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医療崩壊と医師ブログ林立、勢いと隘路

 少なくとも3000万件以上はありそうな国内のブログで、最も不足感があるのは各方面の専門家ブログです。3000万という数字は、昨年4月にテクノラティ社が日本語ブログが世界で2600万はあるとはじき出したことがベースです。常識的には増加ペースが極端に落ちるとも思えず、1年後なので4000万に迫っても不思議ではありません。現状の専門家ブログの中で最も強力な一団を形成しているのが、医師ブログです。対抗するのが多分、弁護士ブログでしょう。ただ、弁護士ブログが実名中心なのに、医師ブログの有力なものは匿名です。

 医師ブログには「m3.com」という強いバックボーン、職能サイトが存在しています。医師免許を持たないと加入できない医療サイトで、昨年9月末で15万4000人の会員医師がいるそうです。2004年の統計で医師数は27万人ですから過半数が参加している計算です。ここにある掲示板ではマスメディア側も見たい議論がされていると聞きます。

 そこにある「Doctors Blog | 医師が発信するブログサイト」が医師ブログ発信拠点の筆頭です。月間アクセスランキング1位の「ななのつぶやき」や5位の「東京日和@元勤務医の日々」などがよく覗くブログです。それぞれ16万とか9万のアクセスがありますから、個人ブログからミディメディアに化けかけている段階です。産科の現場を淡々と、かつ迫真の緊張を感じさせて扱う「ななのつぶやき」は秀逸です。

 医師ブログが林立するきっかけは、産科医療崩壊が現実のものとなったからでしょう。私の連載なら、2006年の「医療崩壊が産科から始まってしまった [ブログ時評59] 」や2007年の「安倍内閣は産科医療崩壊とは思わない [ブログ時評75]」「お産の危機は首都圏にこそ迫っている [ブログ時評83]」などで伝えてきた危機に反応し、医師ブログ読者もどんどん増えていった印象です。

 m3.comサイト以外でも「新小児科医のつぶやき」「ある産婦人科医のひとりごと」「産科医療のこれから」など多数が厚い支持を得ているようです。産科医療の崩壊を目の前にしたマスメディアの報道ぶりには、事実の誤認、医療知識の欠如が目立ちました。通常の「ご確認報道」「パターン報道」では通用しない「現実のむごさ」に、いま現在でも十分には気付いていないでしょう。ずばり「医療報道を斬る」とうたう医師ブログも現れました。

 医療崩壊の正面に出てきた医師不足問題について、4月19日の毎日社説が「医師の団体は指導力を発揮して、医師不足・偏在対策に手を打ってもらいたい」と結んで、医師ブログを始めとした多数のブログから大ブーイングを浴びました。産科から医療全体に拡大しつつある医療危機に手軽な解決策を示せるはずがなく、私も新聞社内で「今は危機の事実を伝えるのが先。読者を安心させる解決策があるように見せるのは罪が深い」と言っています。毎日の論説レベルが各紙の中でそう悪いとは思いませんが、読者の皆さんの常識と違って、各紙論説委員の中に「もう取材することなど無い」と思い上がっていらっしゃる方が少なくないのです。取材するとしても霞ヶ関周辺ならという方はもっと多いでしょう。

 ブログ側の問題としては、これほど林立し、読者を多数獲得している医師ブログを現実を変える力にすることです。医師ブログ側にあるマスコミ不信は強烈です。しかし、ブログの世界だけに止まって議論していて、行政まで変えられるはずがありません。メディアの力も借りてでも動かして行かねばならないことに早く気付いて欲しいと思っています。そして、その段階では匿名から実名に切り替わらねばなりません。私が扱っているオピニオンのページなど、新聞メディアで行政の無様さに対し真っ正面から発言をしていただくためには実名で登場してもらうしかないのです。今年がその転機にならなければ、いま医師ブログ最大関心事の、医療死亡事故の死因究明制度(現状では第3次試案)についても遅きに失する恐れを感じています。


