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[四川大地震]幹線道路は寸断…徒歩で避難、疲れ果て

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 【都江堰(とこうえん)(中国四川省)浦松丈二】中国・四川大地震で震源に一番近い、アバ・チベット族チャン族自治州ブン川(ぶんせん)県に通じる幹線道路は大規模ながけ崩れが発生、完全に寸断されていた。地震発生から3日目の14日、記者は「陸の孤島」となったブン川県に続く都江堰から唯一の道路を進んだ。救助を待てない住民の多くが約90キロ離れた都江堰に向かい徒歩で避難していた。だれもが疲れ果てた表情だった。

 四川省の省都・成都から北西に約70キロ。都江堰郊外の山肌にがけ崩れの跡がくしの歯のように並ぶ。道路を封じた土砂は幅20〜30メートルに及ぶ。軍兵士が立つ検問2カ所を過ぎ、車を降り、ここまで約2時間徒歩で来ると、成都とブン川県を結ぶ道は途切れ、人民解放軍兵士が重機を使いながら、復旧工事を進めていた。だが、今も土石流の危険があるという。

 「早く病院に連れて行ってくれ。早く」。オートバイの後部座席に小学1年生の女の子(7)を乗せてきた呉士張さん(37)が叫んだ。ブン川県から避難する途中、顔中傷だらけで倒れていた見ず知らずの女の子を放っておけず、運んできたという。傍らに立つ少女が頭に巻いた包帯に赤い血がにじんでいた。

 朝方まで降り続いた雨が上がった。ブン川などの被災地住民は山道を埋めた土砂を避け、壊れかけたつり橋を渡って避難してきた。ブン川県は交通だけではなく、通信手段も遮断されていたため、窮状を訴える手段さえない。救急車が待機する都江堰郊外まで9時間以上かかった。

 「工場の同僚10人が資材の下敷きになって死んだ。職場の病院は負傷者であふれ、薬も水も食料も全部が不足している」。ブン川県から職場の同僚と5人で避難してきた郭滝泉さん(36)は訴えた。

 ブン川県は、四川盆地西北端の山間部に位置し、東西84キロ、南北105キロの広い地域に人口約11万人が暮らしている。県当局者によると、地震による死者は約500人。さらに7700人が現在も生き埋めになっているとみられる。家屋も3分の1が完全に倒壊し、3万人が避難生活を送っているが、詳細は当局も把握できていない。

 ブン川県では14日、軍用ヘリコプターから医薬品、食料、飲料水など救援物資の空中からの投下が始まった。同県に徒歩や軍のボートで川をさかのぼった約2000人の軍・武装警察も救出作業を本格化させた。

 ブン川県からヘリによる負傷者搬送も始まり、第1陣として47人が成都の病院に運ばれた。だが、閉ざされたブン川県では数え切れないほどの負傷者が救助を待っている。



毎日新聞 / 提供元一覧

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