフォルニア州サンフランシスコにて　田口壮　

田口選手宛のファンレターはこちらまで　letter@taguchiso.com