コメント
トラックバックいただきまして、恐縮です。
産科医療のこれから管理人です。

実名に切り替えについては取材される報道の方々にもよく言われますし、もうすでに一部は実名での寄稿等も始めておりますが、現実には患者さんを診ている立場であり、やはり時間のない中で時間に追いまくられる状況で診察しておりますので、苦情の投書も少なくありません。

それが実名で書けないひとつの、一番の大きな弱点であること。そしてやはり産科ということもあり、不幸な結果に終わるお産を数多くみています。
自身もいつ何時逮捕されるかと思いますと、やはり実名に踏み切れないのが現状です。

いまはなな先生がM3で一番なんですね(>▽<)!!
嬉しいです。(あまりM3の方は拝見していません)

でも私たちの声は確実に少しづつ前へ進んでいます。
医療事故調に関する国会質問(>▽<)!!!by 橋本岳衆議院議員
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/03/post-1341-17.html

前回2回の国会質問の原稿に関わらせていただきました。MLを解して相互理解も深まりつつあります。
「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」
にも関わらせていただき、鈴木寛議員とも会の後お話させていただきました。また今週の金曜日に自民党での勉強会でプレゼンテーションを仲間が行う予定です。
(政治家の方々も世間の認知度が上がってきていることを感じ出したのか、あちらからのアプローチも増えてきつつあります)

多くの方々とつながりができること、お互いに共感しあえる世界を望んでいます。
やっぱり臨床で患者さんを診るのが一番大事な仕事ですから、それ以上のことはせいぜいブログをする以外に手がないというのが現状ではありますけれど。
  • 僻地の産科医
  • 2008/05/12 2:07 PM
  •  
<ブログの世界だけに止まって議論していて、行政まで変えられるはずがありません。メディアの力も借りてでも動かして行かねばならないことに早く気付いて欲しいと思っています。>

これは出来の悪いジョークなのか?
医師の力を甘く見すぎですな。医師はマスゴミの力など必要としていません。医師は多くの患者さんに直接訴えます。いつでも裏切るマスゴミのような寄生虫は早く消えてしまえ、といつも思っている。医療荒廃を招いた責任の一端はマスゴミにあるのに、当事者意識がなさすぎる。


  • 開業やぶ医
  • 2008/05/12 5:34 PM
  •  
正確な数字はわかないんですけど。
今では、医師ブログって、多分1000位はあると思われます。
医師ブログというジャンルが出きたのは、ここ1,2年ですかね。

そこらへんの経緯に関しては、私のブログのこの記事
「医療崩壊と医師ブログ」

http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-314.html

とYosyan先生のコメントに書いてありますので。
ご参照下さい。
  • Dr. I
  • 2008/05/12 8:01 PM
  •  
「僻地の産科医」さんのように、すっと理解できる話をされるのは、やはりブログを開いているからでしょう。「開業やぶ医」さん、本当にお医者さんなのか疑いたくなる物言いですよ。このエントリーを冷静に読めば、そんな無用論で切って捨ててよいとは考えられないでしょう。リハビリ打ち切りの制度改悪に、多田富雄さんが糾弾の声をあげられた際、最初に大きな紙面を提供したのがうちの新聞でした。内輪の事情までは明かせませんが、使えるものを使わないで、強がっているだけというのは、余りに哀れです。医療事故調問題は決して良い方向には進んでいないと思います。

「Dr. I」さん、資料をありがとうございます。医師ブログリンク集で百件くらいの所があると記憶していますが、今では数えることも出来ないほど増えてしまいました。記事審査レポートを書いていた2年半の間に、記事に対する反応として医師ブログから引用した回数も相当なものになり、若手の一線記者たちが勉強の材料として活用するようになってきました。
  • dando
  • 2008/05/13 12:46 AM
  •  
>医療事故調問題は決して良い方向には進んでいないと思います。

素朴な疑問なのですが、こういう認識がありながら、なぜこの問題を相当量の紙面を割いて新聞できちんと論じることができないのでしょうか?

