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<旅の報告 その10>  

道中記 パート10

 「時代屋 武ちゃんの安来節全国放浪の旅」 

       どじょうすくい全国修行の一人旅・・・旅日記
                                                <→大阪・和歌山・大阪・京都・兵庫→> 
 

9月11日(日)和歌山公演

 今日は和歌山市内での公演が二つ、予定に入っている。二件とも早くから、近畿大学梅友会和歌山県支部役員の皆さんが手配いただいたものだ。殊に、梅友会近畿連合委員長の田中秀則先輩には、特養老人ホーム「わかうら園」と和歌山駅地下にある「わかちか広場」のステージ公演を企画いただいている。

 地理的に不安があるので今日も早い時刻に出発しようと、我が家を5時半に出る。外環・水走から阪神高速の下を通過、近畿自動車道・阪和自動車道を通り和歌山インターチェンジから和歌浦・雑賀崎と向かう。目的地の「わかうら園」に着いたのが、なんと8時半だった。公演は10時半公演開始と聞いていたので早すぎる、武ちゃん号を施設の駐車場に停め、しばらく散策することにした。施設の周りは眺めの良いところで、今度は仕事を忘れて観光に来たいものだと、ふと思ってしまった・・・(笑)。

 9時にケアハス「わかうら園」に入り、理事長・院長先生にご挨拶していると、近大OBの田中先輩が来られて担当者の方を入れて、公演の打ち合わせをする。公演の会場は能舞台になっている素晴らしい舞台で、これ以上ない環境だ。入所の方々も熱心に見ていただき、楽しんでいただいた様子だ。又、後半のどじょうすくい体験コーナーでは、職員の方四人が出てこられ、素朴でユーモア溢れるどじょうすくいの体験を楽しまれ、これを見た入所の皆さん方も大変喜ばれ、場内に爆笑と拍手喝采が鳴り響いた・・・♪

  
     先ずは理事長・園長先生のご挨拶から・・                                          ”いよ〜!ご両人!”  ヤル気満々で一文銭を鼻につけ、豆絞りを頭に・・・     

 公演が終わり昼食をご馳走になって施設を出ると、田中先輩の先導でJR和歌山駅前に到着。駐車場に車を停めて、地下の「わかちか広場」に行く。地下広場は広くて、ステージがすばらしい! だが、いかんせん、人通りが少ない・・・。作戦を練っていると安来節教室仲間で大衆演芸「バンビー楽友会」の嶋田氏一行が、応援に駆けつけてくれた。強力な助っ人だ、 ありがたい・・・!

 嶋田氏の提案により、カレンちゃん・豆太郎君のチビ玉二人と金太郎さんの三人が、舞台化粧をしてチンドン屋スタイル、武ちゃんは大道芸スタイルでノボリを持ち、チンドンチンドンと鐘・太鼓を鳴らしながら地上を練り歩く。『本日、○○時から地下広場のステージで、時代屋武ちゃんによる「安来節・どじょう救い踊り」と「大道芸」の公演がありま〜す!料金は無料です、皆さん、地下の「わかちか広場」まで、見に降りてくださ〜い!』と大声で宣伝しながら歩くのだ。バンビー楽友会の嶋田氏は、さすがプロだけに、盛り上げが上手だ。それにチビ玉のカレンちゃん・豆太郎クンが歩くだけで、通行人が立ち止まり「かわいい・・♪」と声をかけてくるのだ、少々の大人は影が薄くなる・・・(笑)。田中先輩は?と云うと、一人でお客さん用の椅子をセットしたり、舞台のマイクなどの調整をする。本来ならばもっと大勢が応援に来てくれる予定だったが、本日は学習会と衆議院議員選挙がかち合い、梅友会のメンバーが揃わなかったらしい。それでも、公演開始前になると15名以上の近大梅友会のメンバーに、前もっての新聞報道のお知らせで見たよと、安来節保存会和歌山県支部の支部長さんやそのお弟子さん方が10名ほど、最前列に座っていただいた。

  
  チンドンチンドン♪ ”は〜い、皆さ〜ん!わかちか広場のステージで間もなく、時代屋武ちゃんの安来節公演がはじまりま〜す!”     地下の商店街を廻っていても、通行人の視線は自然とチビ玉兄弟に集まる・・・

