2008年5月15日 9時12分更新
英彦山でアマチュアカメラマンが自らの病と闘いながら撮影を続けた写真集が出版され、静かな反響を呼んでいます。
写真集「英彦山の四季〜いのちかがやいて」は、去年4月に46歳で亡くなった朝倉市の和佐野喜代隆さんが、生前撮り続けていた英彦山の写真を妻の礼子さんが自費出版したものです。
和佐野さんは慢性肝炎の持病を抱えながら、平成14年ごろから重い機材を担いで山の奥深くまで撮影に出かけていました。
写真集には、あじさいや川の清流などさりげない自然の風景を、力強い構図で、かつ、優しくとらえた作品が数多く載せられています。病気が重くなった平成17年以降は、ほとんど山に入ることはできなかったということですが、妻の礼子さんは「写真集はアマチュアカメラマンの夢だと聞いて、夫の夢をかなえてあげたかった」と話していました。