不信感の根っこにはそういう外側からみた「不可思議感」があるように思います。

  • 素朴な疑問
  • 2008/05/13 7:37 AM
  •  
医師側が新聞やテレビなどのマスコミ・ジャーナリズムを信用していない面があります。
たとえば診療関連死や救急医療等の記事で、事実関係の検証ができていない、ことが信用できない最大の理由です。
m3等の医師ブログでは医師側から医療システムや診療関連死に関する世界の流れや考え方の情報が詳しいデータを基に発信されますが、マスコミからそういった発信は殆どありません。
医師ブログやインターネットの医療情報が、資格と経験と知識を持ったプロからの発信であることに対して、マスコミの多くは専門知識と経験のない一般人が記事を書いていることによります。

すでに診療関連死の医療安全委員会なら、ブログのコメントも含めたインターネットを通じて情報が伝えられ、その情報を元に国会議員等への働きかけがあります。
議論もインターネットを通じて行われつつあります。
実は新聞やテレビといったマスコミの役割が、医療システムに関してはなくなりつつあり、必要な情報伝達や議論もインターネットを介して、実際に法律を作ったり、制度を整える役割をもつ人々と現場の専門職との間でなされるようになりました。

実名でなく、インターネット上の匿名で書かれた情報のほうが、実名で書かれた新聞記事よりも、議論や事実関係の認識に役立っており、今後はますます新聞やテレビ等のマスコミが衰退していくのではないかと思います。

  • hot cardiologist
  • 2008/05/13 8:39 AM
  •  
他の方々がおっしゃられるように心ある医師の多くは既存マスコミに対して大きな不信を持っておりますね。
>産科医療の崩壊を目の前にしたマスメディアの報道ぶりには、事実の誤認、医療知識の欠如が目立ちました。通常の「ご確認報道」「パターン報道」では通用しない「現実のむごさ」に、いま現在でも十分には気付いていないでしょう。
とはまさに正鵠を得る意見なのですが、それでは医療に「素人」のメディアはどこに意見を求めるかを思い出していただければと思います。大概「医療ジャーナリスト」または自称「カリスマ医師」ではなかったでしょうか?
彼らは(医師免許保持者も含め)文筆、コメンターとして生計を立てております。当然発せられるコメントは大衆受けの良いものばかりになり、「現実」とは程遠いものになるのは自明でしょう。なぜなら、彼らはマスコミに飽きられずに使ってもらうことを望んでおり、そうすることで自分の著作や医師としての「カリスマ性」を高められるのですから。
当然ネット医師(医師ブロガーやコメンター)からは「ええかっこしー」とか「功名心先生」と彼らの発言内容の精査検証を含め手厳しい批判の対象になるわけですが、彼らの発言の「現実離れ」の実態など知らないメディアは、ますます彼らを「重用」することになります。
管理人様があげられましたブロガーの先生方の多くが、何故実名主義でないかは僻地の産科医先生のような理由もあるでしょうが、一番は、彼らが現役の「多忙な」医師であり、上記の「タレント医師」とは一線を隔したごく普通の市井の人たる矜持を持っているからと受け止めてもらいたいと思います。
もう既に多くのメディアがこれらブロガーの先生方に接触を図ってらっしゃるそうですが、一旦実名が上がればメディアに「祭り上げられる」か真実を語って「叩かれる」かどちらかであることは十分学習しております。結果本業である医療も疎かになることは明らかです。これも医師タレントがある特定の方々に限定される理由の一つでもあります。
<使えるものを使わないで、強がっているだけというのは、余りに哀れです。医療事故調問題は決して良い方向には進んでいないと思います。>