 舞台は先ず、時代屋武ちゃんによるご挨拶から祝い締め、寅さん口上・口上バナナの叩き売り・剣玉売り・皿まわし・南京玉すだれを演じてバンビー楽友会一座と交代。豆太郎クン(二歳)のあどけない動作・立ち居振る舞いにお客さんは大喜びだ。殺陣の場面でも金ちゃんとの立ち回りで、決め所はピチッと決まり、拍手喝采・・・。続いて、カレンちゃん(六歳)の舞台は、可愛さとあどけさ、そしてお色気がにじみ出て、これ又、拍手喝采でおひねりが乱れ飛ぶ・・・! 本日は武ちゃんの為に、楽友会保護者の奥さま、若奥さまを含め五人のメンバーで応援に来ていただき、誠に有難うございました・・・(ペコリ)。  
 ステージ公演が終わったあと、近大通信教育部学習会和歌山県支部の懇親会に合流、22時過ぎまで皆さんと、お酒におしゃべりにと時間を過ごし、その後は近くのビジネスホテルで泊まることにした。

  
   大勢のお客さんに集まっていただいたステージ貸切公演に、武ちゃんも感激しました                    ”ご来場の皆さま、本日は誠に有難うございました”     (左から泉 カレン・泉 豆太郎・泉 金太郎・時代屋 武ちゃん)

9月12日(月)

 8味半に起床、9時にホテルを出て大阪・長居公園に向かう。阪和自動車道・近畿自動車道までは、すんなりと帰ってきたが、長吉長原の出口で下りるように聞いていたのだが、一般道路に下りるべきところを、出口を見落としてそのまま走ってしまい八尾の方まで行ってしまった(汗)。

今日は、長居公園で12時から野外公演の予定だったが到着が遅れ、1時からの公演となってしまった。ま、今日の事は、おおっぴらには公開していなかったので、その点は、幾分救われた(笑)。但し、日本ハーレーダビットソン協会の神谷会長さんには、電話で伝えていたので、もしかしたら見学に来られたかもしれない・・・(汗)。なんでも、9月23日、日本ハーレーダビットソン協会の総会&フェスティバルが開催されるので、夜の懇親会でアトラクションに出演依頼したいが、まず僕の芸を見学したいと言うことだった・・・(笑)。

長居公園での野外公演が済むと、帰路、母校・近畿大学通教部事務局に立ち寄り、入学案内の資料をもらって帰った。資料は、旅の途中に、機会がある度に母校のコマーシャルをする為のものである。

9月13日(火)大阪公演

 日本ハーレーダビットソン協会の神谷会長さんが、昨日の長居公園での野外公演を見ることができなかったので、今日会いたいと電話をもらった。今里交差点にある某喫茶店で11時と約束、ちょっと早いかなあ?と思ったが9時に家を出た。名刺交換のあと、ハーレー協会の組織・活動の事や安来節修行の旅等についてお話をして、9月23日岡山・湯郷温泉「美春閣」で開催のイベント出演依頼を正式に頂いた。

神谷会長と別れたあと本日の公演予定、大阪城公園に向かう。大阪府警の前に駐車場があると思っていたのだが、あいにく現在は工事中のため進入禁止になっていた。やむなく公演の周りを迂回し、ようやく駐車して天守閣前に到着。駐車場から、かなりの距離があり大きな道具・衣装を持って歩くので重たく、何度も何度も休みながら歩いた(汗)。天守閣前に着いたときには、エネルギーをすこぶる費やして、フラフラの状態だった・・・(笑)。

大阪城天守閣前に到着すると、既に到着されていた南京玉すだれ教室仲間の里山氏・辻氏・立花氏の三人が応援のため待ち受けていただいている。昨日、大阪での公演は何所でやるのか?と問い合わせがあったので、本日大阪城公園でやりますと連絡をしていたのだが、ありがたい、先程からの疲れが吹っ飛んだようだ!

  
   陣中激励に駆けつけて戴いた南京玉すだれ教室仲間 (左から立花さん・武・辻さん) ”辻さんのポーズが決まってますね!”         これまた二枚目の里山さんと立花さん・・・♪

しばらく、皆さん方と久しぶりのおしゃべり、休憩のあと幟を立てて準備にとりかかり、大阪城公園に観光の皆さん方を前に野外公演を行う。今回は炎天下、公演場所から駐車場までの距離が遠いので移動の負担もあり、体力をかなり消耗したようだ。だが、おひねりも、かなりの額をいただいてしまった・・・(感謝)。

9月14日(水)