私の発言が強がりしにか見えないところがマスゴミ人士が何も分かっていない証拠。
この問題に詳しい医師の多くは、現状が解決するなどとは思っていない。ただ医療シ
ステムが崩壊するのを待ってその後の世界に備えているだけだ。使えるものを使わな
いだって?いつマスゴミが医師の話に耳を傾けた?いつも自分たちに都合の良い部分
だけ切り抜いて捏造を繰り返してきただけではないか。
医師は自前の発信メディアを手に入れた。一般の人々も医師の説得力ある情報発信
に耳を傾けつつある。捏造を繰り返すマスゴミは必要ない。
  • 開業やぶ医
  • 2008/05/13 10:54 AM
  •  
はじめまして、「勤務医 開業つれづれ日記」http://med2008.blog40.fc2.com/やっております中間管理職といいます。

すでに医療崩壊は避けられません。すでに今現在のわれわれの興味は、「どのように崩壊するのか」「崩壊後どのような世界が来るのか」ということです。

「後期高齢者医療制度」
「医療事故調査委員会」
「平成20年度 診療報酬改定」

どれ1つとっても医療を良くする要素がかけらも見えません。

ただ、

行政がこの責任を負うべきであり、

現場の医師が、なぜに積極的にシステム構築をしなくてはいけないか?

その資格は現場には無いのに、責任だけをいつまでも現場が取らされるのはなぜか?

ということです。



われわれは、行政の決めた範囲で最大限、自分の能力を発揮するようにがんばるだけです。

産科がお産を取り上げることができない、というのは産科医の医学的な問題ではなく、司法、行政などの問題です。

小児科医がどんどん赤字になっていく、というのは診療報酬で5分ルールなどを作り、「小児科優遇」といいながら小児科医がさらに赤字になるようなシステムを作っている「診療報酬」の問題です。

救急が「たらい回し」をするのは、
「いっぺんに100台の電話に応答しろ」とか
「電話1本で100人分の料理の注文に対応しろ」と言われているのと同じ次元です。
そこでよその病院を紹介すること自体が「悪」であるなら、救急医療そのものが、できなくなるのは当たり前です。


いままで、現場に押し付けてきた問題は、本来、われわれが解決すべき問題ではなく、行政が解決しないツケを押し付けてきただけなのです。


ブロガーが実名でブログを書いたとして、本質的な問題の解決にはならない気がするのは私だけでしょうか?



「素朴な疑問」さんの書かれている問題です。

>>医療事故調問題は決して良い方向には進んでいないと思います。

>素朴な疑問なのですが、こういう認識がありながら、なぜこの問題を相当量
>の紙面を割いて新聞できちんと論じることができないのでしょうか?
>不信感の根っこにはそういう外側からみた「不可思議感」があるように思います

 往々、誤解されているのですが、マスメディアは「検察一体」のような、対外的に統合された組織ではありません。独裁者が全ての論調を指示できるY紙のようなマスコミもありますが、普通の会社はそれぞれに持ち場を分割して、各セクションにデスクがおり、その判断で取材、出稿します。デスク自身も毎日当番ではなく、輪番です。したがって全体の質を上げるためには、各セクションのデスクと取材者のレベルを少しずつでも改善していくしかありません。医療崩壊についてなら、この2年で随分変わりましたが、事故調問題が判っている記者は少ないでしょう。さらに言えば、論説は密室で議論して勝手に書いていらっしゃるので、一線記者からすると不思議な社説がしばしば現れます。
  • dando
  • 2008/05/13 4:24 PM
  •  
ご返答ありがとうございました。

>往々、誤解されているのですが、マスメディアは「検察一体」のような、対外的に統合された組織ではありません。

理解いたしました。しかし、そういう内部状況であるならば、取材を受けた結果として紙面に不当な書かれ方をしても、新聞社側の社内の仕組み的に誰も実質的には対外的な責任をとれませんよ、ということを言っているように感じます。

これでは取材を受けるにしろ、安心・信頼して取材を受けるのはなかなか難しいように思いました。

  • 素朴な疑問
  • 2008/05/13 7:01 PM
  •  
はじめまして。

私の周りにメディアの取材を受けた方が何人かいますが、みなさん「自分の意図とは違う報道のされ方をした」と言っていました。

某公共放送(テレビ)の取材を受けた方は、取材クルーに対して実情を説明し、クルーの考え方に大きな問題点があると指摘した時、「我々はこういう話と画(え)が欲しいのです。もうこういう路線で番組を構成することに決まっているので。ですから、あなたの発言が真実だとしても使用できません。」との内容を告げられたそうです。

結局、マスコミというのは真実を報道するのではなく、自分達が報道したい内容を垂れ流してきたのです。

団藤様は非常に優秀な方ですが、その他大勢が悪すぎます。この状況でマスコミを信じて実名なんか出そうものならどうなることやら。残念ながら信じられません。
  • 暇人28号
  • 2008/05/14 11:00 AM
  •  
「暇人28号」さんの見聞されたことも事実なのでしょう。新聞社がデスク中心に回っているように、テレビ局はディレクターの指示で回されています。その方の判断力と知識レベルによっては「発掘!あるある大事典」の虚偽報道に近いことが日常化していることも否定しません。しかし、上のコメントで述べたように、個々のレベルを上げていくしか改善策はないのです。一気に変える道などありません。また、本当にジャーナリストたろうとして勉強している記者が多数いることも事実なのです。

ところで「hot cardiologist」さんの
>すでに診療関連死の医療安全委員会なら、ブログのコメントも含めたインターネットを通じて情報が伝えられ、その情報を元に国会議員等への働きかけがあります。
>議論もインターネットを通じて行われつつあります。
>実は新聞やテレビといったマスコミの役割が、医療システムに関してはなくなりつつあり、必要な情報伝達や議論もインターネットを介して、実際に法律を作ったり、制度を整える役割をもつ人々と現場の専門職との間でなされるようになりました
――との議論は本当なのでしょうか。医師の皆さんには耳当たりが良い情報かも知れませんが、民主主義の仕組みを理解されているなら「匿名の専門家情報が国会議員に流れ込んで法律が出来ていく」ということが異常だと気付かれねばなりません。実際には事故調問題には患者遺族との関係をどうするかという重大問題があって、そのようには進行しないでしょう。民主主義の手続きは手間も痛みも覚悟しなければ進まないと思っています。
  • dando
  • 2008/05/14 4:01 PM
  •  
失礼ながら匿名で。
dando様におかれましては実は医師はメディアの力なんか借りなくてもいい、ということに気づいていただきたく。
というか、今まで医師の側はメディアの力を借りたがってたんですよ。とくに産科や小児科は。何回「このままでは産科は、小児科はあぶない」って学会とかがレポート出したりしてたと思います?それを大きく扱ってほしかったのに、マスコミは無視に近い扱いしかしてこなかった。そういう歴史を顧みないで「メディアの力を借りるべき」というのはおかしいと思いません?
で、話を戻すと医師は別にメディアの力を借りなくても困りません。医療崩壊しても医師は困らないからです。医療崩壊した方が医師にとってはいい世界が待っている。
dando様がこの問題をなんとかしたいと思うのならば、上の方に見られるような善意の方をリアルの言論に引きずりだす工夫をdando様ほかマスコミの有志がされるべきです。
この期におよんで医師の無償の善意をあてにできると思ってるのは状況認識が甘すぎる。
  • ViVipVipVi
  • 2008/05/14 4:38 PM
  •  
相変わらず何も分かってない。
ここでも読んで勉強したら?
周回遅れさん。

https://www.cabrain.net/news/article/newsId/15955.html
  • 開業やぶ医
  • 2008/05/14 7:01 PM
  •  
>匿名の専門家情報が国会議員に流れ込んで法律が出来ていく」ということが異常だと

dandoさん。
ネットの発達した現代では、異常ではなく、ごく自然の流れだと思います。
いまや行政や立法もネットの情報発信力を甘く見ていられない状況になっています。