 さて、今日から我が家を再出発の日だ。10時に自宅を出てガソリンスタンドに立ち寄り、オイル・水を補給して京都方面に向かう。先ずは近鉄・竹田駅ちかくに住んでいる息子家族、初孫の「翔ちゃん」(翔冴)に会いたいと思うが、国道170号→1号→24号を通過するべきところ、24号線が分からなくなって、かなりの時間ロスした。翔ちゃんに会った瞬間、言葉がしゃべれるようになってきたので、びっくり仰天するやら嬉しいやら、変な気持ち・・・。抱き上げようとするが、嫌がる。大阪と京都に離れているので滅多に会わない、4ヶ月ぶりに会った。一般的に、孫は子供以上にかわいいと言われるが、ほんとうだなあとしみじみ思う武ちゃんであった(爆笑!)。

孫の翔冴と別れた後、八幡市のメル友・永井さんに『これからお邪魔します!』と、電話をかけて、八幡市役所を探す。市役所で待っていると車で迎えに来ていただいて、先方のお宅に伺う。実は、永井さんのご紹介で明日、長尾台のデイケアサービスセンターで訪問公演をさせてもらうことになっており、旅の途中で一泊しなさいと言われ、ご好意に甘えることになっている・・・♪。永井さんのお母さんも大阪・旭区から来られるとのことで、間もなくご子息の自動車で到着された。三人で色々とおしゃべりをしながら美味しいすき焼きをご馳走になった。10時に床に就く。

9月15日(木)京都公演

 7時に起きて朝食を戴き、長尾台診療所デイケアサービスセンターからの送迎バスの到着を待つ。9時過ぎに送迎バスが到着、永井さんとお母さんはバスで、僕は愛車・武ちゃん号を運転しながらバスの後からついて行く。

  
       永井様宅を出発前の永井さんと、永井さんのお母さん ”お元気ですね〜♪”                         おしゃれな、ご母堂さんとツーショットに武ちゃん、ニンマリ・・・

施設に到着、広い談話室に入ると既に大勢の皆さん方が集まっておられ、くつろいでいらっしゃる。施設長の奥様が、武ちゃんを皆さんにご紹介頂き、一緒にお茶を戴きながら演技開始まで時間を費やす。送迎バスの運転手の古松さんが話しかけてこられ、大道芸口上や安来節のこと等面白いことを話してもらった。コメディアンみたいで、とても面白くユーモアが豊富な方で、しゃべり方等がとても参考になった。間もなくして、南京玉すだれ教室の西岡師範と岡田先輩が応援に駆けつけていただき、舞台で共演して場内を盛り上げていただいた。思わぬハプニングで嬉しかった、ありがとうございました(感謝)。
 大道芸のフルコースを演じた後、どじょうすくい踊りに入り、その後でどじょうすくいの体験講座の希望者を募ったところ、なんと!施設長さんを含め四人の方に出ていただいた。二組に分けて、どじょうすくいの歩き方から、基本動作、踊りを説明して踊ってもらったのだが、歩きの所作から場内は笑いの渦となり、大いに盛り上がったひとときを過ごすことができた。やがて公演もおわり、皆さん方と一緒におやつを頂戴してお礼を述べて、次の予定、兵庫県神戸市舞子台方面に向かう。

  
      突然、応援に駆けつけて戴いた教室の師範の方々・・(感謝感激)                                どじょうすくい体験講座では、四人の方が出てこられ、真剣に練習をされ、武ちゃんもタジタジだったとか?

枚方から国道1号線・2号線・梅田新道・神戸と行きなさいと岡田先輩に教えてもらったが、カーナビが付いていないので、時々コースに間違いはないか、ドライバーに尋ねて確認する。尼崎・芦屋・三宮・元町と進んできたが、それから先が難問、行ったり戻ったりしながら、ようやくJR舞子駅にたどりつく。しかし、これからも難問だった。明日、訪問予定の施設「舞子台ホーム」の下見に行こうと探すが、分からない、人に尋ねようとするが人影は全くないのだ。長い時間ウロウロしながら探し当て、場所の確認が済むと一安心、さてネグラだ。どうしよう?外は真っ暗だ、旅館を探すのも面倒だ、車中泊しようか、と思い施設から近い海岸沿いに波止場みたいな場所があるので、空き地に車を止めた。車内でウトウトと仮眠していると、ドアをノックされ『モシモシ、この場所は駐車禁止の場所ですよ!』と、警備員に注意されてしまった。『すみませんねえ〜!』と言って、そばのコインパーキングに移動して、今度はゆっくりと睡眠をすることができた。少しでも駐車料金を節約しようか、と思ったが無理だった・・・(爆笑)。