診療関連死問題に関していえば、ブログに匿名で書かれた情報がインターネットを通じて広く共有されています。
なぜなら、その情報は世界レベルの公的な機関(WHOなど)、あるいは欧米の先進国政府の専門機関(医療担当部局)からネットを通じて得られる公式のものだからです(英語が理解できれば原文で、ネットでの日本語訳でも知ることができる)。
診療関連死問題で某政党の国会議員が、国会においてネットから発信された情報(もちろん、ソースはネットとは言いませんが)をもとに、質問されています。
また、臨床系学会や各地の医師会や個々の医療職が提出した厚生省へのパブリックコメントにも、ネットから得られた情報が、意見の中にと取り入れられています(公的機関からの公式データの引用ですから、誰も文句は言えません)。
国会議員のかたがたが議員連盟をつくってシンポジウムを開催されていますが、その時ににも医療側はネットを通じて得られた情報をもとに発言しています。
そして、医療側から国会議員の方々へのメールでの陳情でも、やはりネットから発信された情報をもとに行われています。
患者側にへの対処も、医療安全システムの(国際機関や各国政府の専門機関の)公式の考え方や制度がネットで紹介されており、(日本の)患者側団体の発想や行動が世界の標準的な考え方やシステムとは合わなくなってきていることも、たびたび指摘されています。
つまり医療側が、ネットを通じて大事な情報を共有できており、それに基づいて国会議員や行政への発言を行い、国会議員もネットを基に伝えられた情報を共有しています。
書きましたようにネットの情報を介して議論が行われています。

新聞やテレビなどに所属するマスコミ人が、情報を知らないすぎるのです。
情報収集力がなさすぎるとも言い換えられます。
したがって、議論の形成には役立たなくなっており、マスコミ人(テレビや新聞)がそれに気づいていません。

ネットでの情報伝達があるからこそ、医療側が国会議員や行政機関に、世界の誰もが知り得る公式のデータをもとに、堂々と発言できるのです。
その情報を国会議員や行政も無視できないところまできています。

診療関連死問題に関しては、患者側団体やマスコミ人がプロの医療人の情報収集力を甘くみていた面は否定できないですね。
  • hot cardiologist
  • 2008/05/14 9:21 PM
  •  
dandoさん。
ネットを通じて得られる情報や公式データのほうが、民主主義的社会の議論に大いに役立ってきていることは、認識していただかなくてはなりませんね。

つまり制度や法律の作る際に、ネットを介して専門家が発した世界の情報や公式データを、国会議員も取り入れてきているということです。


  • hot cardiologist
  • 2008/05/14 9:47 PM
  •  
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/15955.html
「医学界と国会議員が意見交換」ですって、
素晴らしいですね。これで全面解決ですね!!!

いやーー、大笑いです。門田さんは助教授の時から知っていますが、これで手放しで喜ぶほど甘い方だとは知りませんでした。真顔で「もう大丈夫ですね」と、お聞きになって下さい。どう答えられるか、聞くまでもないでしょう。

情報自体をネットから収集することは時代の常識です。現に私のネット活動は会社の業務と完全に切り分けるために、11年前からネットを情報源にして成立しています。このコメント欄で問題にしていることはそうではないのです。財界や各種圧力団体がしていることを、皆さんもおやりになりたいのか、でも、そんな圧力のネタをお持ちなのかと、不思議に思っているのです。
  • dando
  • 2008/05/14 10:38 PM
  •  
初めまして。
管理人様のおっしゃる財界とか各種圧力団体の具体名を教えていただけませんか?浅学なもので。
それから、圧力とはお金、暴力、コネなどでしょうか?医師もそういう手法を駆使してマスコミを操ったほうがよいということでしょうか?もともとそういう発想がないのです。


また、医師には今までも学会等で討論するという方法で知識を深めたりしてきましたが、ネット上の匿名討論にはそれとはまったく違ったメリットがあり、その魅力を知ってしまった以上もう過去には戻れないと思います。

新聞の記事に関しては、「素人はこう考えるんだな」とか「また捏造か」とか「原告側の言い分だけで記事にするんだな」という感想でおなかいっぱいです。何とかしてください。
  • psy
  • 2008/05/15 7:54 AM
  •  
>dando

あなたも一応ジャーナリストであるなら興奮を静めてもう少し分かりやすい
文章を書かれてみたらいかがですか?
  • 火事バー出身
  • 2008/05/15 8:03 AM
  •  
マスゴミはいままで情報元と読者の間を繋ぐ情報の流通を独占してきたにすぎない。
いまや情報の発信元と受け手が繋がる時代。
中間搾取する業者は必要ないのです。
消えてください。
  • 開業やぶ医
  • 2008/05/15 8:20 AM
  •  
それと、あなたが門田先生を(顔だけ)知ってると言って医者がひるむとでもお思いですか?業界通を気取っても医師にはムダですよ。門田先生と知り合いの医者などいくらでもいます。私もそうです。虎の威を借りる体質はマスゴミ人生来の遺伝子なんでしょうかねえ。
医師の世界では事実だけがモノをいいます。口先三寸で相手を言い負かすだけの文化系人間の世界とは違うのです。
  • 開業やぶ医
  • 2008/05/15 8:31 AM
  •  
開業やぶ医様:

>いまや情報の発信元と受け手が繋がる時代。
中間搾取する業者は必要ないのです。
消えてください。

ちょっと言い過ぎと思います。
確かに今までのマスコミは「マスゴミ」という蔑称が当てはまるほどひどかったのも事実ですが、ただ、我々を含む一般人がネットから情報を得る際にマスコミ報道に依存している事実も否定できません。マスコミという業界が縮小することは時代の流れですが、完全に消えてもらっても困ります。特に、冷静な第三者として、事実を報道し、状況を分析することが望まれますし、今後マスコミはその方向での生き残りをかけていく必要があります。(どうしても利害関係にあるものは自分の利益に合致する議論をしがちです)

そうなると、日本のマスコミも写真家崩れの医療評論家などを珍重するのではなく、10年以上現場を経験した元医師などを雇用し本物の専門家を駆使した報道をしていくべきだと思います。
  • 暇人28号
  • 2008/05/15 9:21 AM
  •  
私も医者ですが、
こちらのコメントへの同業者の方の書き込みには、
少々、がっかりする面もあります。
マスコミの方との議論は大切にするべきだと、私は思います。

国会議員が動いたところで、
実際に政府を動かすことはできないというのは、
私たちも、これまでに、何度も見てきたのではないでしょうか?

法案が現実化するには、
可決されるだけの票が必要で、
そのためには、政党を動かさないとなりません。
圧力団体、カネ、が使えない私たちは、
世論の後押しを見方につけるしか無いのだと思います。
そのためには、マスコミの力を借りなければならないのではないでしょうか。
インターネット上のブログなど、見たことも無い国民の方々もまだまだたくさんいますよ。
  • 医者ですが
  • 2008/05/15 9:28 AM
  •  
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私がブログを始めたのは、2005年の12月だから。 約2年半前なのですけど。 当時は、まだ「医師ブログ」っていうジャンルもない頃で、 ...
  • 健康、病気なし、医者いらず
  • 2008/05/12 7:58 PM
  •  
団藤保晴氏の主張
当ブログにもコメントを頂いたことがある朝日新聞記者の団藤保晴氏のブログ「Blog vs. Media 時評」に医療崩壊と医師ブログ林立、勢いと隘路と題されるエントリーがあります。内容についてはお時間があれば程度なんですが、そこで取り上げられているテーマと言うか主張
  • 新小児科医のつぶやき
  • 2008/05/15 8:50 AM
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